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第五章:畑と未来と、ちょっぴり成長
第45話:チャチャ、ハーブスイーツで暴走!
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「できたっ!」
ツンツンとした黒猫耳がぴょこっと立ち上がる。チャチャは自慢げに腰に手を当て、テーブルの上の“黒い物体”を見下ろしていた。
「レオンのために作ったんだからねっ! 感謝しなさいよっ!」
「……あー……うん。ありがとな、チャチャ」
レオンは言葉を選びながら、恐る恐るその物体を見つめた。
焦げ茶、というかもはや“漆黒”。端っこがちょっと欠けてて、中から不自然なオレンジ色が覗いている。
「これは……何味のスイーツなんだ?」
「ハーブだよっ! 火属性のやつ! ちょっとピリッとして、あとからどーんって来る感じ!」
「“あとからどーん”って説明が完全に火薬なんだが……」
「違うもんっ! クッキーだもんっ!」
「クッキーがどーんしちゃダメなんだよなぁ……」
レオンはひとつをそっと手に取り、鼻に近づけた瞬間――。
「ぐぉっ!? 鼻がッ!?」
「しっかりしてレオン!! 鼻腔を広げる効果もあるのよっ! ハーブの力を信じなさいっ!」
「信じるのはお前の火加減じゃなくて火消し能力だろ!!」
そこへミュリが顔を出した。
「わわっ、なんか焦げくさいにゃ!? チャチャ、またスイーツ作ったのかにゃ?」
「またって何よ! 今回はちゃんと……ちゃんと焦げたの! 本気で焼いたの!」
「本気って言って焦がすなーーっ!!」
ミュリは一枚口に運んで、もぐもぐ……
「……ピリ辛? いや、ちょっとどころじゃないにゃ……レオン、これ辛すぎて涙出てきたにゃ……!」
「スパイスっていうか……灼熱だな……口の中がキャンプファイヤーだ……」
「ふふーん、でも香りは悪くないでしょ? 火属性ハーブ“バーニングセージ”を練り込んだのよ」
「それ食用にしていいハーブだったっけ!?」
「レオンがいつも言ってるじゃない、“ハーブは工夫しだいでなんでも料理に使える”って!」
「それは“正しい加減”が前提なんだよぉぉぉ!!」
🐈🐾 🐾 🐾
その頃、村の外れ。
畑で作業していたスイが、ふと空を見上げた。
「……煙、出てる」
ビビが顔を泥だらけにしながら跳ねてくる。
「おぉ~! あれは……チャチャの料理爆発かっ!? 今日も通常運転だねっ☆」
「……植物たちが、逃げてる」
「えっ、逃げるってなに!? 植物なのに!?」
🐈🐾 🐾 🐾
一方その頃、チャチャはテーブルの前で腕を組み、やや赤面しながら立っていた。
「べ、別に……レオンのために作ったからって、特別じゃないからねっ!」
「いや、今のテンプレみたいなツンデレセリフなんなんだ!?」
「う、うるさいっ! 喜べーっ!」
そのとき、背後でポンッと軽い爆発音。
「えっ……?」
「……チャチャ?」
ふと見ると、オーブンの中で焼き直し中のクッキーから火花が散り始めていた。
「ぎゃあああっ!? わ、わたしのクッキーが!!」
「いや待て火消しハーブは!? お前火加減担当だったろーが!!」
「だ、大丈夫よっ! わたしの必殺技、“ハーブ・フレア”で――」
「火を消すのか!? 消せるのか!?」
「……燃やす!」
「燃やすなーーーっ!!!!!」
🐈🐾 🐾 🐾
~数十分後~
レオンの家は無事だったが、オーブンは完全に炭と化した。
「レオン……ほんとに、ごめん……」
珍しくしょんぼりしてるチャチャ。猫耳もしゅんと垂れて、しっぽが床を引きずっていた。
「もう、二度とスイーツなんか作らないから……」
そのとき、レオンはそっと焦げ跡の残る“黒いクッキー”を拾って、一口。
「お……」
「!? レオン、まさか……無理してない!? おなか壊れるよ!?」
「……確かに味は……いろんな意味で刺激的だが……」
「が?」
「チャチャが頑張ったことは、ちゃんと伝わった」
「れ、レオン……」
「……次からは火加減、ちゃんと見るんだぞ」
「……っ、うんっ! ありがとバカっ!!」
「今なんか“ありがと”に罵倒混じったぞ!? え? ツンデレ特有のあれ? ねえどっち!?」
🐈🐾 🐾 🐾
その夜、村の掲示板に貼られた新たな紙。
『炎のクッキー(焦げver)』試食レポート
・口の中が熱い
・香りはよかった
・翌朝ちょっと元気だった
→“焦げたのが本気の味”ってことにしとくにゃ(by ミュリ)
こうして、チャチャの“火の味”は村に伝説として刻まれたのだった。
ツンツンとした黒猫耳がぴょこっと立ち上がる。チャチャは自慢げに腰に手を当て、テーブルの上の“黒い物体”を見下ろしていた。
「レオンのために作ったんだからねっ! 感謝しなさいよっ!」
「……あー……うん。ありがとな、チャチャ」
レオンは言葉を選びながら、恐る恐るその物体を見つめた。
焦げ茶、というかもはや“漆黒”。端っこがちょっと欠けてて、中から不自然なオレンジ色が覗いている。
「これは……何味のスイーツなんだ?」
「ハーブだよっ! 火属性のやつ! ちょっとピリッとして、あとからどーんって来る感じ!」
「“あとからどーん”って説明が完全に火薬なんだが……」
「違うもんっ! クッキーだもんっ!」
「クッキーがどーんしちゃダメなんだよなぁ……」
レオンはひとつをそっと手に取り、鼻に近づけた瞬間――。
「ぐぉっ!? 鼻がッ!?」
「しっかりしてレオン!! 鼻腔を広げる効果もあるのよっ! ハーブの力を信じなさいっ!」
「信じるのはお前の火加減じゃなくて火消し能力だろ!!」
そこへミュリが顔を出した。
「わわっ、なんか焦げくさいにゃ!? チャチャ、またスイーツ作ったのかにゃ?」
「またって何よ! 今回はちゃんと……ちゃんと焦げたの! 本気で焼いたの!」
「本気って言って焦がすなーーっ!!」
ミュリは一枚口に運んで、もぐもぐ……
「……ピリ辛? いや、ちょっとどころじゃないにゃ……レオン、これ辛すぎて涙出てきたにゃ……!」
「スパイスっていうか……灼熱だな……口の中がキャンプファイヤーだ……」
「ふふーん、でも香りは悪くないでしょ? 火属性ハーブ“バーニングセージ”を練り込んだのよ」
「それ食用にしていいハーブだったっけ!?」
「レオンがいつも言ってるじゃない、“ハーブは工夫しだいでなんでも料理に使える”って!」
「それは“正しい加減”が前提なんだよぉぉぉ!!」
🐈🐾 🐾 🐾
その頃、村の外れ。
畑で作業していたスイが、ふと空を見上げた。
「……煙、出てる」
ビビが顔を泥だらけにしながら跳ねてくる。
「おぉ~! あれは……チャチャの料理爆発かっ!? 今日も通常運転だねっ☆」
「……植物たちが、逃げてる」
「えっ、逃げるってなに!? 植物なのに!?」
🐈🐾 🐾 🐾
一方その頃、チャチャはテーブルの前で腕を組み、やや赤面しながら立っていた。
「べ、別に……レオンのために作ったからって、特別じゃないからねっ!」
「いや、今のテンプレみたいなツンデレセリフなんなんだ!?」
「う、うるさいっ! 喜べーっ!」
そのとき、背後でポンッと軽い爆発音。
「えっ……?」
「……チャチャ?」
ふと見ると、オーブンの中で焼き直し中のクッキーから火花が散り始めていた。
「ぎゃあああっ!? わ、わたしのクッキーが!!」
「いや待て火消しハーブは!? お前火加減担当だったろーが!!」
「だ、大丈夫よっ! わたしの必殺技、“ハーブ・フレア”で――」
「火を消すのか!? 消せるのか!?」
「……燃やす!」
「燃やすなーーーっ!!!!!」
🐈🐾 🐾 🐾
~数十分後~
レオンの家は無事だったが、オーブンは完全に炭と化した。
「レオン……ほんとに、ごめん……」
珍しくしょんぼりしてるチャチャ。猫耳もしゅんと垂れて、しっぽが床を引きずっていた。
「もう、二度とスイーツなんか作らないから……」
そのとき、レオンはそっと焦げ跡の残る“黒いクッキー”を拾って、一口。
「お……」
「!? レオン、まさか……無理してない!? おなか壊れるよ!?」
「……確かに味は……いろんな意味で刺激的だが……」
「が?」
「チャチャが頑張ったことは、ちゃんと伝わった」
「れ、レオン……」
「……次からは火加減、ちゃんと見るんだぞ」
「……っ、うんっ! ありがとバカっ!!」
「今なんか“ありがと”に罵倒混じったぞ!? え? ツンデレ特有のあれ? ねえどっち!?」
🐈🐾 🐾 🐾
その夜、村の掲示板に貼られた新たな紙。
『炎のクッキー(焦げver)』試食レポート
・口の中が熱い
・香りはよかった
・翌朝ちょっと元気だった
→“焦げたのが本気の味”ってことにしとくにゃ(by ミュリ)
こうして、チャチャの“火の味”は村に伝説として刻まれたのだった。
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