上 下
47 / 73
好きにさせてやるから

想いが伝わる日

しおりを挟む
ーー
「!!!」
梨花。お前いきなりキスとか…
「…梨花っ…ん」
何考えてるんだコイツ。
「…っ、ごめん。帰る」
「待て。梨花…」
「…は………なし……て」
「なんで泣いて…」
「今後一切あたしに関わらないで。」
誰もいない教室に梨花の声が響く。
「お前、いきなりどうしたんだよ」
「…望羽、好きな人いるんでしょ?」
「は?」
「さっき、琳との話聞いてた」
「好きな人いるんだったら、き、期待させないで…それだけ、あたしは帰る」
「待てってば!!!!!!!」
「これ以上期待させないでよ!!!!!!あたしもう辛いの。幼馴染だからもしかしたらって、馬鹿みたいに期待して、記憶が戻ったときにも幼かった時に望羽に言われたこと未だに期待してるの!!!!!」
「梨花…お前何か勘違いしてないか???」
「へ?????」
え、まって?どいうこと?待って、あたしなんか変なこと言った?待って、何言ったけ?
「あーもう!俺は…、ずっと梨花が好きなんだよ、もうすごいくらい大好きなんだよ」
ーもういいか……
「え????今…」
「だーかーらー、梨花、俺はずっと梨花が好きなんだよ、だから俺はあの時、お前が泣いてた時、キスしたいって言った時、そう泊まった日、全て受け入れた。」
「…うそ………」
「本当…、他の女にそんなことするのかよ。LINEもお前以外の女の持ってないし、お前は知らんかったと思うけど俺な、学校で無口で冷血な男って言われてたの。だから、さっき藤富に話しかけられた時はびびった」
「ってことは、あたしもしかして…勘違いしてたの…勘違いして、告白的なのしちゃった???」
「そうだよ」
「恥ずかしい、待って、今顔見ないで。」
「無理、梨花は俺の事嫌い?」
「す、好き…大好き…もしかして、暴走しそうって…」
「そうだよ、梨花のせい…」
「そんなこと…知らない…って、何???」
「梨花っ」
「あ、あたしが耳弱いの知っててわざと…」
「梨花、俺と付き合ってください」
「耳元でとか反則だし…もう…あたしで良ければお願いします」
「梨花、大好き…」
「そのまま抱きしめるとか…」
「梨花いい匂いするな、シャンプーのいい匂いする」
「変態…でもさ、前から言いたかったんだけどね」
「ん?」
「あたし望羽のぎゅー大好きだよ」
「不意打ちか、てか、俺らバカみたいだな」
「お家行こう??」
「お前言い方…家帰ろうな…続きはその後な」
「ばか…しないし」



しおりを挟む

処理中です...