[完結]不吉な双子と呼ばれた妹ですが、巫女になって兄をざまぁします〜迷信を打ち破ったら、なぜか溺愛されました〜

桃源 華

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第3章 妹のざまぁ戦術

第30話 エリナ、神殿で「双子救済の巫女」として覚醒

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夜の神殿は静寂に包まれていた。
白大理石の柱が月光を反射し、
薄青の光が祭壇を照らしている。

広間に跪いたエリナは、深く息を
吐いた。
領民の裁きの場で叫んだあの言葉――
「真の敵は迷信」。
それは、彼女自身をも試す宣言
だった。

「……どうか、答えをください。
私たちは本当に、不吉なの
でしょうか……」

祈りの声は、石壁に吸い込まれる
ように消えていく。
その刹那、祭壇の上に置かれた
古文書が淡い光を放ち始めた。

ぱらぱらと自らの意思でページ
がめくれ、古代文字が眩く浮かび
上がる。
セリウス老神官が驚愕の声をあげた。
「これは……神託だ……!」

光の粒が宙に舞い、やがて少女の姿
を象った幻影となる。
その口が開き、鈴のような声が
響いた。

『――双子は呪いにあらず。
ふたり揃いて初めて、家を救う
光となる。
断絶をもたらすのは、信じる者の
恐れである』

「……双子は、救済の象徴……!」
エリナの胸に、熱いものが
込み上げてくる。

その瞬間、彼女の身体を柔らかな
光が包み込んだ。
白衣が揺れ、裾が淡い金に輝き、
瞳には確かな力が宿る。

セリウスは涙を流して跪いた。
「エリナ……あなたこそ、双子救済
を告げる“巫女”だ……!」

神殿全体に鐘の音が鳴り響く。
夜空の雲が裂け、月光が一筋、
彼女の肩に降り注いだ。

エリナは胸に手を当て、静かに
誓った。
「――兄様も、領民も、この地を
縛る迷信さえも。
私が必ず、救ってみせます」

その宣言は、神殿の天井を突き抜け、
夜の空へと響き渡った。

こうして彼女は“双子救済の巫女”
として覚醒し、運命を変える存在
となったのだった。

♊️キャラクター紹介♥:.。
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