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本編
近くにいるのに遠い
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ルイside
しばらく話して、エミリア嬢のボーイフレンドの話から自身の恋愛の話に移っていく。
「私は、体の関係なんてなくとも私のことを深く愛してくれる人がいいわ。あぁ…私の運命の人はどこにいるのかしら」
ズキッ………。
まただ。この胸の痛み。
マイラ様はいつもまだ見ぬ運命の人の存在を仄めかす。
目の前にいる僕なんて、目もくれず。
あなたを深く愛している人なら、こんなにすぐ側にいるというのに。気づかない。眼中に無い。
「クラーク卿、とってもかっこよかったわ。この前のパーティの時、話しかけてくださったの。………」
出会った男性達のここが良かった、ここが嫌だった、とパーティが終わると毎度の如く繰り広げられる会話。
「やっぱり、添い遂げる男性はルイのように優しくて強くて賢い人でなきゃ。私をいつも守ってくれて…」
そして、最後は必ず僕を引き合いに出す。
「ありがたきお言葉です。」
それなら、僕じゃダメですか?
僕ならあなたを一生守ります。愛し続けます。
思わず喉まで出かかる。
けれど、そんな事は口が裂けたって言えない。
マイラ様への思いを自覚したのはもはやいつか覚えていない。
けれどもう、随分と長い間。
毎日毎日、一滴ずつ、我慢と欲望が心の杯に溜まっていく。
どんどん綺麗になっていくマイラ様。
いつか出会うどこぞの男のために、自分を大事にしているマイラ様。
自分のものには決してならないのに、一番近くでそれを見守り続けるこの苦しみ。
その辛さに耐えてでも、僕はマイラ様のお傍に居続ける事を選んでいるのだけれど。
あぁ、マイラ様…。
どうか僕の思いに気づいてください。
いえ、やっぱり…………。
胸の痛みに耐えながら、相槌を打った。
しばらく話して、エミリア嬢のボーイフレンドの話から自身の恋愛の話に移っていく。
「私は、体の関係なんてなくとも私のことを深く愛してくれる人がいいわ。あぁ…私の運命の人はどこにいるのかしら」
ズキッ………。
まただ。この胸の痛み。
マイラ様はいつもまだ見ぬ運命の人の存在を仄めかす。
目の前にいる僕なんて、目もくれず。
あなたを深く愛している人なら、こんなにすぐ側にいるというのに。気づかない。眼中に無い。
「クラーク卿、とってもかっこよかったわ。この前のパーティの時、話しかけてくださったの。………」
出会った男性達のここが良かった、ここが嫌だった、とパーティが終わると毎度の如く繰り広げられる会話。
「やっぱり、添い遂げる男性はルイのように優しくて強くて賢い人でなきゃ。私をいつも守ってくれて…」
そして、最後は必ず僕を引き合いに出す。
「ありがたきお言葉です。」
それなら、僕じゃダメですか?
僕ならあなたを一生守ります。愛し続けます。
思わず喉まで出かかる。
けれど、そんな事は口が裂けたって言えない。
マイラ様への思いを自覚したのはもはやいつか覚えていない。
けれどもう、随分と長い間。
毎日毎日、一滴ずつ、我慢と欲望が心の杯に溜まっていく。
どんどん綺麗になっていくマイラ様。
いつか出会うどこぞの男のために、自分を大事にしているマイラ様。
自分のものには決してならないのに、一番近くでそれを見守り続けるこの苦しみ。
その辛さに耐えてでも、僕はマイラ様のお傍に居続ける事を選んでいるのだけれど。
あぁ、マイラ様…。
どうか僕の思いに気づいてください。
いえ、やっぱり…………。
胸の痛みに耐えながら、相槌を打った。
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