『精神力』が異常な俺が最強になるまで

不滅の茶碗

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プロローグ 俺が転移&転生するまで

第四話 死の森

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「兄さん!なんで精神力にあんな振ったんだい!?、………あの合計ステータスでは足りないな………まさか魅力と精神力だけに振ったんじゃ………」

秀也が隣の部屋にいく途中、そんな事を言ってきた。
弟よ、だからステータスを振るって何なんだ。あと、あの女神の前でそんなことをベラベラと喋るな。……なんかアイツは嫌な予感がする。

「着きましたよ」

何だここ?なんか中央に魔法陣みたいのがあるな。あーゆうの厨ニ心をくすぐられるんだよな~

………で、なんでここに呼んだの?

「なんでここに呼んだんですか?」

よくぞ言ってくれた秀也!

「これは転移魔法陣です。秀人さんにはこの魔方陣の上に乗ってもらいます。」

は?

ふとあのときの女神の言葉が思い浮かぶ

『まさか兄のほうが出来損ないだったとはね。…………まあ出来損ないには出来損ないなりの使い道があるからね。餌になってもらいましょう。』

……あーあ。最悪だ。餌ってそういう餌でしたか。

クソ、あの魔法陣まで行くのが躊躇われる。

「早くいけ、殺すぞ」

前には最悪の魔法陣。
後ろには今にも殺そうとしてくる兵士がいる。
最悪だ。

「秀人さんは秀也さんに比べて弱すぎます。なので今から転移するところに行って魔物を倒し修行をしてもらいます。」

やはりだ。この女神はおれを魔物の餌にしようとしている。

「あの!女神様!」

「何でしょうか?」

「魔獣を倒しに修行に行かずに兵士と一緒に訓練させてもらうことはできないでしょうか?」

「……あなたはステータスが弱すぎます。どこかの田舎のところならまた違ったでしょうが、ここは王都なのでついていけないでしょう。自主練するとしてもその場所を借りるのも面倒くさいですしね。」

………は?

勝手に呼ばれて
勝手に失望され
勝手に餌にするのか?

どこまで勝手なんだよ!

しかも面倒くさい?お前が勝手に呼んだのに面倒くさいだと?
俺の命は面倒くさいで消えるのか。

「じゃ、じゃあ自分はどこに転移させられるんですか?」

「う~んそれはちょっと言えないですね。ただAランク冒険者もおんなじところに飛ばしていますよ。」

なんだそれ。ほぼ言ってるようなもんじゃないか。
Aランク冒険者がどれくらい強いのかはわからないが多分めちゃくちゃ強いのだろう。

そんな事を言うということはもう隠す気はないのであろう。

「魔法陣から出ようとしたら殺しますよ」

女神は俺にしか聞こえない声で言った。

クソ、逃げれないじゃないか!

「ちょっと待って下さい!」

その声に俺は顔を上げた。
そして見たものは女神に向かって歩く秀也の姿だった。

「や、やめ」

「こんなのおかしいじゃないですか!あなた達が勝手に呼んだんでしょう!」

「やめろ秀也!」

「なんで止めるんだ兄さん今兄さんは殺されかけているんだよ!」

「うるさいですね、少し眠ってもらいましょう」

やめろ!

「お前に負けるわけ――ゔぅ!」

「私が人間《ざこ》に負けるわけないじゃないですか」

兵士の何倍も強い秀也を一瞬で倒し、本気を出した様子もない。

今、女神の異常さがはっきりと分かった。

「さあ、邪魔者は居なくなったとこですし、始めましょうか」

俺は無意識のうちに魔法陣から出ようとしていた。
はたしてそれは弟を守りたい気持ちなのか
はたまた、逃げたい気持ちなのか

どちらであれ俺は悔しかった
恥ずかしかった
情けなかった

この状況で逃げれない事が、もし立場が逆だったとして俺はおなじことをできただろうか。
そんな事を考えてしまう

「今からあなたに行ってもらうのは通称、”死の森”です。秀人、なにかに言いたいことはありますか?」

女神はとうとう俺の名前にさんをつけなくなっていた。

………そうか、なにか言いたいことか。

俺の中でなにかが壊れた

俺は嫌われないために優しく、明るく振る舞っていた。
なぜだって?
そうしないといじめられるからだ。
そうしないと虐待されるからだ。
そうしないと殴られるからだ。
そうしないと蹴られるからだ。
そうしないと切られるからだ。
そうしないと焼かれるからだ。

でもなぜかわからなかった
なぜか俺は歯を出し、
笑って、
本当の自分を出せていた。

「死んどけクソビッチ」

「……それがあなたの言葉なのですね?」

「そうだ。覚えとけよ?俺は弟を助け、お前を殺す。」

「それは無理な話ですね。弟さんは才能だけを残し、転生してもらいます。だから記憶も何もなく姿かたちが変わっているのです。」

「それでも見つけ出してやるよ。兄だからな」

「そうですか、頑張ってください。………それではさようなら」

絶対、何が何でもお前だけは殺してやるからな!女神!






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