[完結]不吉な双子と呼ばれた妹ですが、巫女になって兄をざまぁします〜迷信を打ち破ったら、なぜか溺愛されました〜

桃源 華

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第5章 双子の救済と溺愛の果て

第46話 妹の機転で陰謀が暴かれる(ざまぁ第二幕)

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広場の空気は張り詰めていた。
古文書を掲げるエリナと、必死に
否定する大神官ヴァルナ。
民衆の視線は揺れ動きながらも、
次第に神殿側へ疑惑の色を濃く
していく。

「古文は偽造だ!」
ヴァルナが声を荒らげる。
「その娘が神殿を貶めるために
作り出したに過ぎん!」

エリナは一歩も退かなかった。
むしろ、静かに微笑んだ。

「では――なぜこの文書に、神殿
上層部しか知らぬ“秘印”が押されて
いるのですか?」

彼女が羊皮紙の端を広げると、
そこには古代の印章が刻まれていた。
金色の封蝋に浮かぶ文様を見た瞬間、
群衆がざわめいた。

「……あれは……神殿の正印!」
「嘘ではなかったのか!」

ヴァルナの顔色が蒼白になる。
額に浮かぶ汗が、彼の動揺を
隠しきれなかった。

「どうして……その文が……
まだ残って……」

エリナは静かに告げる。
「私は神殿の奥、封じられた
祭室でこの古文を見つけました。
偶然ではありません。
――神が導いたのです」

その言葉に、広場は大きく揺れた。
「神殿が隠していたのか!」
「民を恐怖で縛るために!」
「我らを欺いてきたのは神殿
上層部だ!」

ヴァルナは必死に取り繕おう
としたが、後ろに控えていた
若い神官たちが耐えきれず叫んだ。

「もうやめてください! 私たちは
知っていたのです! 双子は災厄
ではないと……! ですが、上からの
命で真実を隠すしか……!」

その告白に、人々の怒りが爆発した。
「裏切り者は神殿のほうだ!」
「呪いなどなかったのだ!」

ヴァルナの足元が震える。
威厳に満ちていた声も掠れ、もはや
ただの老人の呻きに変わっていた。

エリナは壇上から彼を真っすぐに
見下ろした。
「あなた方は『迷信』を盾に、
民を支配し続けた。けれど――
その時代は、今日で終わりです」

その静かな宣告に、群衆の喝采
が重なった。

「ざまぁみろ!」
「神殿の嘘が暴かれたぞ!」

広場は歓声と怒号で揺れ、
神殿の威光は地に落ちた。

アルトリウスは横で妹を見つめ、
初めて胸を震わせた。
――彼女こそ、本当の光だ。

♊️キャラクター紹介♥:.。
≡目次からどうぞ🗝
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