フィガーシュッド

あいき

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学園編

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フィガーシュッド~学園編3~

数分後


入学当日からこれはねぇだろ。
夏の大会の選抜をきめるんだと。
大会について説明すると、この夏の大会ってのは…んー、簡単に言うと殺さず相手を気絶か参ったと言わせれば勝ちって奴。
今の時代は完全に力が全てって言っても過言じゃないからな、こんな大会はもう、普通のレベルに達している。
でも、ただの見せ物とはまた違う。
この大会にも意味があって…まぁ、それが本当の事なのかも正直俺たちにはさっぱりだけど、地球の人間の偉い奴らは人間が力を得て、強くなり、地球の頂点にたった。
そこで、何を考えたのか宇宙進出を考えたらしい。
んでもって、何も考えず宇宙に電波の様なものを流し出して通信を図った。
で、こっちとしては交流を深めたかった訳だったが、何でか宇宙の奴らから目を付けられたらしい。
地球という星は宇宙の中じゃ、綺麗過ぎるんだと。
まぁ、雑魚がしゃしゃりでてヤンキーに目を付けられたってとこだな。
で、さらに力を付けて貰うためにこういう大会が開かれてるって訳。

正直、めんどくさすぎるだろ。
何で、俺たちみたいな関係のない奴が尻拭いしなくちゃいけねぇんだよって話だよな。
んま、やるからには負ける訳にはいかねぇよな…痛いのとか嫌いだしな。

一年生全員は体育館に集められ、すぐにでも大会に向けて選抜が始まろうとしていた。


「一年生代表 市手野川 結(してのがわ ゆい)さん。」
結「はいっ。」

希唯明(市手野川?あっ、どっかで聞いたことあると思ったらこの学校と同じ名字か。)

結「私はこの市手野川学園の学園長の孫。市手野川 結。選抜のキップは必ず私が手にするつもりなのでよろしくどうぞ。」

なんだこいつ。
やる気満々だな。

そんなやる気満々な彼女を見て少し笑ってしまった。

笑ってしまった。

結「…ん?そこの男っ、今なぜ笑った。」

希唯明(それに、こんな大勢の前で言うか?選抜のキップは私が手にする、ほんとフィガーシュッドって面白ぇやつ多いよな。)

結「無視をするなっ。そこの笑っているお前だ。」

苺「ねぇ、き、希唯明。」
希唯明「ん?なんだよ、お前も笑っちまったんか?」
苺「ん、んっ。」

と、俺への返答はせず一方を指差す苺。
そして、その先には…。

希唯明「ん?」
結「やっと気づいたわね。もうよい、アンタっ名前は?」
希唯明「え、お、俺?んな訳ないか。」
結「アンタよっ。いい加減にしなさいよね。」
希唯明「え、はぁ?てか、何でキレられてんだ?」
苺「はぁ…。」
希唯明「え?…。」
結「どこまでもムカつくやつね。ここまで言ってもまだシラを切るつもり?わかったは、選抜予選では覚えていなさいよ。以上っ。」
希唯明「…なんなんだ?あいつ。」


苺「アンタも入学初日から災難ね。」
希唯明「ほんとだよ、訳もわからずキレられても困るよな。」

苺(いや、訳わかってないのアンタだけだから。)

苺「そういえばアンタはもうチームメイトは決めたの?」
希唯明「チームメイト?」
苺「も、もしかしてアンタ今日朝配られた紙読んでないの?」
希唯明「あーあれか、あれなら読んでないぞ。」
苺「このタイミングでドヤ顔とかやめてよ。…見てないって事はまだチームメイト決めてないのよね?」
希唯明「まぁ、今知ったしな。」
苺「じゃあ…べ、別に深い意味とか、全然っ、全然ないけど、えっと…私がアンタのチームメイトになってもいいわよ?」
希唯明「そだな、別にいいぞ。」
苺「ホント?」
希唯明「あぁ。で、チームメイトって全部で何人なんだ?2人な訳じゃねぇんだろ?」
苺「えっとね…ちょっと待って…え~と5人ね、だからあと三人必要ね。」
希唯明「なるほどね…じゃあ、今日朝集まってたメンツでいいんじゃね?俺ら合わせてちょうど5人だし。」
苺「そうね。じゃあ私花誘っとくからあとの2人はアンタがよろしく。」
希唯明「了解っ。」





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