振り向いてよ、僕のきら星

街田あんぐる

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第27話 うまれなおし

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 衣真くんは宣言通り京都で新幹線を降りていった。僕は嫉妬の虫が腹の中でぶんぶん唸るのをどうしようもなかった。
「善く」生きることが衣真くんの人生の生きがいなんだから仕方ない。最初からそこが綺麗で好きだったんだ。
 いくらそう思っても、衣真くんのぜんぶを分かってあげられる人格に脱皮する方法なんて少しも分からない。

 ——僕をいちばんに優先してよ、衣真くん。

 そんな気持ちを言葉にすることは、今日をもってできなくなった。
 東京に着いて自分の部屋に帰ってくる。本当は衣真くんも連れて帰ってくるつもりだったから綺麗に整頓されている。ベッドの傍に紙袋が置いてある。
 ちょっと早いけど、お誕生日おめでとう、衣真くん。
 用意していたセリフは、実現しなかった夢として輝きを失って、おりになって僕の心のよどんだところに沈む。
 本当に、お誕生日おめでとう、僕の衣真くん。すぐに生まれ変わった僕をプレゼントできたら、喜んでもらえたのにな。
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