上 下
3 / 19
プロローグ 俺が転移&転生するまで

第三話 最悪の女神

しおりを挟む


とある王宮の一室
「お、俺はどうすれば…」

「そこで待ってろ!」

いや~、まいったな。異世界転移?は嬉しいけど弟と、しかもこんなシリアスな場面だなんて…………………

「兄さん、大丈夫かな?あと、兄さんはどうスキルを振った?」

「大丈夫さ。……多分どうにかな………ちょっと待て、今お前スキルって言ったか?」

マジでどういうこと?

「皆、女神様が来たぞ!頭を下げろ!」

女神?女神ってこんな地上にいるの?

「皆さん、どうしたんですか?」

う~ん………50点。

まず顔、これは女神っぽい。神々しさ、これは思ったよりない。特に胸!女神は巨乳と氷河期から決まっておるのだ!あいつは板だな。

「それが、聖獣を召喚しようとしていたら何故か人間が出てきてしまって………」

「う~ん、なぜでしょう?……まあとりあえず”ステータス”を見たらわかるでしょう。わかりやすいように魔法絵硬板を使ってやりましょうか」

え!ステータスあんの!異世界っぽいやつ来たぁぁぁぁぁ!……って、魔法絵硬板てなに?…………ああ、クソでかいテレビみたいなやつね。

「まずそこの小さい方から」

何言ってんだこの糞女神!弟は小さくないやい!

「この魔法水晶に手をかざしてください」

「は、はい」

さて、弟のステータスはどんなものかな?

「普通の大人のステータスはだいたい100です。」

へーそうなんだ。

「でました!」

名前 東海とうかい 秀也しゅうや
種族 人族
レベル 1
職業 剣士1  魔法使い1

HP 700
MP 500
筋力 850
耐久 700
魔力 1250
速さ 500
知力 400
精神力 600


スキル
剣術 1 
火魔法 2 
水魔法 1 
風魔法 1 
土魔法 1 
時空魔法 1 

称号


………………えっと、大人の平均が100てことは…………すげー!うちの弟やべー!
しかも時空魔法だなんて強そうな魔法を手に入れて。素晴らしい!
もうこれから弟に足向けて寝れんわ

「まあ、レベル1でこれほどのステータスとは!………でも聖獣とは表示されませんね~。……さて、次は大きい方。魔法水晶に手をかざしてください」

さーて俺のステータスはどれほどすごいかな~。
「でました!」

名前 東海とうかい 秀人しゅうと
種族 人族
レベル 1
職業

HP 100
MP 100
筋力 100
耐久 100
魔力 100
速さ 100
知力 100
精神力 5000
1

スキル

称号

「え、」

俺のステータス貧相すぎじゃない?あと精神力おかしいだろ!その多さを他のステータスに分けてやれよ!

「兄さんはステータスポイントを全部精神力に使ったのかい!?」

弟よ、ステータスポイントとは何なのだ?

「兄の方はこの程度のステータスでしたか………精神力はいくら高くても意味ありませんからね」

う~ん?なんか雲行きが怪しくなってきたぞ?


………俺は生まれつき耳がいいから聞こえてしまった。

「まさか兄の方が出来損ないだったとは…………まあいい、出来損ないには出来損ないなりの使い道があるから大丈夫だわ。ぜひ餌になってもらいましょう」

俺は不思議に思った。偶然で俺達を呼んでしまったらそこまでがっかりすることはない、ステータスの測定もそうだ。いくらなんでも用意が早すぎる。

………でももし、これが偶然ではないとしたら?俺はそんなことを考えてしまった。

「さて皆さん、隣の部屋に行きましょうか。」

………今からなにかが起きるようだ。






しおりを挟む

処理中です...