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ニ章
第三十話 テラモゥス
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「使って良いのか?うん
ウンウンうん…使おう。キミニダケ、特別だ」
その瞬間、アガレズは触手から剣を作り出す姿勢を"とった"
ーーすでに、キクの眼の前にいた
「………っ!」
反撃する間もない。アガレズはキクの口を押さえつけ、後ろに回り込む。
「アガレズ!!!キクをどうするつもりだ!」
「ダマれ。おまえ、うん。俺はァ…」
「いいいいいいいいいいい!!!!!!」
アガレズが何かを言う瞬間、キクが腕に噛みつく
「オぞましい顎力だな…?うん」
舐めているかのように腕をキクから離す
「…はあ、はあっ…てめえ、全部初見殺しなんだよ。筋力が凄いわけでも、剣術が凄いわけでもない。ただ、異常な動きに俺達がついてこれないだけだ。お前と3日戦えば、慣れれば、お前はそんなつよくねえ」
「ダカラ?お前は俺と3日戦えるとオモっているのか?」
「死ぬ前に、煽っておきたいだけだが」
キクは、死を覚悟した。ただの初見殺しに負けるなど屈辱的だが、このキクという男は、諦めるときはスッパリと諦められる人間だった
「っ!キク!」
「……………くくっ!ハハハハハハハハ!!!うん!うん!!」
「…笑いやがって…!」
ハルの悪態が届かないほど高らかにわらう。そして告げた
「俺ハ、君達を殺さないよ」
「…?!」
「うん、さっキ行った通り俺ハそこまで強くない。長期戦にナレバいつか負けるダロウ。
だったら最初から牽制スルだけして、君達にとある村を紹介しようとしたんだ」
「てめぇ…お前が殺した人間達がどれだけ…っ!」
「パアワ…うん。殺したのは俺じゃない。俺の種族で…いやそうか、前何人かコロしたな?フフ、スマナイうん。うん」
「……………っ!!!!」
「よせ、パアワ、感情を抑えるときだよ 今は」
「ちっ!」
「私の名はイアン…それで、紹介したいものとは?」
「………単純な思考回路ダ…本当に紹介させてくれるのか??」
「いまは、それしかないんだよ。勝ち目が薄い。こっちとしてはお前に従うほかない。一応お前のことは嫌いだ」
一瞬の沈黙が流れたあと、アガレズが声を発する
「そうか…じゃあ、ツイテコイ、俺達の町"アポロ村"へ」
「「ーー!!」」
一同が思う。アポロ族の集落の存在に、そして、その安直過ぎるネーミングセンスに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ハァ…ここはオれ達の…土地なのに…なんで…うん」
現在、アガレズの首筋にはレイによってひんやりとした物があてられている。
その体勢をキープしたまま、アガレズの案内する方向へと全員で向かっているという形だった
「まぁ…私達が、制圧したから」
「シテなイ…」
お互い戦う意思がないと分かれば、アガレズという生物は気の抜けた掴みどころのないものだった
この先にあるというアポロ村も、実は平和な世界なのではないかと錯覚する
「……」
「…不満げな顔をするなよパアワ。お前は3級、正しい戦略でここまで来たんだ。感情を出すな」
「イアンは冷徹だなぁ……」
「…そう見える?」
ーーそうしているうちに景色が変わる。森の中に、ぽつんと、小さく、そして壮大にたたずむ、
白い壁、ボロボロのセンスのない旗が添えられている
道の周りには、植えられたであろう小さな花が咲いていて生活感が出ていた。
全て古くオンボロではあるが、確かに、人間のような
「ええっ…なんか穴の中に村でも作ってんのかと思ったら…なんか…以外と…」
そこでアガレズが話を遮る
「イッタろ、子孫だって
ーーーーフジャ、まぁぁぁあテラモゥス!!!!!」
奇声を発するアガレズ
「ん?」
その瞬間、遠くから声が聞こえる
ンンンンン!!!テラモゥステラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラ…
「おい、なんか聞こえるぞ…!?何した!アガレズ!」
「アポロ族の文化ダよ。うん。村から出て、そして帰ってきたアポロゾグは、こうやって帰還をつタえ、称賛しアう。目の前に、アポロ村があるよ」
「……へえ、グロテスクなヤバ生物かと思ったら、以外と…絆みたいなもんもあるのか」
「ーーテラモゥス 意味ㇵ、君達で言う、うん。"おかえりなさい"」
テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!
「ーーアヴァス!…………ただいまって、イミダヨ」
そうして村の入口らしきものにはいる。ようやく到着した。
「……っ、まじ…か……」
キノコ族全員が感嘆のため息を漏らす
そこにいたのはここの住民であろうもの、見た目はアガレズと全く同じところから観るに、アポロ族の村…ということで間違いはない
本当に、知らないところで、別の生物が、こんなにもたくましく生活していたのか
主に村で使われているのはおそらくそのへんの木材や石だろう。
なにも加工してないから、木独特の匂いがし、ところかしこが腐っている
だが、確かな技術でその材料が組み立てられ、建物として成り立っていた。家、椅子、店 のようなものもある。
「ハサナイサ!!!」
アガレズが叫ぶ、村の住民が静まり返るまたもやこの村の独自言語だろう
「サテ…うん。まあ、今日はヨロシク?カナ?うん……
ーーーようこそ、アポロ村へ」
ここで起こる事は、歴史的な第一歩であり、そして、新たな地獄の幕開けとなるものだった。
ウンウンうん…使おう。キミニダケ、特別だ」
その瞬間、アガレズは触手から剣を作り出す姿勢を"とった"
ーーすでに、キクの眼の前にいた
「………っ!」
反撃する間もない。アガレズはキクの口を押さえつけ、後ろに回り込む。
「アガレズ!!!キクをどうするつもりだ!」
「ダマれ。おまえ、うん。俺はァ…」
「いいいいいいいいいいい!!!!!!」
アガレズが何かを言う瞬間、キクが腕に噛みつく
「オぞましい顎力だな…?うん」
舐めているかのように腕をキクから離す
「…はあ、はあっ…てめえ、全部初見殺しなんだよ。筋力が凄いわけでも、剣術が凄いわけでもない。ただ、異常な動きに俺達がついてこれないだけだ。お前と3日戦えば、慣れれば、お前はそんなつよくねえ」
「ダカラ?お前は俺と3日戦えるとオモっているのか?」
「死ぬ前に、煽っておきたいだけだが」
キクは、死を覚悟した。ただの初見殺しに負けるなど屈辱的だが、このキクという男は、諦めるときはスッパリと諦められる人間だった
「っ!キク!」
「……………くくっ!ハハハハハハハハ!!!うん!うん!!」
「…笑いやがって…!」
ハルの悪態が届かないほど高らかにわらう。そして告げた
「俺ハ、君達を殺さないよ」
「…?!」
「うん、さっキ行った通り俺ハそこまで強くない。長期戦にナレバいつか負けるダロウ。
だったら最初から牽制スルだけして、君達にとある村を紹介しようとしたんだ」
「てめぇ…お前が殺した人間達がどれだけ…っ!」
「パアワ…うん。殺したのは俺じゃない。俺の種族で…いやそうか、前何人かコロしたな?フフ、スマナイうん。うん」
「……………っ!!!!」
「よせ、パアワ、感情を抑えるときだよ 今は」
「ちっ!」
「私の名はイアン…それで、紹介したいものとは?」
「………単純な思考回路ダ…本当に紹介させてくれるのか??」
「いまは、それしかないんだよ。勝ち目が薄い。こっちとしてはお前に従うほかない。一応お前のことは嫌いだ」
一瞬の沈黙が流れたあと、アガレズが声を発する
「そうか…じゃあ、ツイテコイ、俺達の町"アポロ村"へ」
「「ーー!!」」
一同が思う。アポロ族の集落の存在に、そして、その安直過ぎるネーミングセンスに。
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「ハァ…ここはオれ達の…土地なのに…なんで…うん」
現在、アガレズの首筋にはレイによってひんやりとした物があてられている。
その体勢をキープしたまま、アガレズの案内する方向へと全員で向かっているという形だった
「まぁ…私達が、制圧したから」
「シテなイ…」
お互い戦う意思がないと分かれば、アガレズという生物は気の抜けた掴みどころのないものだった
この先にあるというアポロ村も、実は平和な世界なのではないかと錯覚する
「……」
「…不満げな顔をするなよパアワ。お前は3級、正しい戦略でここまで来たんだ。感情を出すな」
「イアンは冷徹だなぁ……」
「…そう見える?」
ーーそうしているうちに景色が変わる。森の中に、ぽつんと、小さく、そして壮大にたたずむ、
白い壁、ボロボロのセンスのない旗が添えられている
道の周りには、植えられたであろう小さな花が咲いていて生活感が出ていた。
全て古くオンボロではあるが、確かに、人間のような
「ええっ…なんか穴の中に村でも作ってんのかと思ったら…なんか…以外と…」
そこでアガレズが話を遮る
「イッタろ、子孫だって
ーーーーフジャ、まぁぁぁあテラモゥス!!!!!」
奇声を発するアガレズ
「ん?」
その瞬間、遠くから声が聞こえる
ンンンンン!!!テラモゥステラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラ…
「おい、なんか聞こえるぞ…!?何した!アガレズ!」
「アポロ族の文化ダよ。うん。村から出て、そして帰ってきたアポロゾグは、こうやって帰還をつタえ、称賛しアう。目の前に、アポロ村があるよ」
「……へえ、グロテスクなヤバ生物かと思ったら、以外と…絆みたいなもんもあるのか」
「ーーテラモゥス 意味ㇵ、君達で言う、うん。"おかえりなさい"」
テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!テラモゥス!
「ーーアヴァス!…………ただいまって、イミダヨ」
そうして村の入口らしきものにはいる。ようやく到着した。
「……っ、まじ…か……」
キノコ族全員が感嘆のため息を漏らす
そこにいたのはここの住民であろうもの、見た目はアガレズと全く同じところから観るに、アポロ族の村…ということで間違いはない
本当に、知らないところで、別の生物が、こんなにもたくましく生活していたのか
主に村で使われているのはおそらくそのへんの木材や石だろう。
なにも加工してないから、木独特の匂いがし、ところかしこが腐っている
だが、確かな技術でその材料が組み立てられ、建物として成り立っていた。家、椅子、店 のようなものもある。
「ハサナイサ!!!」
アガレズが叫ぶ、村の住民が静まり返るまたもやこの村の独自言語だろう
「サテ…うん。まあ、今日はヨロシク?カナ?うん……
ーーーようこそ、アポロ村へ」
ここで起こる事は、歴史的な第一歩であり、そして、新たな地獄の幕開けとなるものだった。
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