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18. More than Friends
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直人は、陽一に自分の気持ちを全て伝えたい衝動に駆られた。だが、思いとどまると、自問自答を始める。
『もし告白してキモイと思われたら、先輩との幸せな時間を失ってしまう。卒業まであと少ししかないけど、良い思い出で終わりたい ・・それに、「宇道ってゲイ・・」って言ってた ・・それって先輩は男に興味ない ・・当り前か。そもそも僕もゲイなのか? 男が好き?』
突然、宇道からの告白が頭を過る。
『・・え? アレってそう言う意味? 宇道先生は男の僕が好き ・・じゃあ僕も男の相澤先輩が好き? なんか違う気がする ・・僕は、相澤先輩が好き ・・ただそれだけ』
直人の思考は、迷路のようにゴールの見えない道を彷徨い、焼きそばを持ったままで硬直してしまう。
「橘? 大丈夫? 俺が何?」
直人の身体は陽一と向き合っていたが、視線は宙を舞っており、陽一が直人の意識を呼び戻そうと目の前で片手を振っていた。
「あ ・・スミマセン。ちょっとボーっとしてしまって」
「大丈夫か?」
「あ、はい」
「で? 何か言い掛けていたけど ・・俺の事が何?」
「え? え――と ・・何でしたっけ?」
直人は、右の人差し指を顎に付けると考える振りをする。
「あ、先輩が卒業しても僕の事を忘れないでくださいって言いたかったんです」
「それだけ?」
「それだけです」
直人の返答に陽一は少し肩を落とすと、空になった焼きそばの容器を地面に置いた。
「な~んだ ・・アハハハ」
「笑わないでください! 先輩が卒業しちゃったら、こうやって話せないのが、本当に寂しいと思っているんですから!」
「あ、ごめんごめん。そうじゃないんだ ・・自分の自信過剰さに呆れちゃったね」
「え?」
陽一は、苦笑いをすると抱えていたお腹から手を離した。
「いや ・・俺、てっきり橘に告白されるんだと思って、期待したからさ、恥ずかしいよね」
【期待? 僕からの告白を?】
「・・相澤先輩」
直人は陽一の言葉をどう受け止めて良いのか迷ってしまう。勘違いをして全てを無駄にしたくないため、何か伝える事を躊躇った。
暫く二人の間には静かな時間が流れたが、陽一が空に目を向けると丁寧に話始める。
「俺さ、宇道との噂を聞いた時、凄くイライラしたんだ。前にさ感情があまり持てないって話したよね。だから、怒っているわけでもないのに、無性に宇道に対してイライラする理由が最初は分からなかった。こんな気持ち初めてだったからね、戸惑ったよ。それで橘の事も避けてた。顔を見たら何かが身体から湧き出そうで怖かったんだ。だけど俺は、多分暫く前から何となく気付いてたんだ。それで、今日、橘の顔を見て確信した。イライラは宇道に対する嫉妬なんだろうなってね」
そう告げると陽一は見上げていた視線を直人に落とす。
「俺、橘の事が好きだと思う」
陽一の口から発せられた言葉の意味が一瞬直人には理解出来なかった。
「僕の絵 ・・ですよね?」
「うん。橘の絵すごく好きだよ ・・でもそれ描いてる君の事がもっと好き」
直人の耳に陽一からの想いが確実に届いた瞬間、急速に頭の天辺まで真っ赤にさせると、目を大きく見開いた。
「相澤先輩、ずるい!」
「え?」
「だって、僕、先輩の言うようにさっき告白しようとしました! でも、男からなんてキモイって思われたらどうしようって ・・先輩と過ごすこの時間を失いたくなかったから ・・言えなかったのに、我慢したのに ・・」
陽一からの夢のような告白に、心臓が爆発しそうな程に嬉しい直人だったが、迷走の中、陽一に想いを告げられなかった自分に対して、情けない気持ちで一杯になると肩を震わせた。一方、陽一は直人の告白に驚きの表情を見せると、震える直人の肩にそっと手を置く。
「僕は、ずっとずっと前から相澤先輩の事が好きでした。中学の時、初めてバスケのコートで先輩がシュートを放つ姿を見た時から ・・ずっとです」
「・・橘」
「こんなに長く想われていたなんて、気味が悪いですよね? こんなの重いですよね? 先輩の好きは後輩としてで、僕のとは全然違いますよね ・・ごめんなさい」
直人は、肩を竦めると陽一から目線を逸らす。
「どうして、謝るの?」
「だって ・・先輩ゲイじゃないし ・・女子が好きだし。僕なんて」
現実からかけ離れた今の状態に直人は困惑し始めると、自分の想いの全てを告白すべきだったのか不安になってくる。
「男とか女とか関係ないよ。俺は、橘直人と言う人が好き。それに、男でも女でも俺にとっては、これ初めての告白なんだよね ・・だらか、橘がそんなに俺の事を想っていてくれたなんて凄く嬉しい」
陽一は、そう告げると暖かい笑顔を直人におくる。
「相澤先輩・・ 良いんですか? 僕、先輩の事を好きなっても許して貰えるんですか?」
「勿論だよ。本当に心から嬉しいって思ってる。それに、橘には感謝してる。初めて俺に『好き』を感じさせてくれたからさ」
「相澤先輩!」
「あ―――― 良かった。勢いで告白しちゃったから、フラたらどうしようってドキドキしたよ!」
「相澤先輩、僕先輩の事が大好きです!」
直人は陽一の瞳に自分を映すと、火照った顔で告げた。
「僕も橘の事が好きだよ」
陽一も頬を少し赤く染めると、優しく直人を自身に引き寄せた。
「ごめん。橘があんまり可愛かったから ・・俺つい。ここって校舎から、丸見えなんだよね。俺は卒業しちゃうから気にしないけど、橘には迷惑掛けたくないから、これからは気を付ける」
「先輩」
優しく抱き寄せられた温もりが、たとえそれが一瞬であっても直人の身体に染み渡ると胸を熱くさせた。
「先輩、僕の顔を叩いてください!」
直人が真剣な面持ちで陽一に頼む。
「え? そんな可愛い顔、叩けないよ」
「だって、これ絶対に夢です」
「アハハハ ・・夢じゃないよ、俺は本当に橘が好きだよ」
陽一の甘い言葉に直人の頭上から湯気が噴き出る。
「でもさ、橘こそ、本当に俺が好き?」
「本当です。大好きです」
「よく考えたら、俺、今、女装してるんだけど ・・女と思って告ってない?」
直人は改めて陽一を見ると、さっきまで頭に付けていた金髪ロングヘアーのウィッグは外しているものの、彼がセクシーなナース姿である事を思い出した。
「アハハハハ」
直人が暫く無言でいると、陽一が再びお腹を抱えながら大笑いを始める。
「橘って本当に可愛いな~」
「先輩の方が可愛いです」
陽一は、恥じらいながら自分の気持ちを伝えてくれる直人を見つめた。
「俺の大学受験が終わったらさ、デートしようね。それに、春休みはバイトしないつもりだし、橘が描きたくなる景色を探しに行こうね」
「本当ですか?」
「うん。楽しみにしてる」
「先輩 ・・う・・れしいです」
直人は目に涙を溜めながら声を震わした。
陽一は満面の笑みで直人の頭を撫でた。
『もし告白してキモイと思われたら、先輩との幸せな時間を失ってしまう。卒業まであと少ししかないけど、良い思い出で終わりたい ・・それに、「宇道ってゲイ・・」って言ってた ・・それって先輩は男に興味ない ・・当り前か。そもそも僕もゲイなのか? 男が好き?』
突然、宇道からの告白が頭を過る。
『・・え? アレってそう言う意味? 宇道先生は男の僕が好き ・・じゃあ僕も男の相澤先輩が好き? なんか違う気がする ・・僕は、相澤先輩が好き ・・ただそれだけ』
直人の思考は、迷路のようにゴールの見えない道を彷徨い、焼きそばを持ったままで硬直してしまう。
「橘? 大丈夫? 俺が何?」
直人の身体は陽一と向き合っていたが、視線は宙を舞っており、陽一が直人の意識を呼び戻そうと目の前で片手を振っていた。
「あ ・・スミマセン。ちょっとボーっとしてしまって」
「大丈夫か?」
「あ、はい」
「で? 何か言い掛けていたけど ・・俺の事が何?」
「え? え――と ・・何でしたっけ?」
直人は、右の人差し指を顎に付けると考える振りをする。
「あ、先輩が卒業しても僕の事を忘れないでくださいって言いたかったんです」
「それだけ?」
「それだけです」
直人の返答に陽一は少し肩を落とすと、空になった焼きそばの容器を地面に置いた。
「な~んだ ・・アハハハ」
「笑わないでください! 先輩が卒業しちゃったら、こうやって話せないのが、本当に寂しいと思っているんですから!」
「あ、ごめんごめん。そうじゃないんだ ・・自分の自信過剰さに呆れちゃったね」
「え?」
陽一は、苦笑いをすると抱えていたお腹から手を離した。
「いや ・・俺、てっきり橘に告白されるんだと思って、期待したからさ、恥ずかしいよね」
【期待? 僕からの告白を?】
「・・相澤先輩」
直人は陽一の言葉をどう受け止めて良いのか迷ってしまう。勘違いをして全てを無駄にしたくないため、何か伝える事を躊躇った。
暫く二人の間には静かな時間が流れたが、陽一が空に目を向けると丁寧に話始める。
「俺さ、宇道との噂を聞いた時、凄くイライラしたんだ。前にさ感情があまり持てないって話したよね。だから、怒っているわけでもないのに、無性に宇道に対してイライラする理由が最初は分からなかった。こんな気持ち初めてだったからね、戸惑ったよ。それで橘の事も避けてた。顔を見たら何かが身体から湧き出そうで怖かったんだ。だけど俺は、多分暫く前から何となく気付いてたんだ。それで、今日、橘の顔を見て確信した。イライラは宇道に対する嫉妬なんだろうなってね」
そう告げると陽一は見上げていた視線を直人に落とす。
「俺、橘の事が好きだと思う」
陽一の口から発せられた言葉の意味が一瞬直人には理解出来なかった。
「僕の絵 ・・ですよね?」
「うん。橘の絵すごく好きだよ ・・でもそれ描いてる君の事がもっと好き」
直人の耳に陽一からの想いが確実に届いた瞬間、急速に頭の天辺まで真っ赤にさせると、目を大きく見開いた。
「相澤先輩、ずるい!」
「え?」
「だって、僕、先輩の言うようにさっき告白しようとしました! でも、男からなんてキモイって思われたらどうしようって ・・先輩と過ごすこの時間を失いたくなかったから ・・言えなかったのに、我慢したのに ・・」
陽一からの夢のような告白に、心臓が爆発しそうな程に嬉しい直人だったが、迷走の中、陽一に想いを告げられなかった自分に対して、情けない気持ちで一杯になると肩を震わせた。一方、陽一は直人の告白に驚きの表情を見せると、震える直人の肩にそっと手を置く。
「僕は、ずっとずっと前から相澤先輩の事が好きでした。中学の時、初めてバスケのコートで先輩がシュートを放つ姿を見た時から ・・ずっとです」
「・・橘」
「こんなに長く想われていたなんて、気味が悪いですよね? こんなの重いですよね? 先輩の好きは後輩としてで、僕のとは全然違いますよね ・・ごめんなさい」
直人は、肩を竦めると陽一から目線を逸らす。
「どうして、謝るの?」
「だって ・・先輩ゲイじゃないし ・・女子が好きだし。僕なんて」
現実からかけ離れた今の状態に直人は困惑し始めると、自分の想いの全てを告白すべきだったのか不安になってくる。
「男とか女とか関係ないよ。俺は、橘直人と言う人が好き。それに、男でも女でも俺にとっては、これ初めての告白なんだよね ・・だらか、橘がそんなに俺の事を想っていてくれたなんて凄く嬉しい」
陽一は、そう告げると暖かい笑顔を直人におくる。
「相澤先輩・・ 良いんですか? 僕、先輩の事を好きなっても許して貰えるんですか?」
「勿論だよ。本当に心から嬉しいって思ってる。それに、橘には感謝してる。初めて俺に『好き』を感じさせてくれたからさ」
「相澤先輩!」
「あ―――― 良かった。勢いで告白しちゃったから、フラたらどうしようってドキドキしたよ!」
「相澤先輩、僕先輩の事が大好きです!」
直人は陽一の瞳に自分を映すと、火照った顔で告げた。
「僕も橘の事が好きだよ」
陽一も頬を少し赤く染めると、優しく直人を自身に引き寄せた。
「ごめん。橘があんまり可愛かったから ・・俺つい。ここって校舎から、丸見えなんだよね。俺は卒業しちゃうから気にしないけど、橘には迷惑掛けたくないから、これからは気を付ける」
「先輩」
優しく抱き寄せられた温もりが、たとえそれが一瞬であっても直人の身体に染み渡ると胸を熱くさせた。
「先輩、僕の顔を叩いてください!」
直人が真剣な面持ちで陽一に頼む。
「え? そんな可愛い顔、叩けないよ」
「だって、これ絶対に夢です」
「アハハハ ・・夢じゃないよ、俺は本当に橘が好きだよ」
陽一の甘い言葉に直人の頭上から湯気が噴き出る。
「でもさ、橘こそ、本当に俺が好き?」
「本当です。大好きです」
「よく考えたら、俺、今、女装してるんだけど ・・女と思って告ってない?」
直人は改めて陽一を見ると、さっきまで頭に付けていた金髪ロングヘアーのウィッグは外しているものの、彼がセクシーなナース姿である事を思い出した。
「アハハハハ」
直人が暫く無言でいると、陽一が再びお腹を抱えながら大笑いを始める。
「橘って本当に可愛いな~」
「先輩の方が可愛いです」
陽一は、恥じらいながら自分の気持ちを伝えてくれる直人を見つめた。
「俺の大学受験が終わったらさ、デートしようね。それに、春休みはバイトしないつもりだし、橘が描きたくなる景色を探しに行こうね」
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