[完結]不吉な双子と呼ばれた妹ですが、巫女になって兄をざまぁします〜迷信を打ち破ったら、なぜか溺愛されました〜

桃源 華

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第2章 傲慢領主と隠された真実

第19話 古文の改ざんと双子の真実

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神殿の奥、立ち入りを許された
者しか知らぬ小部屋。
 棚に並ぶ古文書の束を、セレナは
蝋燭の灯に照らしながら読み進め
ていた。
 幾度となく記された「双子の呪い」。
 ――双子は不吉、二十五年後に家が
断絶する。

 だが、その文の端に奇妙な継ぎ目
があることに気づく。
 羊皮紙が不自然に貼り直され、
上から別の筆跡が重ねられていた
のだ。

「……書き換えられている?」

 慎重に剥がすと、下から古い文字
が現れた。
 その内容は、これまでの迷信を
根底から覆すものだった。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

《双子は天より授かりし対の光。
二人が共に在る時、家は栄え、
災いを退ける》

 震える指先で文字をなぞる。
 不吉どころか――双子は本来、
祝福だった。
 それが、何者かによって「呪い」
として改ざんされてきたのだ。

 セレナの胸に、怒りと衝撃が
一度に湧き上がる。

「では……兄様も、私も……最初から、
騙されていたの?」

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

 老神官セリウスに見せると、
彼は深い皺を寄せて黙り込んだ。
 長い沈黙ののち、重い声で告げる。

「……この国の貴族たちは、双子を
恐れた。
 二人が揃えば力を持ちすぎると
考え……真実を塗り潰したのだろう」

 セレナの背筋に冷たいものが走る。
 呪いは迷信ではなかった。人の手
で作られた、意図的な“嘘”だった。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

「兄様……」
 彼女は小さく呟く。

 兄の傲慢さも、領民を苦しめた
振る舞いも――その根には、この偽り
の呪いがあった。
 もし真実を知れば、彼はどう
変わるのか。
 それとも、なお己の力に溺れるのか。

 蝋燭の火が揺れ、古文書の文字
を照らす。
 セレナの心には新たな炎が灯った。

 ――双子の真実を暴くこと。
 それが、自分の復讐であり、
未来を切り拓く唯一の道だと。

♊️キャラクター紹介♥:.。
≡目次からどうぞ🗝
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