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第一章 幼少期
第18話 誰この子?
しおりを挟む「ふっふふっふぅ~。いや~うまい話だった」
「流石だよレオン。あんな大量に選ぶものがある中で筋トレ器具を選ぶなんて……」
当たり前だろ!ムキムキになるのは男の夢だぞ!
俺はムキムキになってモテまくってやる!
毎回イオさんの筋肉自慢がうざいんだよな……よし!イオさんよりムキムキになってやる!
「じゃあ俺はイオさんのとこに行くんで、じゃあまた」
「またね~」
そして俺は自分に身体能力強化をかけてイオさんのところに向かった。
《1300経験値を獲得しました。》
経験値集めも欠かさないぜ☆
ーーーーー
「へ~そんな事があったのか……面白そうだな!」
「はい!もうこれでイオさんの筋肉自慢を解消できそうです!」
「なに!負けてられないな!今すぐ筋トレだ!」
「いやせめて指導してくださいよ……」
教育放棄ダメ、絶対。…………まぁ、俺の両親は教育放棄真っ最中だがな。特にケイン。
あの両親、本当にだめだと思う。三ヶ月に一回顔を合わせるか、合わせかないかだ。
先日、兄が準リューベック帝都学園に入学した。
準リューベック帝都学園とは、この国の帝都にある8~10歳の優秀な人達が通う学園だ。
そのお見送りに母上と使用人しか来なかった。ケインは『忙しいから』という理由で来なかったのだ。
俺はそれにとても腹が立った。それで俺は『何で忙しいという理由で兄貴の見送りに来なかったんだ!』と言ったらアイツは、
『俺はお前らと違って忙しいんだ!子供の見送の見送りぐらいでそんな一々言うな!』
と叫んだ。
俺は失望したよ。アイツもそうなるかもしれないって。
…………この話はいいだろう。
「レオン!ちょっと今日は筋トレするから鍛錬なしで」
「え~」
何その理由……
…………まぁいい、鍛錬ないなら時間余るし、また商店街でも行くか。
ーーーーー
「よぉ、おっちゃん」
「お!レオンじゃねぇか!一日に二回来ることなんて滅多に無いのに!」
「いや~それがさ…………」
俺はおっちゃんに今日あった事を話した。
「なんつぅ濃い一日を味わってるんだ……俺は年だからな……そんな事できる余裕ねぇーや」
可哀想に……年には勝てないんだね。
そんな他愛のない話をしているとどこからか声がしてきた。
「返してくれよ」
「ふん、無理だね~」
「欲しいなら力ずつで取ってみろ~」
「まぁお前みたいな雑魚じゃぁ無理だろうけどな」
「なんだあれ、いじめか~?」
「おっちゃん。ちょっと止めてくるよ」
ああゆうのは見てて気分が悪いからね。
「怪我するなよ~」
「分かってるって」
同年代で俺より強いやつなんてほぼほぼいないだろう。
「お前らやめ―――」
俺が止めようとした時、一人に少女が入ってきた。
「君たち!いじめはやめなさい!」
……誰だこの子?
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