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06 討伐と新たな出会い
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ゴブリンのもとへと向かうと、だいぶ離れていたのにもかかわらず何体かが俺の存在に気づき、寄ってきた。
なんてこった。索敵能力が上昇しているとは。
「身体強化─足・指」
魔法を即座に発動し、足を振り上げる。すると、地面に転がっていた石が空中に浮き上がる。
「ふんっ」
指に力を溜め解き放つと小石は風圧で飛んでいき、ゴブリンらの体中に当たっていった。
掠った小石は体を切り裂き、あたった小石は体を貫き通す。
・・・マジか。六割程度でこの威力か。
っと、驚いている場合じゃないな。さっさと片付けなければな。
今度はいくつか石を拾い上げ、その一つを親指の先にのせ、四割ほどで狙いを定めて一際大きな個体の頭を撃ち抜く。
石の飛んでいく速度としては人がかろうじて反応できるぐらいになっていた。
風圧でさえ、六割程度で見えなくなる。
本当に鍛えすぎたな。まあ、この世界で役立っていると思えば何も気にすることは無いがな。
しばらくゴブリン相手に技の威力を試しつつ殲滅したところで、続いて黒い石の破壊に取り組んだ。
「これは何なんだろうな異世界系の小説は若い頃によく読んでいたが、もしかすると魔石と呼ばれるものではなかろうか。だが、漫画やアニメで見るようなものより、遥かにドス黒いオーラが見えるのだが・・・」
壊せばいいよな。
俺は魔石(?)を片手で持ち反対の手で弾き壊してみた。
ガキーーーン
ええー・・・何これ、硬っ。
指が怪我しないのはいいんだが、流石に反動までは防げない様だ。
指がいや、右手がじーんってしているわ。
えっ、四割で砕けない魔石(?)がおよそ10~15個・・・か。どうすっかな。
あ、魔石(もう魔石でいいや)同士ぶつけたらどうなるのか。
「ちょうど身体強化が切れたようだし、今度は指じゃなくて投げてみようか」
「身体強化─腕・足・腰」
力が溜まってきたところでニつの魔石を拾い、一つを地面と水平に五割で投げ、もう一つをその直線上の反対側から瞬時に移動して同じ力で投げる!
するとどうなるだろうか。
魔石同士がぶつかり、お互いに砕け散った。
っふぅぅぅ・・・。なんとか上手く行ったようだな。
できるもんだな。なんか超能力使う主人公の漫画参考にしてみたけど。
「よし!この調子で片付けていくぞ!!」
『おーー!!』
「ん!?誰だ!?・・・ってなんだ誰も居ないじゃないか」
振り返ってみたが誰もいなかった。だが、前を見てみると少し薄い女性の姿が見えた。
「貴女は、もしかしてドライアド、ですか?」
『もしかしなくても、そうですが?』
「えっと、何の用でしょうか?」
『ここらから悪い魔力を感じたので飛んできたのですが、その必要は無かったようですね。貴方が私達の代わりに対処してくださっているおかげで、負傷者を増やすことなく事が済みます。感謝します』
「いえ、そこまで言われるような事はしてませんよ。自分がすべきことを対処しているまでです」
『・・・それができる人間はあまりいませんけどね』
「ん?なんか言いました?」
『いいえ、なんでもありません。そうだ、貴方には私ドライアドの"シルフィーネ"が力を与えましょう』
『世界の理を読み解き、我シルフィーネが命ずる。汝に我の力を分け与え賜え。上級精霊紋章加護』
シルフィーネが魔法を唱えると右の手の甲に薄い緑と青でできた紋章が刻まれた。
「これは・・・なんとも素晴らしいですね。体が強化している時よりも軽く感じます」
『私の加護は風の力を利用して、使用者を軽くするという能力です。敵の攻撃が来たときは甲を目の前に翳すと、使用者の魔力を少量消費して軌道をずらしたり、操ったり出来ます』
なんとまあ、便利。
「ありがとうございます。これであんまり力を出さずに魔石を破壊できそうです」
『それでは私は精霊の森へと帰ります。あとは頼みました。そう、もし来れるなら私達に会いに来てください。改めて感謝したいので』
「了解しました。その時は俺の従者も共に」
ええ、とことばを残して彼女は去っていった。
さて、こちらもさっさと終わらせてしまうか。
なんてこった。索敵能力が上昇しているとは。
「身体強化─足・指」
魔法を即座に発動し、足を振り上げる。すると、地面に転がっていた石が空中に浮き上がる。
「ふんっ」
指に力を溜め解き放つと小石は風圧で飛んでいき、ゴブリンらの体中に当たっていった。
掠った小石は体を切り裂き、あたった小石は体を貫き通す。
・・・マジか。六割程度でこの威力か。
っと、驚いている場合じゃないな。さっさと片付けなければな。
今度はいくつか石を拾い上げ、その一つを親指の先にのせ、四割ほどで狙いを定めて一際大きな個体の頭を撃ち抜く。
石の飛んでいく速度としては人がかろうじて反応できるぐらいになっていた。
風圧でさえ、六割程度で見えなくなる。
本当に鍛えすぎたな。まあ、この世界で役立っていると思えば何も気にすることは無いがな。
しばらくゴブリン相手に技の威力を試しつつ殲滅したところで、続いて黒い石の破壊に取り組んだ。
「これは何なんだろうな異世界系の小説は若い頃によく読んでいたが、もしかすると魔石と呼ばれるものではなかろうか。だが、漫画やアニメで見るようなものより、遥かにドス黒いオーラが見えるのだが・・・」
壊せばいいよな。
俺は魔石(?)を片手で持ち反対の手で弾き壊してみた。
ガキーーーン
ええー・・・何これ、硬っ。
指が怪我しないのはいいんだが、流石に反動までは防げない様だ。
指がいや、右手がじーんってしているわ。
えっ、四割で砕けない魔石(?)がおよそ10~15個・・・か。どうすっかな。
あ、魔石(もう魔石でいいや)同士ぶつけたらどうなるのか。
「ちょうど身体強化が切れたようだし、今度は指じゃなくて投げてみようか」
「身体強化─腕・足・腰」
力が溜まってきたところでニつの魔石を拾い、一つを地面と水平に五割で投げ、もう一つをその直線上の反対側から瞬時に移動して同じ力で投げる!
するとどうなるだろうか。
魔石同士がぶつかり、お互いに砕け散った。
っふぅぅぅ・・・。なんとか上手く行ったようだな。
できるもんだな。なんか超能力使う主人公の漫画参考にしてみたけど。
「よし!この調子で片付けていくぞ!!」
『おーー!!』
「ん!?誰だ!?・・・ってなんだ誰も居ないじゃないか」
振り返ってみたが誰もいなかった。だが、前を見てみると少し薄い女性の姿が見えた。
「貴女は、もしかしてドライアド、ですか?」
『もしかしなくても、そうですが?』
「えっと、何の用でしょうか?」
『ここらから悪い魔力を感じたので飛んできたのですが、その必要は無かったようですね。貴方が私達の代わりに対処してくださっているおかげで、負傷者を増やすことなく事が済みます。感謝します』
「いえ、そこまで言われるような事はしてませんよ。自分がすべきことを対処しているまでです」
『・・・それができる人間はあまりいませんけどね』
「ん?なんか言いました?」
『いいえ、なんでもありません。そうだ、貴方には私ドライアドの"シルフィーネ"が力を与えましょう』
『世界の理を読み解き、我シルフィーネが命ずる。汝に我の力を分け与え賜え。上級精霊紋章加護』
シルフィーネが魔法を唱えると右の手の甲に薄い緑と青でできた紋章が刻まれた。
「これは・・・なんとも素晴らしいですね。体が強化している時よりも軽く感じます」
『私の加護は風の力を利用して、使用者を軽くするという能力です。敵の攻撃が来たときは甲を目の前に翳すと、使用者の魔力を少量消費して軌道をずらしたり、操ったり出来ます』
なんとまあ、便利。
「ありがとうございます。これであんまり力を出さずに魔石を破壊できそうです」
『それでは私は精霊の森へと帰ります。あとは頼みました。そう、もし来れるなら私達に会いに来てください。改めて感謝したいので』
「了解しました。その時は俺の従者も共に」
ええ、とことばを残して彼女は去っていった。
さて、こちらもさっさと終わらせてしまうか。
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