純情令嬢は執事の大きすぎる愛に包まれる。

咲蓮

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本編

マイラの提案

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ルイside

夕暮れの光が眩しい。

いつまでも話していられるけど、あまり遅いとマイラが心配されるだろうし…。

「僕…そろそろ戻らなきゃ」
「あら、そう?」

名残惜しいけど、仕方ない。
あぁ、だけどもっと君とお喋りしたいな。

「……ねぇ、ルイ?」
「ん?」
「私、あなたの事気に入ったわ。うちに住まない?」
「えっ??」
「お友達が一人もいなくて、毎日とっても退屈なの。あなたが居てくれるときっと楽しいわ!」

屈託なく言うマイラ。
僕の寂しい気持ちを感じ取ってくれたのだろうか。


でも、僕でもさすがに分かる。
お屋敷にいるためには働けなきゃダメだ。

「そんな…僕、何も出来ないよ…」
「お花が好きなんでしょう?お庭係なんてどう?毎日お花を見れるわよ」
「お庭係……」

あの庭で毎日過ごせたら、どんなに素敵だろう…!
頭の中で自分が水をやったり、手入れしたりする姿を思い浮かべる。

「あぁ、それは素敵だね…マイラ…」
「でしょ?私、お母様に言ってみるわ」

きっと許してくれるわ。
そう言って、僕の手を持つマイラ。

「えっ?」
「あら、何驚いてるの?あなたも一緒に頼むのよ」
「え!」

公爵夫人に会う!?僕が!?そんなにいきなり!?

「ちょ、ちょっと待って。こんな格好…失礼だよ」
「いいのよ。お母様はそんな事気にしないわ」

さぁ早く。

マイラのペースに逆らえず、僕は再びあの屋敷へと足を踏み入れた。
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