食べ物創世記ファンタジー シリーズ

新雪小太郎

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たこ焼き宇宙戦争:出汁たこ焼きの起源

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たこ焼き宇宙戦争:出汁たこ焼きの起源
舞台は宇宙船「たこ銀河号」。第1弾の戦争を経て、宇宙の平和が訪れたかに見えたが、新たな火種が生まれていた。
「たこ焼きにはソースが正義や!」
「いやいや、マヨネーズこそがたこ焼きを完成させるんや!」
「お前らな、醤油の奥深さをわかっとらん!」
そんな論争が船内の食堂で巻き起こり、ついにはたこ焼きを食べながらの大乱闘に発展した。
その中心にいたのが表健一(おもて けんいち)――宇宙料理研究員で、ただのうどん派だった。
うどん派の悲劇
健一は大好物のうどんをすすりながら、騒ぎを見ていた。
「お前ら、たこ焼きやなくて、うどん食えよ。出汁の優しさを知れ。」
しかし、その発言が災いした。
「なにが『出汁』やねん!ここはたこ焼きの話や!」
「うどん派は黙っとれ!」
怒ったたこ焼き派たちは、健一のうどんを取り上げ、食堂の真ん中に投げつけた。うどんは宙を舞い、最後には健一の手元にあったたこ焼きに直撃。その拍子に、健一が持っていた出汁の入ったカップにたこ焼きがポチャンと落ちてしまった。
奇跡の発見
「な、なんてことや!」健一は慌ててたこ焼きを救出したが、出汁を吸ったたこ焼きはいつもと違う香りを漂わせていた。
「…どれ、食べてみるか。」
一口食べた瞬間、健一の目は見開かれた。
「これ、めっちゃ美味いやん!」
その香りに気づいた周囲の乗組員たちも、健一の出汁たこ焼きを試し始めた。
「う、うまい!出汁がたこ焼きの旨みを引き立ててる!」
「ソースやマヨネーズや醤油もええけど、これ、別格やな!」
宇宙平和の象徴:出汁たこ焼き
出汁たこ焼きの大ヒットは、たこ焼き派の争いを終わらせた。
「もう争うんはやめや。出汁たこ焼きで乾杯しよや!」
「ほんまやな。これが宇宙たこ焼きの未来や!」
こうして、たこ焼きソース戦争は終結し、「出汁たこ焼き」は宇宙料理の新たなスタンダードとして記録された。
エピローグ:健一の名言
宇宙船たこ銀河号は再び平和を取り戻し、健一は語る。
「大事なのは味やない。一緒に食べて笑えること。それが平和の秘訣や。」
その言葉に、船内の乗組員たちは拍手喝采を送り、たこ焼きに込められた平和の精神を胸に刻むのだった。
次回予告:『たこ焼き宇宙戦争 第3弾 ~餃子の反乱~』
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