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魔族決戦編 第二章 魔王
第153話 魔王城戦1
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ムルクの街を出発してから一週間が経ち、魔王城が見えてきた。
見上げてみると、薄暗い雲が空を覆っている。そして、魔王城の周りも薄暗くなっている。
「少し不気味ね」
魔王城の方を見ながらシェリーがそんなことをつぶやいた。
魔王城の近くには町などはなく城が一つだけポツーンと立っている。
もう少しすると城へと到着することもあり軽く辺りの気配を探ってみる。すると、城の中からは気配を感じるがその周りから気配を一切感じない。城の入り口からも何の気配も感じない。
そのため、俺達は城の入り口近くまで馬車で行くことにした。
門のところに到着すると、俺達が馬車から降りる。その後、馬車の人たちには少し離れてところにある茂みで隠れていることになり、俺達は中へと入っていく。
俺達が中へと入ってすぐ、魔法が飛んできた。
それを気を乗せた剣で切り裂き消滅させた後、辺りの気配を探り魔族を二人発見する。
「シェリー右の角のところに魔族が二人いるが狙えるか?出来れば威力の低い魔法で?」
「任せて。ライトニング」
シェリーから放たれた魔法は先に見えている通路の曲がり角のところに命中する。するとそこに隠れていた魔族二人が麻痺して倒れてきた。ライトニングは雷魔法の中でもかなり威力の低い魔法になる。そのため魔族二人を倒すまでにはいかなかったものの、動きを完全に封じることが出来た。
そして、麻痺して倒れている魔族へと近づき、剣で一突きして倒す。
「ケンイチ、どうして魔法一撃で倒せって指示出さなかったの?」
確かに正直、魔法一撃で倒せばもっと楽に行けたのではないのかと思ってしまう。
「威力の高い魔法は魔族達に気づかれる可能性もある。それに、こんなところで無駄な魔力に体力を使う必要もないからな」
「確かにそうね」
今回、最低限の魔力と最小限も動きで倒すことが出来、なおかつ魔族達にも気づかれずにいけてであろう。
「できるだけでも雑魚との戦闘は最小限の力で倒していくぞ」
「了解!」
それからも同じ方法で出会う魔族達を倒しながら先へと進んでいく。
そして、気づくと少し広めの部屋へと来ていた。
「やっと開けた場所に来たね」
「うん、でも何か出てきそう」
この部屋に入ってきてから物音一つ聞こえてこない。ヒョウカの言う通り何かが出てきてもおかしくない状況である。
すると、
「やっと来たか」
頭上より四つの影が降りてきた。
「待ちくたびれたぜ」
そこには四人の魔族達がいる。
「魔族序列の上位の四人を倒したんだからもっと早く来ると思っていたんだがな?」
やはりあいつらと戦闘の情報はすでに入っているらしかった。
「でも、雑魚相手に苦戦していたようにも見えねえし、最低限の戦いは出来だな」
こちらを見ながら話しかけてきている。
「ケンイチ、私達に相手させてもらっていいかな?」
シェリーからの思わぬ提案。
「そうだね。お兄ちゃんは魔王との戦いもあるしここは休んどいてもらわないとね」
「私達に任せて」
三人が武器を構えながら俺の前へと出る。
「分かった」
一言だけ言って後ろへと下がった。
「後ろの男は戦わないのか?」
「あなた達くらい私達三人で十分よ」
「それは楽しみだぜ」
魔族四人達、シェリー達三人の戦闘が始まるのだった。
見上げてみると、薄暗い雲が空を覆っている。そして、魔王城の周りも薄暗くなっている。
「少し不気味ね」
魔王城の方を見ながらシェリーがそんなことをつぶやいた。
魔王城の近くには町などはなく城が一つだけポツーンと立っている。
もう少しすると城へと到着することもあり軽く辺りの気配を探ってみる。すると、城の中からは気配を感じるがその周りから気配を一切感じない。城の入り口からも何の気配も感じない。
そのため、俺達は城の入り口近くまで馬車で行くことにした。
門のところに到着すると、俺達が馬車から降りる。その後、馬車の人たちには少し離れてところにある茂みで隠れていることになり、俺達は中へと入っていく。
俺達が中へと入ってすぐ、魔法が飛んできた。
それを気を乗せた剣で切り裂き消滅させた後、辺りの気配を探り魔族を二人発見する。
「シェリー右の角のところに魔族が二人いるが狙えるか?出来れば威力の低い魔法で?」
「任せて。ライトニング」
シェリーから放たれた魔法は先に見えている通路の曲がり角のところに命中する。するとそこに隠れていた魔族二人が麻痺して倒れてきた。ライトニングは雷魔法の中でもかなり威力の低い魔法になる。そのため魔族二人を倒すまでにはいかなかったものの、動きを完全に封じることが出来た。
そして、麻痺して倒れている魔族へと近づき、剣で一突きして倒す。
「ケンイチ、どうして魔法一撃で倒せって指示出さなかったの?」
確かに正直、魔法一撃で倒せばもっと楽に行けたのではないのかと思ってしまう。
「威力の高い魔法は魔族達に気づかれる可能性もある。それに、こんなところで無駄な魔力に体力を使う必要もないからな」
「確かにそうね」
今回、最低限の魔力と最小限も動きで倒すことが出来、なおかつ魔族達にも気づかれずにいけてであろう。
「できるだけでも雑魚との戦闘は最小限の力で倒していくぞ」
「了解!」
それからも同じ方法で出会う魔族達を倒しながら先へと進んでいく。
そして、気づくと少し広めの部屋へと来ていた。
「やっと開けた場所に来たね」
「うん、でも何か出てきそう」
この部屋に入ってきてから物音一つ聞こえてこない。ヒョウカの言う通り何かが出てきてもおかしくない状況である。
すると、
「やっと来たか」
頭上より四つの影が降りてきた。
「待ちくたびれたぜ」
そこには四人の魔族達がいる。
「魔族序列の上位の四人を倒したんだからもっと早く来ると思っていたんだがな?」
やはりあいつらと戦闘の情報はすでに入っているらしかった。
「でも、雑魚相手に苦戦していたようにも見えねえし、最低限の戦いは出来だな」
こちらを見ながら話しかけてきている。
「ケンイチ、私達に相手させてもらっていいかな?」
シェリーからの思わぬ提案。
「そうだね。お兄ちゃんは魔王との戦いもあるしここは休んどいてもらわないとね」
「私達に任せて」
三人が武器を構えながら俺の前へと出る。
「分かった」
一言だけ言って後ろへと下がった。
「後ろの男は戦わないのか?」
「あなた達くらい私達三人で十分よ」
「それは楽しみだぜ」
魔族四人達、シェリー達三人の戦闘が始まるのだった。
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