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10まで育っていてからの再婚で良かったのは、少なくとも体格差で幼児の様に全く抵抗が出来ない事は無いことに尽きる
幾ら前世の知識が有れども、流石に家事をする事は幼児には厳しい
服は裸で無ければ良い
布と裁縫道具が有れば自分で縫い合わせれば良いし、幸い使用人代わりにしようと目論んだ義母のおかげでメイドが着る服は与えられた
部屋は使われて居ない実母の部屋が東の端に有ったから、日当たりの良い南の自室をシャーロットに明け渡して移動を余儀なくされたが東は朝日も入るし、夏暑すぎる事も無いので問題無い
父と義母は北と西向きの部屋を使っているので冬寒く夏、暑そうと横目で見て放っている。結露とかね、対策しないとカビが大変よね
私の仕事は主に食事を作る事だ。シャーロットがドレスや宝飾品に贅沢に使う分、使用人が減らされたから。
元々、商売下手でずっと祖父から支援されて来た男爵家なのに貴族になったら降って湧いて来るとでも思っているのだろうか。
家計簿を独自に付け、赤字を大きく丸をしてマリアへ見せた所、喚き散らすばかりで貴族夫人としてどうするのか?と尋ねても聞き取れない言葉ばかり吠えていたが父に商売の才能が無い為、父に言っても無駄と言うのは分かったらしく、あれから本人が使うのは控えめになっていた
シャーロットが無駄に使わなければ赤字も最低限に抑えられるが、貴族になって嬉しそうに買い物をする愛娘は止められないようだ
「リアラは厳し過ぎでは?少しはシャーロットの様に天真爛漫に微笑んでいた方が可愛いよ」
「まぁ?それはそれはご丁寧にご享受賜りまして有難うございますわ。で、好きな様に着れないほどドレスや宝飾を買った後、使ったお金はどう手に入りますの?」
隣の伯爵領から領主のアルカラ様とご子息のジョージ様がご挨拶に来た所、私のメイド姿を見てジョージ様は苦言を呈した。
ジョージ様は私に取って所謂、幼馴染で有り、我が家の婿入り候補の子息な為に偶に挨拶がてら顔を出すのだ
「その現実的な所が可愛く無いんだよな~なんか。金なんて領民が稼ぐだろう?男爵様が居るんだし、可愛いシャーロットに嫉妬はみっともないぞ。その服も当て付けがましいし」
父とジョージ様の父親で有るアルカラ様は学友で仲良いが私は別にそれ程、ジョージ様と仲良しでは無い。
それでも気心知れた幼馴染として、また婚約者候補として交流を深めていたつもりだったがまだ12歳の少年に経済の概念は難しいようだ
また趣味と思われた服装にも呆れたように溜め息を盛大についてジョージ様を自室へ案内する。
自室を見せるなんて淑女のする事では無いけれど、現実を見せた方が早いと言うもの。
「えっ何この部屋…」
ガランとした部屋は令嬢には狭く6畳程に簡素なベッドと小さなナイトテーブル。窓枠に一輪挿しは飾って有るのが気持ち程度のアクセントになっている。
そしてクローゼットを開けばメイド服の夏服、冬服が予備込みで2着づつ支給され、装飾品の類は皆無だった
クローゼット内の小さな木のタンスには下着やハンカチ、靴下といった小物だけ。
タンスの上に置かれた針山に糸の小さな裁縫道具が常備され、靴下に穴が開いても縫えて便利である
幾ら前世の知識が有れども、流石に家事をする事は幼児には厳しい
服は裸で無ければ良い
布と裁縫道具が有れば自分で縫い合わせれば良いし、幸い使用人代わりにしようと目論んだ義母のおかげでメイドが着る服は与えられた
部屋は使われて居ない実母の部屋が東の端に有ったから、日当たりの良い南の自室をシャーロットに明け渡して移動を余儀なくされたが東は朝日も入るし、夏暑すぎる事も無いので問題無い
父と義母は北と西向きの部屋を使っているので冬寒く夏、暑そうと横目で見て放っている。結露とかね、対策しないとカビが大変よね
私の仕事は主に食事を作る事だ。シャーロットがドレスや宝飾品に贅沢に使う分、使用人が減らされたから。
元々、商売下手でずっと祖父から支援されて来た男爵家なのに貴族になったら降って湧いて来るとでも思っているのだろうか。
家計簿を独自に付け、赤字を大きく丸をしてマリアへ見せた所、喚き散らすばかりで貴族夫人としてどうするのか?と尋ねても聞き取れない言葉ばかり吠えていたが父に商売の才能が無い為、父に言っても無駄と言うのは分かったらしく、あれから本人が使うのは控えめになっていた
シャーロットが無駄に使わなければ赤字も最低限に抑えられるが、貴族になって嬉しそうに買い物をする愛娘は止められないようだ
「リアラは厳し過ぎでは?少しはシャーロットの様に天真爛漫に微笑んでいた方が可愛いよ」
「まぁ?それはそれはご丁寧にご享受賜りまして有難うございますわ。で、好きな様に着れないほどドレスや宝飾を買った後、使ったお金はどう手に入りますの?」
隣の伯爵領から領主のアルカラ様とご子息のジョージ様がご挨拶に来た所、私のメイド姿を見てジョージ様は苦言を呈した。
ジョージ様は私に取って所謂、幼馴染で有り、我が家の婿入り候補の子息な為に偶に挨拶がてら顔を出すのだ
「その現実的な所が可愛く無いんだよな~なんか。金なんて領民が稼ぐだろう?男爵様が居るんだし、可愛いシャーロットに嫉妬はみっともないぞ。その服も当て付けがましいし」
父とジョージ様の父親で有るアルカラ様は学友で仲良いが私は別にそれ程、ジョージ様と仲良しでは無い。
それでも気心知れた幼馴染として、また婚約者候補として交流を深めていたつもりだったがまだ12歳の少年に経済の概念は難しいようだ
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自室を見せるなんて淑女のする事では無いけれど、現実を見せた方が早いと言うもの。
「えっ何この部屋…」
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そしてクローゼットを開けばメイド服の夏服、冬服が予備込みで2着づつ支給され、装飾品の類は皆無だった
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