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第一章 異世界転生
20 番外編【ザード×リオート】
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【リオート視点】
遂にザード様と二人きりになりました!
今まではザード様はハヤテ様の従属ですからに付きっきりなので、隣に居ることはほとんどできませんでしたが、さすがソフィ様。
お互いわかっているおかげで私も満足です。
今日はザード様と沢山お話と買い物ができるので既に楽しいです!
魔族である故、頭の角を隠さなければいけないのですが、ハヤテ様が臨時で買ってくださった帽子も良いのですが、ザード様にも選んだ欲しいところです。ついでにこちら側の洋服に興味がありますし。
「ザード様、私に帽子とそれに合う服を選んでくださいませんか?私もザード様の服を選びますので」
「ふむ。確かにこの街の服はなかなか良いものが揃っておるからな」
「はいっ!」
◆◇◆◇◆
しばらく歩いたところに服屋を見つけたので我らはその店に入った。
入ってそうそうリオートは興奮したように話し始めた。
「ザード様!これは素晴らしいですね。皆さんが身につけている服にどんな糸を使っているのかと思ったら、なかなか見かけない高級蜘蛛の糸ではありませんか!?」
ふむ。あの森にもたしかにおったな。だいぶ高いところに巣を作って飛竜種すら引っ掛けることもあるから中々強い糸であることもあり、脅威とされているが…。
そんなことを考えていると店の奥からふくよかな女性がでてきた。
「おおぉ、お嬢ちゃんよく知ってるねえ。そうだとも、うちはロイヤルスパイダーの糸を使ってる唯一の服屋なのよ」
「有名なあの蜘蛛の糸がこれら全てに使われているのですか?そうだとしても、こんな量1回で集まりませんし、糸を取られることすら嫌がって逃げてしまうのに…」
「そうなのよ。実は、元々うちは実はロイヤルスパイダーの保護、つまり高級品に使われる魔動植物全て保護してるのよ」
「なるほど…そういうことだったのですね。たしかに乱獲する輩が居ては困りますよね」
「で、そこの逞しい彼氏さんとなにかお揃いの服買いに来たのかねえ?私はカウンターの裏でのんびり待ってるから何か用があれば呼んでくれれば応じるよ。楽しみな」
「ありがとうございます。お言葉に甘えて、見て回ります。さて、ザード様、どれにしましょうか!」
リオートはクールというような性格だと思ったが、服のことで興奮するとは…。まあそこも良いとこなのだがな。
「リオートよ、そんなに急がなくても服は逃げぬぞ笑」
「どの服装もザード様に似合いそうで、いてもたってもいられないんです。好きな殿方とこのようなことしたことがないので…」
「まあ、我も不思議な気持ちではあるがな。恋が結ばれているというのはこういうことだったのだな。兄弟達が番を次々と作っていったのはこのような感情があったから…か。リオート、愛しておるぞ」
「……ザード様。急にそういうこと言わないでください………あっ、これ!これどうですか?ザード様の金色の髪に合うんじゃないですか?」
「ふむ。たしかにいいかもしれんな。まさに戦士という言葉に当てはまりそうだ。それでは、……これはどうだ?リオートのブルーの入った黒髪に合いそうな帽子ではないか?それとも、ちょっと小さめだがこの帽子も悪くはないな」
………数時間後。
「ずいぶんかかってしまったな」
「ええ、でも満喫しましたよ。ザード様のあんな姿やこんな姿……ふふっ、一生の思い出になりましたよ。あと、お揃いの帽子…。一生大事にします!」
「我も尽きることの無い命を貰ったからな。一生と言わず永遠に大事にしたいものだな。それはそうとハヤテとソフィ殿に礼を言わんとな。リオートの可愛らしい姿が沢山見れたからな」
「…もうっ、ザード様…」
「さて、明日から我らの旅が始まるからな。ほかの準備もしていこうか」
「はい!私の得意分野ですから、旅路の食事は任せてくださいね」
…とザードとリオートはすっかり仲良くなっていったようだ。
仲睦まじい。ほんとにね。
遂にザード様と二人きりになりました!
今まではザード様はハヤテ様の従属ですからに付きっきりなので、隣に居ることはほとんどできませんでしたが、さすがソフィ様。
お互いわかっているおかげで私も満足です。
今日はザード様と沢山お話と買い物ができるので既に楽しいです!
魔族である故、頭の角を隠さなければいけないのですが、ハヤテ様が臨時で買ってくださった帽子も良いのですが、ザード様にも選んだ欲しいところです。ついでにこちら側の洋服に興味がありますし。
「ザード様、私に帽子とそれに合う服を選んでくださいませんか?私もザード様の服を選びますので」
「ふむ。確かにこの街の服はなかなか良いものが揃っておるからな」
「はいっ!」
◆◇◆◇◆
しばらく歩いたところに服屋を見つけたので我らはその店に入った。
入ってそうそうリオートは興奮したように話し始めた。
「ザード様!これは素晴らしいですね。皆さんが身につけている服にどんな糸を使っているのかと思ったら、なかなか見かけない高級蜘蛛の糸ではありませんか!?」
ふむ。あの森にもたしかにおったな。だいぶ高いところに巣を作って飛竜種すら引っ掛けることもあるから中々強い糸であることもあり、脅威とされているが…。
そんなことを考えていると店の奥からふくよかな女性がでてきた。
「おおぉ、お嬢ちゃんよく知ってるねえ。そうだとも、うちはロイヤルスパイダーの糸を使ってる唯一の服屋なのよ」
「有名なあの蜘蛛の糸がこれら全てに使われているのですか?そうだとしても、こんな量1回で集まりませんし、糸を取られることすら嫌がって逃げてしまうのに…」
「そうなのよ。実は、元々うちは実はロイヤルスパイダーの保護、つまり高級品に使われる魔動植物全て保護してるのよ」
「なるほど…そういうことだったのですね。たしかに乱獲する輩が居ては困りますよね」
「で、そこの逞しい彼氏さんとなにかお揃いの服買いに来たのかねえ?私はカウンターの裏でのんびり待ってるから何か用があれば呼んでくれれば応じるよ。楽しみな」
「ありがとうございます。お言葉に甘えて、見て回ります。さて、ザード様、どれにしましょうか!」
リオートはクールというような性格だと思ったが、服のことで興奮するとは…。まあそこも良いとこなのだがな。
「リオートよ、そんなに急がなくても服は逃げぬぞ笑」
「どの服装もザード様に似合いそうで、いてもたってもいられないんです。好きな殿方とこのようなことしたことがないので…」
「まあ、我も不思議な気持ちではあるがな。恋が結ばれているというのはこういうことだったのだな。兄弟達が番を次々と作っていったのはこのような感情があったから…か。リオート、愛しておるぞ」
「……ザード様。急にそういうこと言わないでください………あっ、これ!これどうですか?ザード様の金色の髪に合うんじゃないですか?」
「ふむ。たしかにいいかもしれんな。まさに戦士という言葉に当てはまりそうだ。それでは、……これはどうだ?リオートのブルーの入った黒髪に合いそうな帽子ではないか?それとも、ちょっと小さめだがこの帽子も悪くはないな」
………数時間後。
「ずいぶんかかってしまったな」
「ええ、でも満喫しましたよ。ザード様のあんな姿やこんな姿……ふふっ、一生の思い出になりましたよ。あと、お揃いの帽子…。一生大事にします!」
「我も尽きることの無い命を貰ったからな。一生と言わず永遠に大事にしたいものだな。それはそうとハヤテとソフィ殿に礼を言わんとな。リオートの可愛らしい姿が沢山見れたからな」
「…もうっ、ザード様…」
「さて、明日から我らの旅が始まるからな。ほかの準備もしていこうか」
「はい!私の得意分野ですから、旅路の食事は任せてくださいね」
…とザードとリオートはすっかり仲良くなっていったようだ。
仲睦まじい。ほんとにね。
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