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好きにさせてやるから

梨花と琳

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「あっ!りーかっ」
「答えて」
「っ…助けてよ、大友君がいきなり襲ってきたの」
ーは?ふざけんなよこいつ
「本当だ、制服乱れてる?大丈夫?」
「……うん、大丈夫」
「望羽、あんた本当に…」
「梨花、俺は………」
ーあの女、笑いやがって。
「って言うとでも思いましたかぁ??」
やばいぞ、若干キレてる。
「「え???」」
「まず、琳。全部嘘って知ってる…」
「う、嘘ってなんのこと?」
「望羽が琳を襲ったこと」
「誤解だよ!梨花っ!あたしの制服乱れてるじゃん!!」
「自分でやったんでしょ??とゆうか、あんたが襲ったんでしょ?」
「違う!!!!」
「あ、そうなの?じゃあ、今までの話は何??」
「え?」
「全部聞いてた、なぜか知らないけど望羽とずっと通話中になってたし、そこから会話全部聞こえてたよ?それでも嘘っていうの?」
「…………」
「あ、そういえば俺通話切ってなかったや……」
「フッ…最悪、あたしの計画全部失敗か…あんた達2人の仲引き裂こうと思ったのに」
「お前なっ…」
「…琳、あたしにとって琳は大事な友達なの…だからこんな事で縁きりたくない」
「何それ???同情??やめてよ‼正義ずらしちゃって!!!あたしの気持ちなんて知らないくせに…あんたのことなんて嫌い」
「知らないのは当たり前じゃん!!!人の気持ちがわかる人いたら逆にすごいよ…あたしは…琳にどんなことされようと大事な友達なの…あの日琳がいなかったらあたしは…高校辞めてたかもしれないのに…転入してきた初めにクラスに馴染めなくて居場所を作ってくれたのも話しかけてくれたのもクラスの皆と仲良くなれたのも琳のおかげなの!!だからあたしは、琳があたしのこと嫌いでもどんなに無視しても琳の事ずっと大事な親友って思ってるから…それだけはわかってほしいの」
「あたしは…あたしは梨花に酷いことしたのに。なんで梨花はあたしのことを許してくれるの??」
「大事な親友だからだよ」
「っ……ごめんなさい。大友君もごめんなさいっ…」
「うん、それでいいよ。琳、また学校でね」
「梨花ありがとう。ごめんね!学校でね!」

ーー藤富が教室を去って。なんか2人って気まずい
「梨花、、本当にごめん」
「いいよ、別に」
「お前、本当にあれだけでいいのか藤富許して」
「いいの、謝ってくれたし…とゆうか」
ーガタッ
「お前、何して…」
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