[完結]おっさん、異世界でスローライフはじめます 2 〜猫耳少女とふしぎな毎日～

桃源華

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番外編

ノアSP爆薬級ハーブを開発する

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――今日も、村のハーブ研究小屋には、
白猫耳の少女ノアが静かに座って
いた。

ノア：「……よし。次はスイートバジル
とドラゴンズミントの調合だ。これは
記録しておく」

（カリカリ…）
小さな手が、手帳に精密な数式と
化学式を記す。ノアの眼鏡がキラリ
と光る。

ミュリ（ドアばーん）：
「ノアぁ～！また変なハーブ作って
ないよね！？
前の”超元気草ジュース”でチャチャ
が三日間、壁をよじ登ってたん
だけど！？」

ノア：「あれは…副作用だ。
想定内だ。むしろ有効成分が強化
された証拠だ。これは記録しておく」

ミュリ：「証拠になってないから！
うちの屋根、まだ直ってないのよ！？（ぷるぷる）」

ノア：「……そもそも、君の体質が
ハーブ反応に対して過敏すぎるの
ではないか？」

ミュリ：「しっぽがバチバチ静電気
走ったのよ！？どんな成分なのよ、
あれぇぇ！！」

その時、研究小屋の奥から、
黒猫耳のスイがぬっと現れた。

スイ：「……水、あげた」

ミュリ：「あっ、スイちゃん！
お疲れさま～！ねぇ、ノアに
言ってやってよ、変なハーブm禁止
って！」

スイ（じーっ）

ノア：「スイ、君は実に興味深い。
水を与えるだけで植物の生育速度
が1.8倍になるとは…これは記録
して――」

スイ：「……筆談で」

チャチャ（飛び込み）：
「やっほー！今日も泥だらけだよー！
ノアちゃん、例の”モグラ撃退香”
できた！？」

ノア：「できたが……注意が必要だ。
3メートル以内の生命体に幻覚作用
がある。使用時は防護眼鏡必須」

チャチャ：「さっすがノアちゃん～！
じゃあ、今日もモグラとの決戦に……
うわ、煙出てる！え、これ焚いていいの？
いいの？え、えええええええ！！」

（ボンッッ！！）

外まで響く爆音と共に、
小屋の天井がふっとぶ。

ミュリ（しっぽが垂れ、耳が折れて）：
「……やっぱりやった……」

ノア（すすけた顔）：「……少しだけ、
成分が過激だったようだ。これは
記録しておく」

スイ（筆談）：「また、屋根こわれた……」

チャチャ（ぶわぁぁと砂まみれ）：
「草は友だち！！でも爆発は
ノーサンキュー！！！」

――こうして今日も、村の平和（？）
は白猫耳の科学者ノアによって
危機に瀕するのであった。

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