最強剣士異世界で無双する

夢見叶

文字の大きさ
162 / 162
魔族決戦編 第二章 魔王

第161話 それから

しおりを挟む
 魔王を倒してから一か月半ほどでセレモニア王国王都へと戻ってきた。

 王都へと着くとすぐにお城へと向かう。今回の魔王との戦闘について王様達へと報告するためであった。

 城へ到着すると門番さんに理由を話し王様達のいる部屋へと通してもらう。

 そして、そこで今回の魔族領での出来事をすべて話した。

「よくやってくれた」

 王様から一言ねぎらいの言葉をもらった後、雷鳴とブルームのメンバーを王様達へと会づけた後、俺達街の宿へと向かい今日は休むことになった。

 そして、翌日お城では今回の事件についての発表と魔王を倒した俺達への報償品が渡される式典が執り行われるのだった。

 その後は、簡単なパレードなどが行われた。その夜、

「ケンイチ様、今よろしいですか?」

 パレードやその後の式典など時間も遅くなったこともありお城へと泊まることになった。そんな俺も止まっている部屋に姫様が訪ねてきた。

「どうぞ」

 俺が扉を開けて部屋の中へと案内する。姫様には部屋に置いてある椅子に座ってもらい、俺はベットに腰掛ける。

「こんな夜遅くにどうされたのですか?」

 今日は式典などのお祭りで姫様も疲れていてすでに寝ているものだとばかりに思っていた。

「明日、正式に父上より発表があると思うのですが、ケンイチ様に許可を取ってからの方がいいと思いまして」

 俺の中で思いたることがなかった。

「発表とは一体何のことでしょうか?」

「正式にケンイチ様方ソウルメイトの皆様には王家直属の冒険者になっていただけないかというお話にございます。父上は明日国民皆に、発表するつもりでいるようなのですが、やはり確認を取らずにそのようなことを決めるの違うと思いまして」

 正直、これからのことについては悩んでいる最中であった。シェリー達は特に行きたいところはないと言っているし、俺自身もこれといってしたいことがあるわけではない。しいて言うならば一度家に帰り両親への報告をしたいくらいなものである。

 そのため、

「分かりました。その話お受けさせていただきます。ただ、一度実家の方へと帰りたいと思うのですがよろしいでしょうか?」

「こちらとしても少し強引に話を進めようとしているのですから、ケンイチ様方の要望の一つや二つお受けいたします」

「ありがとうございます。それでなのですが、王家直属の冒険者とは何をするものなのでしょうか?」

 正直Sランク冒険者にはなったものの、その後自由でいいと言われていたためその仕事自体何をするか知らなかった。

「簡単に言えば王や王妃などそれに近しい立場の者達の護衛がメインになります。ケンイチ様方ですと私の護衛や身の周りのお世話がメインの仕事になるかと思います」

 簡単にこれからのことを聞いた後、姫様と世間話や魔王との戦いのことなどを話た後部屋まで姫様を送っていた後布団に入り眠りについたのである。

 そして、その翌日国民に向けて王様より俺達が王家直属の冒険者になることが発表された。

 それから、一度実家へと戻った俺達に王様とお姫様が付いてくることになり、その護衛が俺達の最初の仕事になった。

 実家では、王様より俺達のことが両親に離された。二人ともかなり驚いていて母さんなんて一瞬意識が飛びかけていた。だが、二人ともおれ俺の出世をかなり喜んでいてくれてそこは一安心にだと思った。

 その日は内に王様達が止まり、翌日シェリー達の実家に向かうことになった。

 シェリー達は行かなくてもいいと拒否していたが、王様達がどうしても一度挨拶だけをしておきたい言うこともあり渋々行くことになったのである。

 シェリーとヒョウカは冒険に出る際に家を飛び出してきた、そのためにどうしても両親と顔を合わせずらい状態にあった。

 そして、シェリーとヒョウカが家に戻った時、思っていた通りに反応が返ってきた。使用人の呼びかけでシェリー達の父親が出てくると、シェリーとヒョウカの腕をつかみ無理やりに家の中へと連れて行こうとした。

 しかし、そこへ王様が割って入ってくれてなんとか落ち着いて話し合いに入ることが出来たのである。

 それからは、二人のこの半年ほどの活躍の話を聞かされ、そして王家直属の冒険者になる話を聞いたシェリー達の父親は渋々といった形でシェリー達のことを認めるのだった。

 そして、俺達四人は王家直属の冒険者としてセレモニア王国の歴史に名前を刻むのだった。
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

赤井水
2021.11.18 赤井水

父さん母さん・パパママの表記揺れは直した方が読みやすいと思います。


すんごく面白い!

解除

あなたにおすすめの小説

自力で帰還した錬金術師の爛れた日常

ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」 帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。 さて。 「とりあえず──妹と家族は救わないと」 あと金持ちになって、ニート三昧だな。 こっちは地球と環境が違いすぎるし。 やりたい事が多いな。 「さ、お別れの時間だ」 これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。 ※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。 ※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。 ゆっくり投稿です。

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件

エース皇命
ファンタジー
 前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。  しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。  悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。  ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。