[完結]不吉な双子と呼ばれた妹ですが、巫女になって兄をざまぁします〜迷信を打ち破ったら、なぜか溺愛されました〜

桃源 華

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第5章 双子の救済と溺愛の果て

第47話 アルトリウス、妹を正妃に迎えると発表(溺愛)

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民衆の歓声が収まらぬ中、
アルトリウスは壇上へ進み出た。
鎧の肩を光に照らし、その眼差しは
誰よりも強く、そして真剣だった。

「皆、聞け!」

力強い声が、広場を揺らした。
人々が息を飲み、ざわめきが
静まっていく。

「我が名はアルトリウス・エルディア。――今日、この場で宣言する!」

エリナが驚いて振り返る。
彼女はまだ状況を把握できず、
不安げに兄を見つめていた。

アルトリウスは深く息を吸い、
はっきりと告げた。

「我が妹、エリナを……
正妃として迎える!」

広場が一瞬、凍りついた。
そして次の瞬間、爆発するような
ざわめきが走った。

「な、なんだと!?」
「妹を正妃に!? そんな
前代未聞のことを!」
「いや、でも……あの娘は
神の導きを示した巫女だぞ!」

貴族の者たちは顔色を変え、
怒号を飛ばした。
「不敬だ!」
「血統を汚す気か!」
「こんな茶番は許されぬ!」

だが民衆は違った。
「エリナ様は救済の巫女だ!」
「兄妹の絆こそ、神が示した真実!」
「正妃に相応しい!」

熱気と怒声がぶつかり合い、
広場は渦のように揺れた。

アルトリウスは微動だにせず、
ただ妹を見つめ続ける。
「エリナ……お前を失いたくない。
誰が何と言おうと、俺はお前を
傍に置く。お前を正妃とし、
共に未来を歩む!」

エリナの瞳が大きく見開かれた。
頬が赤く染まり、震える声で答える。

「兄さま……そんな、わたしなんか……」

アルトリウスは即座に首を振る。
「お前だけだ。俺の心を満たし、
支えてくれるのは。誰にも代えられぬ、俺の唯一だ」

その言葉は、溺愛以外の何物でも
なかった。
貴族たちは歯噛みし、民衆は歓声
を上げ、神殿は沈黙する。

エリナはついに涙をこぼしながら
頷いた。
「……はい。兄さまの傍に、ずっと……」

アルトリウスは妹の手を取り、
高らかに掲げた。

「我らは共に歩む! 双子の迷信を
打ち破り、新たな時代を築くのだ!」

その瞬間、歓声が空を震わせた。
怒りも驚きも呑み込み、人々の心
は一つに燃え上がっていた。

♊️キャラクター紹介♥:.。
≡目次からどうぞ🗝
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