小太郎とシェリーのあふりか旅日記

新雪小太郎

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小太郎とシェリーのアフリカ旅日記 第一話

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小太郎とシェリーを乗せたセスナ機が、エンジンから黒い煙を上げながら、どうにか広がるサバンナの平原に不時着した。機体はかろうじてバランスを保ち、衝撃を和らげるように乾いた草の中へと滑り込む。機長が振り返って叫んだ。
「大丈夫か!?」
小太郎は体を起こしながら、シェリーの方を見た。
「怪我はないか?」
シェリーは少し頭を押さえながら笑顔を見せる。
「こっちは平気やちゃ。あんたはどうけ?」
「俺も無事や。でも…この状況、まずいな。」
外は夕焼けが染め始め、サバンナの動物たちが遠くで動く姿がシルエットとなって見える。獣の遠吠えが不気味に響いた。
「小太郎、ここってライオンとかおるんちゃう?」
シェリーが警戒心をあらわにしながら、セスナの窓越しに周囲を見回す。
「たぶんおるやろな。だけどまずは、機長と一緒にこの辺りで安全な場所を確保せんと。」
彼らは急いでセスナを降り、荷物をかき集める。幸いにも食料と水の一部が無事で、緊急信号装置も動いていることがわかった。
「信号は出してるけど、ここがどこなんかわからん以上、助けが来るまで生き延びるしかないな。」
小太郎は乾いた地面に地図を広げ、現地の状況を考え始めた。
シェリーは立ち上がり、地平線の向こうをじっと見つめる。
「太陽が沈む前に、近くで隠れられる場所を見つけたほうがええちゃ。夜は寒くなるし、危険やろ。」
その時、遠くの茂みから小さな動きが見えた。シェリーは声を潜めて言った。
「あれ…何かおるわ。人か動物か分からんけど、こっち見てるみたいや…。」
小太郎は立ち上がり、シェリーの肩越しに目を凝らした。遠くの茂みの中には、二つの光る目が不気味に揺れていた。
「動物やろか、それとも…?」
不安な空気が漂う中、サバンナの壮大なドラマが幕を開けたのだった。
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