1 / 27
第一章
序幕
しおりを挟む
大陸にある各国が歩み寄るきっかけにと、復興機関は秘密裏に使者や密使を世界中に走らせていた。
そして開催された会合だったが、悪魔を崇拝する謎の組織に襲撃されて復興機関最高司令オールは帰らぬものとなってしまった。
機関とヘルゲートの連携により組織の騒動は鎮圧されたが、世界は謎の組織に対抗できるのか。
そして組織の狙いはいったい…。
物語は組織の襲撃により急展開となる。
ダークパレスにて
ヘルゲートを統治する者たちが住まうとされている宮殿。
宮殿の周囲はレフトがいた頃とは激変していた。
ならず者がたむろし、力が絶対であった荒れた光景は消え失せ、整備され手入れされている緑道や外観はより洗練されている。
権力保持の理由からどぎつい装飾が目立っていたが現在は美しさと性能を合わせた機能美を中心にリフォームがされ、巨大化した入口にはより多くの者が訪問しやすいように所々に工夫がされている。
「うむ、これほどとは…」
「ほんと…これはレフトがみたら卒倒するわよ…」
「まあそうだろうよ、いろいろあったからな。ほらいくぞ」
オメガ、ニナ、そしてガルシアは復興機関代表としてパレスに出向いていた。
宮殿内部は空間を巧みに使い、広々としつつも精密な受付窓口など、復興機関の受け付けとは比べ物にならない。
「…すごいわ」
「うむ、ここは大陸一の建造物やもしれん」
「失礼、復興機関である。取り次いで頂けると助かります」
ガルシアは受付に対応をお願いする。
荒々しいガルシアだが、節度がある人間へと成長しているようだ。
「ふっ」
「うむ」
その様子に笑う二人。
「あ?なんだよ気持ち悪いな」
「あんた、丸くなったわね」
「えっ」
ガルシアの肩をポンポンと叩くニナ。
それの手を恥ずかしそうに払う。
「う、うるせえな…」
「えっと…復興機関の皆様…よろしいでしょうか」
「これは失礼」
受付が三人に話しかける。
「奥、三番の部屋でお待ち下さい」
「取り次ぎ感謝します。では」
一礼し部屋へ向かうガルシア。
二人も受付に会釈しあとについていく。
この通路は人がいない。
指示された部屋はシンプルな商談部屋といったところだ。
「ふう」
「さてさて」
「うむ、進展があればよいが」
適当な椅子に座る三人。
すぐに部屋をノックする音がしてフラットと、細身の女、そして最後にガチムチの男が入室してきた。
「復興機関の皆さんお疲れ様です」
機関の三人に挨拶するフラット。
その対応にすぐに立ち上がるガルシアだが…。
「ふふ、お構い無く。堅苦しい挨拶はいらないわ」
そういうと細身の女も適当な椅子に座る。
ガチムチ男は一礼し同様に座る。
「うむ、いつかは親書で世話になりました。気付かず失礼を」
「いえ、こちらこそ名乗らず申し訳なかったです、私はマーガレット、ふふ、以後よろしくお願いします」
「オレはバルタ。オメガ殿、腕前は聞いております。だがアンドロイドというのはどうも信用できなくて……近いうち手合わせ願いたいところで…」
ガチムチはイキってオメガを挑発する。
その行為にマーガレットは瞳を閉じてバルタの口を勢いよくふさぐ。
「がはっ」
「無礼だぞ、バルタ」
「も、申し訳ないオメガ殿…」
重苦しい空気がただよう。
ニナもとっさに銃を構え室内は一触即発であった。
「お前は相変わらず血の気が多いな…まあ許してやってほしい。さて本題を…」
動じることなく淡々としているフラットはポケットから三枚の写真を取り出しテーブルにひろげる。
「うむ、これは」
皆がその写真に集まる。
荒れ地に薄暗い岩のような物体が写っている。
「邪神ダルガニス崇拝組織の潜伏先と思われる場所だ」
「ダルガニスだとっ」
オメガが突然大声を出す。
普段冷静なオメガの珍しい行動に驚くニナ。
「ちょっと、いきなり大声はびっくりするでしょっ」
「うむ、すまない」
「ふふ」
「オメガ殿、ダルガニスを…知っているのですね?」
「うむ」
「…ダメだ、話についていけねえ…」
みんながオメガに注目する。
「これで組織の正体が判明した。悪魔崇拝組織はダルガ教である」
「ダルガ教?」
誰もがその名を知らない。
「ダルガニスという未知の存在、邪神と呼ばれる神をこの世に降臨させようと各地で騒ぎを起していた狂気の集団だ。とっくの昔に滅びたはずなのだが…」
「報告書ではこの集団、かなりの規模と書いてあるぞ。武力による大陸支配のタイミングを狙っており、その戦力は人やモンスターなどの混合部隊や特殊な道具や武器、防具を所持している模様…とある」
資料を読み上げるフラット。
「うむ」
「ふふ」
「なるほどね。その邪神教をみんなで退治しましょうってことかしらね」
ニナがフラットをみる。
ゆっくりうなずくフラット。
「ヘルゲートは変わった。ミミズク殿やバイオ殿の尽力により復興機関との強い友好関係がつくれたんだ」
「…えっ…そうなの?」
ニナはガルシアを睨む。
「お、おう。フラット殿はよく機関に訪問されミミズクさんやバイオ様と議論を…二人はヘルゲート出身だから意気投合…」
「だったら何故報告をしないのよっ!!」
ニナはガルシアを怒鳴り問いつめる。
そんなニナの肩に手をおきフラットが話す。
「ニナ殿、あなたも知っての通り、ヘルゲートにはヘルゲートのやり方があるのだ。ここの機関はそれを理解し尊重してくれている。だからこそ環境を変えることへの協力が得られ国内の浄化は成功したのだ」
ゆっくりとした口調で話すフラットの言葉で落ち着くニナ。
「……わかったわ、怒鳴ってごめんなさい」
「お前たちが本部に戻り、さらにレフトが抜けたと報告があった時、オレはミミズクさんに本部へ連絡し応援要請を進言しただ」
「うむ」
「ふふ、皆様、思い出話に熱が入っておりますね。ですがそろそろ本題に入っていただきたいですわ」
「マーガレット、軌道修正ありがとう」
フラットはオメガをみる。
「うむ、失礼した。この教団組織は未知の存在であるダルガニスのためなら命を捨てたり、強奪などを躊躇せず実行するということである。正体が判明した今、個人的にはそのアジトと思われる場所へ攻め込むべきだろう」
「えっ、ちょっとオメガ、何言ってんのよ、偵察してからのほうが…」
ニナの意見を振り切りオメガは話す。
「フラット殿」
「なんでしょう?」
「おそらくこれは罠です。敵は捕虜にわざと写真を見せるよう洗脳したのです。おそらく策士がいる。その者の裏をいかねば……我々は負ける…」
「…」
全員が沈黙する。
「敵はこちらを、ニナの言うように偵察を出して様子をみるだろうと思っているはず。だがそれでは敵が次の一手を出す時間を与えてしまうことを意味する。その考えての裏をいかねばならんのだ」
「なるほど、一理ある」
「ふふ、先制攻撃かしらね」
罠だ?
さすがにそりゃ深読みしすぎだろ?
ニナの言う通り、優秀な派遣課の連中を飛ばせばいいだろ?
ガルシアはそんなことを思う。
「うむ、フラット殿、場所を教えてほしい」
「オメガ殿がいくと? …奇襲といい、策士といい、何か隠しておられるな?」
「…ちょっとオメガ?」
「うむ、事を急ぐのには訳があるのだ」
「ふふ、動くにしても最低限のことは教えていただきたいですわね」
「敵の重鎮であろうドルガというものが、現在は戦闘不能であること、そして大陸全土の戦いになる前に決着をつける必要がある。時間がかかれば敵の武力はどんどん増大していく…そうなれば手がつけられない」
「奇襲には奇襲…か」
「ふふ、仕返しですねゾクゾクしますわ」
「オメガ…」
「うむ、復興機関からは私が行く」
「ちょっとどういうことよっ!」
「時間はないが検討されよ。二日後に支部にて答えを」
オメガはそういうとガルシアとニナを連れ部屋を出た。
ヘルゲート支部会議室にて。
「あっちゃ……」
ミミズクは腕を組み渋い顔だ。
「納得いかないわよオメガ」
「そうだ、一人で行くだ?…そんなんみとめねえぞ。うちらは仲間だろうが」
ニナとガルシアは荒れている。
オメガは鎮座し目を閉じている。
部屋には報告を受けたミミズクとバイオがいる。
「うふふ、ひとまず組織のことはおいておき。ニナさん、珍しいですわね?」
「えっ」
「うむ」
「ニナさん顔色…悪いですよ?」
ミミズクがニナの顔を覗き込む。
そして手を額に当てると…。
「すごい熱ですよっ!」
「……あれ…」
そしてニナは倒れた。
ヘルゲートを襲撃した組織、ダルガ教のアジトらしき写真が出てきた。
そして今こそ攻撃のチャンスというオメガ。
謎のダルガ教とは?
大陸に迫る危機、だがその時ニナは突如倒れてしまった。
ヘルゲートは復興機関と協力しアジトへの攻撃を受け入れるのか。
大陸の危機に各国はどう立ち向かうのか。
次回へ続く。
そして開催された会合だったが、悪魔を崇拝する謎の組織に襲撃されて復興機関最高司令オールは帰らぬものとなってしまった。
機関とヘルゲートの連携により組織の騒動は鎮圧されたが、世界は謎の組織に対抗できるのか。
そして組織の狙いはいったい…。
物語は組織の襲撃により急展開となる。
ダークパレスにて
ヘルゲートを統治する者たちが住まうとされている宮殿。
宮殿の周囲はレフトがいた頃とは激変していた。
ならず者がたむろし、力が絶対であった荒れた光景は消え失せ、整備され手入れされている緑道や外観はより洗練されている。
権力保持の理由からどぎつい装飾が目立っていたが現在は美しさと性能を合わせた機能美を中心にリフォームがされ、巨大化した入口にはより多くの者が訪問しやすいように所々に工夫がされている。
「うむ、これほどとは…」
「ほんと…これはレフトがみたら卒倒するわよ…」
「まあそうだろうよ、いろいろあったからな。ほらいくぞ」
オメガ、ニナ、そしてガルシアは復興機関代表としてパレスに出向いていた。
宮殿内部は空間を巧みに使い、広々としつつも精密な受付窓口など、復興機関の受け付けとは比べ物にならない。
「…すごいわ」
「うむ、ここは大陸一の建造物やもしれん」
「失礼、復興機関である。取り次いで頂けると助かります」
ガルシアは受付に対応をお願いする。
荒々しいガルシアだが、節度がある人間へと成長しているようだ。
「ふっ」
「うむ」
その様子に笑う二人。
「あ?なんだよ気持ち悪いな」
「あんた、丸くなったわね」
「えっ」
ガルシアの肩をポンポンと叩くニナ。
それの手を恥ずかしそうに払う。
「う、うるせえな…」
「えっと…復興機関の皆様…よろしいでしょうか」
「これは失礼」
受付が三人に話しかける。
「奥、三番の部屋でお待ち下さい」
「取り次ぎ感謝します。では」
一礼し部屋へ向かうガルシア。
二人も受付に会釈しあとについていく。
この通路は人がいない。
指示された部屋はシンプルな商談部屋といったところだ。
「ふう」
「さてさて」
「うむ、進展があればよいが」
適当な椅子に座る三人。
すぐに部屋をノックする音がしてフラットと、細身の女、そして最後にガチムチの男が入室してきた。
「復興機関の皆さんお疲れ様です」
機関の三人に挨拶するフラット。
その対応にすぐに立ち上がるガルシアだが…。
「ふふ、お構い無く。堅苦しい挨拶はいらないわ」
そういうと細身の女も適当な椅子に座る。
ガチムチ男は一礼し同様に座る。
「うむ、いつかは親書で世話になりました。気付かず失礼を」
「いえ、こちらこそ名乗らず申し訳なかったです、私はマーガレット、ふふ、以後よろしくお願いします」
「オレはバルタ。オメガ殿、腕前は聞いております。だがアンドロイドというのはどうも信用できなくて……近いうち手合わせ願いたいところで…」
ガチムチはイキってオメガを挑発する。
その行為にマーガレットは瞳を閉じてバルタの口を勢いよくふさぐ。
「がはっ」
「無礼だぞ、バルタ」
「も、申し訳ないオメガ殿…」
重苦しい空気がただよう。
ニナもとっさに銃を構え室内は一触即発であった。
「お前は相変わらず血の気が多いな…まあ許してやってほしい。さて本題を…」
動じることなく淡々としているフラットはポケットから三枚の写真を取り出しテーブルにひろげる。
「うむ、これは」
皆がその写真に集まる。
荒れ地に薄暗い岩のような物体が写っている。
「邪神ダルガニス崇拝組織の潜伏先と思われる場所だ」
「ダルガニスだとっ」
オメガが突然大声を出す。
普段冷静なオメガの珍しい行動に驚くニナ。
「ちょっと、いきなり大声はびっくりするでしょっ」
「うむ、すまない」
「ふふ」
「オメガ殿、ダルガニスを…知っているのですね?」
「うむ」
「…ダメだ、話についていけねえ…」
みんながオメガに注目する。
「これで組織の正体が判明した。悪魔崇拝組織はダルガ教である」
「ダルガ教?」
誰もがその名を知らない。
「ダルガニスという未知の存在、邪神と呼ばれる神をこの世に降臨させようと各地で騒ぎを起していた狂気の集団だ。とっくの昔に滅びたはずなのだが…」
「報告書ではこの集団、かなりの規模と書いてあるぞ。武力による大陸支配のタイミングを狙っており、その戦力は人やモンスターなどの混合部隊や特殊な道具や武器、防具を所持している模様…とある」
資料を読み上げるフラット。
「うむ」
「ふふ」
「なるほどね。その邪神教をみんなで退治しましょうってことかしらね」
ニナがフラットをみる。
ゆっくりうなずくフラット。
「ヘルゲートは変わった。ミミズク殿やバイオ殿の尽力により復興機関との強い友好関係がつくれたんだ」
「…えっ…そうなの?」
ニナはガルシアを睨む。
「お、おう。フラット殿はよく機関に訪問されミミズクさんやバイオ様と議論を…二人はヘルゲート出身だから意気投合…」
「だったら何故報告をしないのよっ!!」
ニナはガルシアを怒鳴り問いつめる。
そんなニナの肩に手をおきフラットが話す。
「ニナ殿、あなたも知っての通り、ヘルゲートにはヘルゲートのやり方があるのだ。ここの機関はそれを理解し尊重してくれている。だからこそ環境を変えることへの協力が得られ国内の浄化は成功したのだ」
ゆっくりとした口調で話すフラットの言葉で落ち着くニナ。
「……わかったわ、怒鳴ってごめんなさい」
「お前たちが本部に戻り、さらにレフトが抜けたと報告があった時、オレはミミズクさんに本部へ連絡し応援要請を進言しただ」
「うむ」
「ふふ、皆様、思い出話に熱が入っておりますね。ですがそろそろ本題に入っていただきたいですわ」
「マーガレット、軌道修正ありがとう」
フラットはオメガをみる。
「うむ、失礼した。この教団組織は未知の存在であるダルガニスのためなら命を捨てたり、強奪などを躊躇せず実行するということである。正体が判明した今、個人的にはそのアジトと思われる場所へ攻め込むべきだろう」
「えっ、ちょっとオメガ、何言ってんのよ、偵察してからのほうが…」
ニナの意見を振り切りオメガは話す。
「フラット殿」
「なんでしょう?」
「おそらくこれは罠です。敵は捕虜にわざと写真を見せるよう洗脳したのです。おそらく策士がいる。その者の裏をいかねば……我々は負ける…」
「…」
全員が沈黙する。
「敵はこちらを、ニナの言うように偵察を出して様子をみるだろうと思っているはず。だがそれでは敵が次の一手を出す時間を与えてしまうことを意味する。その考えての裏をいかねばならんのだ」
「なるほど、一理ある」
「ふふ、先制攻撃かしらね」
罠だ?
さすがにそりゃ深読みしすぎだろ?
ニナの言う通り、優秀な派遣課の連中を飛ばせばいいだろ?
ガルシアはそんなことを思う。
「うむ、フラット殿、場所を教えてほしい」
「オメガ殿がいくと? …奇襲といい、策士といい、何か隠しておられるな?」
「…ちょっとオメガ?」
「うむ、事を急ぐのには訳があるのだ」
「ふふ、動くにしても最低限のことは教えていただきたいですわね」
「敵の重鎮であろうドルガというものが、現在は戦闘不能であること、そして大陸全土の戦いになる前に決着をつける必要がある。時間がかかれば敵の武力はどんどん増大していく…そうなれば手がつけられない」
「奇襲には奇襲…か」
「ふふ、仕返しですねゾクゾクしますわ」
「オメガ…」
「うむ、復興機関からは私が行く」
「ちょっとどういうことよっ!」
「時間はないが検討されよ。二日後に支部にて答えを」
オメガはそういうとガルシアとニナを連れ部屋を出た。
ヘルゲート支部会議室にて。
「あっちゃ……」
ミミズクは腕を組み渋い顔だ。
「納得いかないわよオメガ」
「そうだ、一人で行くだ?…そんなんみとめねえぞ。うちらは仲間だろうが」
ニナとガルシアは荒れている。
オメガは鎮座し目を閉じている。
部屋には報告を受けたミミズクとバイオがいる。
「うふふ、ひとまず組織のことはおいておき。ニナさん、珍しいですわね?」
「えっ」
「うむ」
「ニナさん顔色…悪いですよ?」
ミミズクがニナの顔を覗き込む。
そして手を額に当てると…。
「すごい熱ですよっ!」
「……あれ…」
そしてニナは倒れた。
ヘルゲートを襲撃した組織、ダルガ教のアジトらしき写真が出てきた。
そして今こそ攻撃のチャンスというオメガ。
謎のダルガ教とは?
大陸に迫る危機、だがその時ニナは突如倒れてしまった。
ヘルゲートは復興機関と協力しアジトへの攻撃を受け入れるのか。
大陸の危機に各国はどう立ち向かうのか。
次回へ続く。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる