41 / 46
本編
お父様に言えない
しおりを挟む
マイラside
「ん……」
ゆっくりと目を開ける。
「起きましたか、マイラ様」
「あ…今何時?」
服もネグリジェに着替えていて、メイクも落ちている。
「夕方頃です。よくお眠りになってましたね」
ルイがそっと私を抱きしめる。
「ルイ…」
「愛していますマイラ様」
ルイの体温が心地いい。
あぁ、私、ルイと結ばれたのね。
「あぁ、ルイ…。私も愛してるわ」
ニッコリと微笑みあって、軽いキスをした。
私だって何も知らないおバカさんじゃなくてよ。
執事のルイとの愛。
それはきっと大きな障害が待ち受ける。
なにせ私は、ウォールデン家の娘なのだから。
だけど、乗り越えてみせる。
ルイの事がこんなにも好き。
この気持ちは変わらない。
立場がなによ、家柄がなによ。
そんなの関係ないわよね、ね、ルイ…。
・
・
・
「マイラ。アリシアから聞いたよ、お見合いの話を全て断っているそうじゃないか」
「はい……」
それから間もなく、お父様の部屋に呼ばれた。
「マイラもそろそろ結婚相手を見つける時期だよ。分かっているね?お相手に会いもしないとはどういう心境なんだ?」
「お父様、私、もう心に決めた人がいるのよ」
「ほう。そうなのか?そんな事は早く言いなさい。そして、誰だね?」
「ル、………」
なぜか言葉が出てこない。
『お父様を悲しませたくない、なんて…どうしてそんな事考えるの』
ルイはどこに出しても恥ずかしくない男性よ。
私も彼を愛していて、彼も私を愛してる。
お父様はきっと分かってくれる。
そう思うのに、ハッキリと言えない。
「ん?」
微笑むお父様に言えない。
恥ずべき愛ではないのに。
なぜ。
「なんでもないわ…」
「あ、マイラ。まだ話は終わっていないよ」
思わず、部屋を飛び出した。
「……………………」
陰でじっと耳を傾けていたルイに気づかずに。
「ん……」
ゆっくりと目を開ける。
「起きましたか、マイラ様」
「あ…今何時?」
服もネグリジェに着替えていて、メイクも落ちている。
「夕方頃です。よくお眠りになってましたね」
ルイがそっと私を抱きしめる。
「ルイ…」
「愛していますマイラ様」
ルイの体温が心地いい。
あぁ、私、ルイと結ばれたのね。
「あぁ、ルイ…。私も愛してるわ」
ニッコリと微笑みあって、軽いキスをした。
私だって何も知らないおバカさんじゃなくてよ。
執事のルイとの愛。
それはきっと大きな障害が待ち受ける。
なにせ私は、ウォールデン家の娘なのだから。
だけど、乗り越えてみせる。
ルイの事がこんなにも好き。
この気持ちは変わらない。
立場がなによ、家柄がなによ。
そんなの関係ないわよね、ね、ルイ…。
・
・
・
「マイラ。アリシアから聞いたよ、お見合いの話を全て断っているそうじゃないか」
「はい……」
それから間もなく、お父様の部屋に呼ばれた。
「マイラもそろそろ結婚相手を見つける時期だよ。分かっているね?お相手に会いもしないとはどういう心境なんだ?」
「お父様、私、もう心に決めた人がいるのよ」
「ほう。そうなのか?そんな事は早く言いなさい。そして、誰だね?」
「ル、………」
なぜか言葉が出てこない。
『お父様を悲しませたくない、なんて…どうしてそんな事考えるの』
ルイはどこに出しても恥ずかしくない男性よ。
私も彼を愛していて、彼も私を愛してる。
お父様はきっと分かってくれる。
そう思うのに、ハッキリと言えない。
「ん?」
微笑むお父様に言えない。
恥ずべき愛ではないのに。
なぜ。
「なんでもないわ…」
「あ、マイラ。まだ話は終わっていないよ」
思わず、部屋を飛び出した。
「……………………」
陰でじっと耳を傾けていたルイに気づかずに。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる