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第ニ章
七話 離反は反撃の始まり
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「…あの三人の戦いは……凄まじかったな…」
「ふふ…あの参謀の命は燃え尽きる寸前ですわ大老」
ゼノンブールとマーガレットは奇襲のタイミングを狙っている。
ドルガはバグと一緒にレフトを引きずり小屋へ連れていこうとする。
「納得、できないです」
その光景に意見するデルタ。
一見性格が歪んでいるように見えた彼だが、レフトの優しさに触れ、何かを感じていたようだ。
「は?どうしたのだデルタ?」
「…」
デルタの言葉が理解できないドルガ。
だがセフィアは理解していた。
…ついにこの時がきたか…そういった感じだろうか。
「さっさと小屋へ入るぞ、アレサの他にも誰かいるやもしれん」
「レフトーラさんを置いていけ」
「…」
その言葉にセフィアはうつむく。
「お前、レフトに洗脳されたのか?」
動きが止まるドルガとバグ。
バグは首輪を出しデルタの拘束を準備する。
「ドルガ様、デルタは私から言って聞かせます。どうか先に小屋へ…」
セフィアがデルタの前に出る。
だが彼女を払い退けデルタと対峙するドルガ。
「…よくわからんが少し休むんだデルタよ」
静かにゆっくりとデルタを諭すように言葉を発するドルガ。
だがその後ろからバグが首輪をデルタへ投げ飛ばす。
「この卑怯者がっ」
デルタは長剣を抜刀しその首輪を両断する。
そしてまさかの事態に戸惑っているバグへと剣を投げつけた。
腹部に命中した彼は音もなく倒れ戦闘不能となった。
「おぉ…レフトーラの封印が…」
バグが倒れたことでレフトの首輪が消滅。
途方にくれるドルガ。
デルタはレフトに回復薬を飲ませようとするがそこにセフィアが立ちふさがる。
一瞬考え込む彼女だったが盾を構える。
「セフィアさん…」
「選びなさいデルタ。このまま戦って二人とも倒れるか、あなたが黙ってこの場を去るか…」
「おいセフィア、デルタを逃がすわけには…」
「ドルガ様、ここは彼の意志を尊重すべきなのです。レフトーラについては…封印されようが解除されようが器が既に消失しているので魔法は使えません」
「…わかった、レフトーラは無力化しているのだな…」
「はい…そしてお互いにここは穏便にいきましょう。さあデルタ、選びなさい」
場を征したセフィア。
選択を迫られるデルタはセフィアの眼をみて口を開く。
「…わかりましたセフィアさん、今までお世話になりました」
デルタはセフィアに一礼すると転移の札でその場を去った。
この別れに彼女は涙した。
「ふん、小僧一人、もうどうでもよいわ、セフィアご苦労であった」
「…いえ。ではレフトーラを…」
その時、テラーに扮したダリアが飛び出した。
ドルガを跳び蹴りで吹き飛ばし、油断していたセフィアの腹部に正拳突きを放つ。
「おま…えはテラーでは…ないな…」
一瞬だ。
ダリアは一瞬で二人をダウンさせた。
彼女は戦闘力がとても高い。
優れた剣術に体術の心得もある。
不意うち攻撃に気絶したドルガ。
だがセフィアはすぐに立ち上がり盾を取り出す。
「ふっふっふ……次から次へと…」
「下がれ、傷ついた貴様に用はない」
「レフトーラさんにアレサ、そして…誰だかわからないけど……厄介な相手ね…」
ふらふらしているセフィアだが、盾があるうちは攻撃を無効化されてしまう。
「立ちふさがるなら…倒すのみ」
ダリアは真竜剣に手をかける。
その様子をみて盾に魔力を送るセフィア。
踏み込み攻撃を仕掛けるダリア。
「終わりだ」
「なに?」
その時ダリアは突然、身体を横にそらした。
彼女の後ろにはゼノンブールが緑色の珠を構えていた。
「ちっ…二人いたのか」
「ふぉふぉ」
セフィアは盾を目の前に構えて全魔力を込め防御に徹した。
「ムダだ、奇襲とてこの盾の前では無力」
「ふぉふぉ、それでいいのじゃよセフィア。さあ全魔力を込めるがいい」
ゼノンブールは盾に緑色の珠を投げる。
珠は盾に当たると弾け、魔力と反応し黒煙をあげる。
異常に気づいたセフィアは盾を手に取る。
盾に宿る魔力は完全に消滅し、それはただの重い物体と化していた。
重量をその身で感じたセフィアは盾を支えられずバランスを崩す。
「これは…」
「ダリア、今じゃ」
「はっ」
ダリアは真竜剣を抜刀し、その勢いで盾ごとセフィアを突き刺した。
「うぐあっ……その剣……」
セフィアは盾とともに倒れた。
「よし、レフトーラとアレサ殿に回復薬を」
ゼノンブールは周囲を警戒しつつダリアに指示する。
「…ゼノンブール……ヘルゲートの智者か…完全に油断していた…」
機能を失った盾を放棄し根性で立ち上がるセフィア。
…さすがというべき精神力じゃ。
レフトーラ同様に悪魔武器を扱う者はちょっとやそっとじゃ倒れない。これはなんとしてもこちら側へ引き込むべきじゃのう…。
「セフィア、その盾は一時的ではあるが無力化した」
「レフトーラやアレサ、さらにはあなたと………本当に恐ろしいくらいとことん弱点を攻めてくるわね…」
「…お主は迷っているのだろう。その迷い、今こそ問うがいい」
「えっ」
後ろをみるとドルガが立っている。
「ドルガ様…」
「…」
周囲を確認するドルガ。
「ちっ……ここまで一気に追い込まれるとは…」
「ドルガ様、今こそお力を……私がハザークメテオを起動させれば……」
身構えるゼノンブール。
回復を終えたダリアも彼の側にて攻撃に備えている。
「ハザークメテオ?大老、ご存知ですか?」
「……わからん…じゃがそれこそが教団の切り札であろう。そしてその鍵はセフィアか……みえてきたわ…この戦いの終わりが…」
セフィアはドルガにこの二人を抑えるよう懇願した。
だが…。
「メテオを起動させる、共に下がるぞ」
「ドルガ様…」
ドルガはセフィアに魔法を放ち小屋の内部へ避難させる。
「くっくっ、本当の勝負はこれからぞ」
ダリアは剣に強くにぎりドルガを睨む。
彼には戦う気がなくセフィアを追い小屋の内部へ消えた。
「大老」
「わかっておる、追うぞ、マーガレットはタイミングをみておくのじゃ」
一旦冷静になるゼノンブールとダリア。
「んん、ゼノンブール?」
回復薬が効き目覚めるアレサ。
「大丈夫かアレサ?」
肩を貸すダリア。
「どうなった?」
「セフィアとドルガが小屋へ逃亡した。それをこれから追う」
ダリアの言葉を聞き状況を整理するアレサ。
だが魔力が消滅しているレフトをみて絶句する。
「行かねばならない、気休めだが彼に使ってくれ」
ダリアは小瓶をアレサに渡す。
「アレサ殿、レフトーラの側にいてくれ。状況次第で撤退するやもしれぬ」
「…わかった……」
「奥様…」
ゼノンブール、ダリア、マーガレットのヘルゲート組は小屋へと入っていった。
そして二人きりになったアレサとレフト。
「ねえレフト、私ね、あのセフィアってのはどうも敵と思えないのよ。そりゃ殴りかかったけど…なんか解放してあげたかったの…余計なお節介かもしれないけどさ…」
レフトに寄りかかり話すアレサ。
だがレフトは依然として気絶している。
「近いうちに私たちは選択を迫られるわ……あなたが選んだ道を私は進む…いい? 私たちはいつも一緒よ…」
次回へ続く。
「ふふ…あの参謀の命は燃え尽きる寸前ですわ大老」
ゼノンブールとマーガレットは奇襲のタイミングを狙っている。
ドルガはバグと一緒にレフトを引きずり小屋へ連れていこうとする。
「納得、できないです」
その光景に意見するデルタ。
一見性格が歪んでいるように見えた彼だが、レフトの優しさに触れ、何かを感じていたようだ。
「は?どうしたのだデルタ?」
「…」
デルタの言葉が理解できないドルガ。
だがセフィアは理解していた。
…ついにこの時がきたか…そういった感じだろうか。
「さっさと小屋へ入るぞ、アレサの他にも誰かいるやもしれん」
「レフトーラさんを置いていけ」
「…」
その言葉にセフィアはうつむく。
「お前、レフトに洗脳されたのか?」
動きが止まるドルガとバグ。
バグは首輪を出しデルタの拘束を準備する。
「ドルガ様、デルタは私から言って聞かせます。どうか先に小屋へ…」
セフィアがデルタの前に出る。
だが彼女を払い退けデルタと対峙するドルガ。
「…よくわからんが少し休むんだデルタよ」
静かにゆっくりとデルタを諭すように言葉を発するドルガ。
だがその後ろからバグが首輪をデルタへ投げ飛ばす。
「この卑怯者がっ」
デルタは長剣を抜刀しその首輪を両断する。
そしてまさかの事態に戸惑っているバグへと剣を投げつけた。
腹部に命中した彼は音もなく倒れ戦闘不能となった。
「おぉ…レフトーラの封印が…」
バグが倒れたことでレフトの首輪が消滅。
途方にくれるドルガ。
デルタはレフトに回復薬を飲ませようとするがそこにセフィアが立ちふさがる。
一瞬考え込む彼女だったが盾を構える。
「セフィアさん…」
「選びなさいデルタ。このまま戦って二人とも倒れるか、あなたが黙ってこの場を去るか…」
「おいセフィア、デルタを逃がすわけには…」
「ドルガ様、ここは彼の意志を尊重すべきなのです。レフトーラについては…封印されようが解除されようが器が既に消失しているので魔法は使えません」
「…わかった、レフトーラは無力化しているのだな…」
「はい…そしてお互いにここは穏便にいきましょう。さあデルタ、選びなさい」
場を征したセフィア。
選択を迫られるデルタはセフィアの眼をみて口を開く。
「…わかりましたセフィアさん、今までお世話になりました」
デルタはセフィアに一礼すると転移の札でその場を去った。
この別れに彼女は涙した。
「ふん、小僧一人、もうどうでもよいわ、セフィアご苦労であった」
「…いえ。ではレフトーラを…」
その時、テラーに扮したダリアが飛び出した。
ドルガを跳び蹴りで吹き飛ばし、油断していたセフィアの腹部に正拳突きを放つ。
「おま…えはテラーでは…ないな…」
一瞬だ。
ダリアは一瞬で二人をダウンさせた。
彼女は戦闘力がとても高い。
優れた剣術に体術の心得もある。
不意うち攻撃に気絶したドルガ。
だがセフィアはすぐに立ち上がり盾を取り出す。
「ふっふっふ……次から次へと…」
「下がれ、傷ついた貴様に用はない」
「レフトーラさんにアレサ、そして…誰だかわからないけど……厄介な相手ね…」
ふらふらしているセフィアだが、盾があるうちは攻撃を無効化されてしまう。
「立ちふさがるなら…倒すのみ」
ダリアは真竜剣に手をかける。
その様子をみて盾に魔力を送るセフィア。
踏み込み攻撃を仕掛けるダリア。
「終わりだ」
「なに?」
その時ダリアは突然、身体を横にそらした。
彼女の後ろにはゼノンブールが緑色の珠を構えていた。
「ちっ…二人いたのか」
「ふぉふぉ」
セフィアは盾を目の前に構えて全魔力を込め防御に徹した。
「ムダだ、奇襲とてこの盾の前では無力」
「ふぉふぉ、それでいいのじゃよセフィア。さあ全魔力を込めるがいい」
ゼノンブールは盾に緑色の珠を投げる。
珠は盾に当たると弾け、魔力と反応し黒煙をあげる。
異常に気づいたセフィアは盾を手に取る。
盾に宿る魔力は完全に消滅し、それはただの重い物体と化していた。
重量をその身で感じたセフィアは盾を支えられずバランスを崩す。
「これは…」
「ダリア、今じゃ」
「はっ」
ダリアは真竜剣を抜刀し、その勢いで盾ごとセフィアを突き刺した。
「うぐあっ……その剣……」
セフィアは盾とともに倒れた。
「よし、レフトーラとアレサ殿に回復薬を」
ゼノンブールは周囲を警戒しつつダリアに指示する。
「…ゼノンブール……ヘルゲートの智者か…完全に油断していた…」
機能を失った盾を放棄し根性で立ち上がるセフィア。
…さすがというべき精神力じゃ。
レフトーラ同様に悪魔武器を扱う者はちょっとやそっとじゃ倒れない。これはなんとしてもこちら側へ引き込むべきじゃのう…。
「セフィア、その盾は一時的ではあるが無力化した」
「レフトーラやアレサ、さらにはあなたと………本当に恐ろしいくらいとことん弱点を攻めてくるわね…」
「…お主は迷っているのだろう。その迷い、今こそ問うがいい」
「えっ」
後ろをみるとドルガが立っている。
「ドルガ様…」
「…」
周囲を確認するドルガ。
「ちっ……ここまで一気に追い込まれるとは…」
「ドルガ様、今こそお力を……私がハザークメテオを起動させれば……」
身構えるゼノンブール。
回復を終えたダリアも彼の側にて攻撃に備えている。
「ハザークメテオ?大老、ご存知ですか?」
「……わからん…じゃがそれこそが教団の切り札であろう。そしてその鍵はセフィアか……みえてきたわ…この戦いの終わりが…」
セフィアはドルガにこの二人を抑えるよう懇願した。
だが…。
「メテオを起動させる、共に下がるぞ」
「ドルガ様…」
ドルガはセフィアに魔法を放ち小屋の内部へ避難させる。
「くっくっ、本当の勝負はこれからぞ」
ダリアは剣に強くにぎりドルガを睨む。
彼には戦う気がなくセフィアを追い小屋の内部へ消えた。
「大老」
「わかっておる、追うぞ、マーガレットはタイミングをみておくのじゃ」
一旦冷静になるゼノンブールとダリア。
「んん、ゼノンブール?」
回復薬が効き目覚めるアレサ。
「大丈夫かアレサ?」
肩を貸すダリア。
「どうなった?」
「セフィアとドルガが小屋へ逃亡した。それをこれから追う」
ダリアの言葉を聞き状況を整理するアレサ。
だが魔力が消滅しているレフトをみて絶句する。
「行かねばならない、気休めだが彼に使ってくれ」
ダリアは小瓶をアレサに渡す。
「アレサ殿、レフトーラの側にいてくれ。状況次第で撤退するやもしれぬ」
「…わかった……」
「奥様…」
ゼノンブール、ダリア、マーガレットのヘルゲート組は小屋へと入っていった。
そして二人きりになったアレサとレフト。
「ねえレフト、私ね、あのセフィアってのはどうも敵と思えないのよ。そりゃ殴りかかったけど…なんか解放してあげたかったの…余計なお節介かもしれないけどさ…」
レフトに寄りかかり話すアレサ。
だがレフトは依然として気絶している。
「近いうちに私たちは選択を迫られるわ……あなたが選んだ道を私は進む…いい? 私たちはいつも一緒よ…」
次回へ続く。
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