純情令嬢は執事の大きすぎる愛に包まれる。

咲蓮

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本編

甘い、二人の世界

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ルイside

思いを伝えて、気持ちがスっと軽くなった。

どちらにせよもう隠し続ける自信もなかったし…
これからは僕なりの方法でマイラ様に愛を伝えよう。

そう思った。

午後のティータイム。
お庭の端ににある、小さな東屋。

人目もつかないし、景色も良くてマイラ様の一番のお気に入りの場所だ。

今日は朝から、いつも通り僕に話しかけてはふとなにかを思い出したかのように顔を赤くするマイラ様。

どんなきっかけにせよ、僕のことで頭がいっぱいなマイラ様を見るのは嬉しい。

「マイラ様…本が逆向きです」
「え!あっ!!!!!!」

バサッと落ちる本。

拾おうとしたら同時に手が当たった。
その瞬間、バッと手を引くマイラ様。

「うぅ~~…………」
小さく唸り声を上げているマイラ様。

……可愛い。

「マイラ様…僕がいると落ち着きませんか?」
「いや、ええ、まぁ……」

貴方も座ってちょうだい、と促されたので腰かけた。

なんだかマイラ様につられて、僕までドキドキする。

「あ、のね……」
「はい、なんでしょうか」
「あの……」

僕とは逆の方を向いて話すマイラ様。

「わ、たしの事………その、…」
「…」
「す、…………………す………」
「好き?」
「!」

マイラ様の顔が更に赤く染った。

「そ、れいつ……から?」
「さぁ…覚えていません。それくらい、前から。」
「あ、へぇ……そうなのね…」

自分から聞いといて、戸惑っている。

「あ、のね…」
ゆっくりこちらを向いた。

ふと、じっと大きな目で見つめられると息が止まりそうだ。

「「……………………………」」
何も言わずにしばらく見つめ合う。

「…そんな可愛らしい瞳で見つめられると困ってしまいます」
「あっ、ごめんなさい。私ったら……」
「なにか仰りたいことが?」
「え、ええ…あの…あのね、私…ルイが近くにいると心臓がドキドキしすぎて苦しいのよ。でもね、ルイは私の執事だし…。いつも一緒にいるじゃない?だから…その…どうしたらいいのかしら…」

これじゃあ私の心臓、おかしくなっちゃうわ。
と再び外に顔を向けた。

『あぁ…可愛らしい』

貴方を好いている男にそんな事、言うなんて。

「…慣れていけば良いのです」
そっと肩に手を置いた。

「な、慣れるのかし…んっ」
振り向いたマイラ様に、口づけをした。

軽く吸い上げ、すぐに唇を離す。

「~~~ッ!!」
「あまり…煽らないでください…お嬢様…」

お互いに目が離せなくて見つめ合う。

東屋の外ではそよそよと風が吹き、花が咲き乱れている。

静かな風の音。時折聞こえる子鳥のさえずり。

今、世界には貴方と僕。2人だけ。

そんな錯覚に陥りそうになる。

『あぁ、この美しい時間がずっと続けばいいのに……』
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