純情令嬢は執事の大きすぎる愛に包まれる。

咲蓮

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本編

お父様とルイ

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マイラside

久々のお父様。
大好きなお父様。

「あのね、私ね…!」
私を膝の上に乗せて、私の話をニコニコ聞いてくれる。

「マイラ、父上は疲れているからそろそろ離れなさい」
「あ、やーん、お兄様ったら!」

抱き抱えられて、ストンと床に立たされた。

「あ!ねぇ、お父様!紹介したい子がいるのよ!」
「ほう」

そういえばルイはどこに行ったかしら。

扉を開けると、ルイがモジモジして立っていた。

「あらここにいたのね。さ、中へ入って」
「マイラッ…。僕、だめだよ、こんな…急にレオン様にお会いするなんて…」
「何言うの。庭師になるんでしょう?」

グイッと中へ引っ張った。

「お父様!この子よ!」
「ほう」
「あ、あの…僕…」

ルイはとっても緊張しているみたい。声が震えている。

「ルイっていうのよ。10歳なのよ。お花が大好きだから、うちの庭師になりたいんですって。」
「ほう」
「あ…の、僕…」
「それにね、ルイの目を見て。とっても綺麗なの」
「ふむ…よく見せてくれるかな?」

レオン様がゆっくりかかんだ。

かっこいい…
じっと見据えられると、なんだか恥ずかしくて体が沸騰しそうだ。

「確かに綺麗だ。その目は両親譲りかね?」
「あ…分かりません…父も母も見たことないので…」

ふーーむ。とお父様が唸る。

「ね?いいでしょ?お父様。ルイを庭師にしてあげて」
「…マイラ。庭の管理はとても大変なんだよ。毎日毎日お花を綺麗に咲かせるには細かい気配りが必要だ。」

「出来るわよ、ねっ!ルイ」
「それにルイが今お世話になっている人達には了承を得てるのかい?ペットを飼うんじゃないのだから、ちゃんと順序を--」
「マイラ。父上をあまり困らせるんじゃない」

困ったように言うお父様。お兄様まで。

「嫌よ…ルイはここで暮らすのよ」

じんわりと景色が歪む。
涙が溢れそう。

「うーーーん…」

分かった、とお父様が言った。

「ルイはそれでいいのかね?」
「は…はい!僕は…ここで暮らしたいです!」

「ふむ…なるほど。分かった。君がそう言うなら許可しよう」
「え!本当に!?お父様!」
「父上!マイラに甘すぎやしませんか」

「まぁまぁ。テオ。ルイが望んでいるのなら断る理由もなかろう。ただし…庭師はダメだ。子供にはとても管理できないからね。そうだな…まずはボーイとして働くのはどうだ。」
「は、はい!レオン様…ありがとうございます…!」

「ボーイなんて!それじゃあ一緒に遊べないじゃない」
「マイラ。それが本心だろう?遊び相手が欲しいんだね?」
「あっ…」

はははは!とお父様が笑う。

「分かった。それならば、マイラ専属のボーイにしよう。ただし、基本的な身のこなしを執事に学んでからだ。いいね?」
「はい…!」

こうして、ルイは私専属のボーイになった。
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