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やかんの麦茶 黄金伝説スピンオフ物語
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『ホイで、やかん擦ったら召使い出てきたがや』
30代のサラリーマン・**小太郎(こたろう)**は、休日に実家の倉庫を片付けとった。
ホコリだらけの段ボールを開けると、そこにはあの懐かしき「黄金のやかん」があった。
「なんやこれ…中学ん時、部活で頭から水ぶっかけられた時のやつやないけ!」
やかんを手に取った瞬間、何を思たんか、小太郎はやかんをタオルでゴシゴシ擦り始めた。
「ホイで、ピカピカにしたら売れるんちゃうか…?」
すると――!
「おぉぉおお!!」
やかんからモクモクと湯気が立ち上がり、目の前に謎の召使いが現れた!
「お、お前だれや…!? やかんから出てきたがけ?」
召使いはド派手な袴姿で一礼し、
「ワシは**やかんの魔人『カンジー』**じゃ!さぁ、願い事を3つ叶えたるがや!」
「はぁ!?なんちゅうトンデモ展開や…」
【第一の願い】
小太郎は半信半疑で言うた。
「ほんなら、金持ちにしてくれや!」
カンジー:「分かったがや!」
パチン!
気づけば、小太郎の手には金色に輝く――麦茶のペットボトルが!
「なんで麦茶やねん!」
カンジー:「金持ちっちゅうんは、金色の麦茶を飲むもんや!豪華やろ?」
「豪華なわけあるかいッ!普通の麦茶やんけ!」
【第二の願い】
「次こそちゃんとしてや!ほな、美人の彼女ほしいわ!」
カンジー:「任せとけ!」
パチン!
玄関のドアが開き――そこには、なんとやかんの形をしたロボットが立っとる!
「こ、これは…?」
カンジー:「美人**(微塵)**もないがや!新型ロボやかん『ヤカーン5号』や!」
「ふざけんなや!どこが美人やねん、これ、完全に鉄の塊やろが!」
ヤカーン5号:「オイ、麦茶ヲ沸カシマスカ?」
「いらんわッ!ロボットやかんなんて!」
【最後の願い】
小太郎は頭を抱えながら、最後の願いを考えた。
「ほんならもう…普通に幸せになりたいわ」
カンジーはうなずき、神妙な顔で言うた。
「分かった。幸せは身近にあるもんや――これをやろう!」
パチン!
小太郎の目の前に現れたのは――
あったか~い麦茶が注がれた、あの「黄金のやかん」やった。
「……なんや、これ」
カンジー:「麦茶はな、心も体も温めてくれるんや。小太郎、これが本当の幸せやぞ!」
【エピローグ】
召使いカンジーは湯気とともに消え、黄金のやかんだけが残された。
小太郎は仕方なく、やかんから麦茶をすすった。
「あっつ!…けど、なんか、ほっとするわ」
それから小太郎はやかんで麦茶を沸かすようになり、休日にはそれを飲んでリラックスするんやった。
「結局、幸せは麦茶の中にあったんやな…」
やかんは今も、キッチンで湯気を立てとる――。
30代のサラリーマン・**小太郎(こたろう)**は、休日に実家の倉庫を片付けとった。
ホコリだらけの段ボールを開けると、そこにはあの懐かしき「黄金のやかん」があった。
「なんやこれ…中学ん時、部活で頭から水ぶっかけられた時のやつやないけ!」
やかんを手に取った瞬間、何を思たんか、小太郎はやかんをタオルでゴシゴシ擦り始めた。
「ホイで、ピカピカにしたら売れるんちゃうか…?」
すると――!
「おぉぉおお!!」
やかんからモクモクと湯気が立ち上がり、目の前に謎の召使いが現れた!
「お、お前だれや…!? やかんから出てきたがけ?」
召使いはド派手な袴姿で一礼し、
「ワシは**やかんの魔人『カンジー』**じゃ!さぁ、願い事を3つ叶えたるがや!」
「はぁ!?なんちゅうトンデモ展開や…」
【第一の願い】
小太郎は半信半疑で言うた。
「ほんなら、金持ちにしてくれや!」
カンジー:「分かったがや!」
パチン!
気づけば、小太郎の手には金色に輝く――麦茶のペットボトルが!
「なんで麦茶やねん!」
カンジー:「金持ちっちゅうんは、金色の麦茶を飲むもんや!豪華やろ?」
「豪華なわけあるかいッ!普通の麦茶やんけ!」
【第二の願い】
「次こそちゃんとしてや!ほな、美人の彼女ほしいわ!」
カンジー:「任せとけ!」
パチン!
玄関のドアが開き――そこには、なんとやかんの形をしたロボットが立っとる!
「こ、これは…?」
カンジー:「美人**(微塵)**もないがや!新型ロボやかん『ヤカーン5号』や!」
「ふざけんなや!どこが美人やねん、これ、完全に鉄の塊やろが!」
ヤカーン5号:「オイ、麦茶ヲ沸カシマスカ?」
「いらんわッ!ロボットやかんなんて!」
【最後の願い】
小太郎は頭を抱えながら、最後の願いを考えた。
「ほんならもう…普通に幸せになりたいわ」
カンジーはうなずき、神妙な顔で言うた。
「分かった。幸せは身近にあるもんや――これをやろう!」
パチン!
小太郎の目の前に現れたのは――
あったか~い麦茶が注がれた、あの「黄金のやかん」やった。
「……なんや、これ」
カンジー:「麦茶はな、心も体も温めてくれるんや。小太郎、これが本当の幸せやぞ!」
【エピローグ】
召使いカンジーは湯気とともに消え、黄金のやかんだけが残された。
小太郎は仕方なく、やかんから麦茶をすすった。
「あっつ!…けど、なんか、ほっとするわ」
それから小太郎はやかんで麦茶を沸かすようになり、休日にはそれを飲んでリラックスするんやった。
「結局、幸せは麦茶の中にあったんやな…」
やかんは今も、キッチンで湯気を立てとる――。
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