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第四章 記憶の返還と
第54話 創造のカミとそうぞうの少年
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「まぁまぁ良いではないか!」
ファシアスはそう言って豪快に笑い、さり気なく横目で旋を見てウィンクする。そこで旋はひとまずファシアスに任せてみようと思い、小さく頷いた。
「……いや。よくないから」
「旋は誠実で優しくて愛い子じゃから安心せい。それにきっとジュンと気が合うぞ?」
「そういう問題じゃない」
ファシアスはずっとニコニコと笑っている。だが、ジュンはますます不機嫌になっているようで、徐々に眉間のシワを深くしていく。そんな対照的な彼らを見て、旋の心の中に不安が広がる。
「旋、彼が御前さんに紹介したいと言った人の子じゃ。名は糸樹ジュン。向こうにいるのはジュンの相棒で、俺の友でもあるマオウのレイ・サリテュード=アインビルドゥングじゃ!」
ソファベッドの傍らから動かずじっとしているレイは、ファシアスにそう紹介されると、旋を見て軽く会釈してきた。旋が会釈を返すと、レイはすぐにジュンの方へ視線を向けた。レイはジュンに何か声をかける訳でもなく、ただ静かに彼の事を見守り続ける。
「はぁー……勝手に紹介しないでくれる? おれのこと」
「駄目なのか?」
「だめに決まってるでしょ」
「何故じゃ?」
ファシアスはきょとんとした顔で首を傾げ、ジュンは呆れたような表情になる。
そこで旋は自分がジュンに嫌われているのではないかと思った。だからそれを解っていないであろうファシアスに、その事を伝えようとした。けれども、不意にジュンに視線を向けられた事に驚いて、開きかけていた口を閉じる。
内心ドキドキしながらも旋は真っすぐ、ジュンの瞳を見つめ返す。すると、しばらくしてジュンは旋から目を逸らし、ファシアスの方へ視線を向けて口を開いた。
「あのさ。相棒を利用するのはやめなよ。自分の罪滅ぼしにさ」
旋は全く想定していなかったジュンの言葉に困惑する。ジュンは力強い瞳でじっとファシアスを見上げており、旋には彼が怒っているようにも見えた。
「待ってくれ。そんなつもりは……」
「だったらどんなつもりなの?」
ファシアスは少し歯切れの悪い言葉を返して首を小さく横に振り、ジュンに更に詰められると困ったように笑う。
「俺はただ、二人なら友になれると思ってじゃな……」
「仮に仲良くなれたとしてさ。その後は? いつかは傷つくって分からない? 自分の相棒がさ。傷ついてもいいの? 罪滅ぼしができるなら」
「違う……! ジュンこそ何故、旋がいつか傷つくなどと言うのじゃ?」
ジュンは静かな怒りをファシアスにぶつける。ジュンの言葉をファシアスは強く否定して心底、分からないと言いたげに問いかける。するとジュンは、深く長いため息をついた。
「ねぇ。それ本気で言ってる? 逆になんで傷つかないと思うの? 卒業できないおれと一緒にいてさ」
ジュンの言葉に旋は目を見開き、彼とファシアスの顔を交互に見た。ジュンは微かに瞳を揺らしており、ファシアスは青ざめている。
「本当にそんなつもりはない。実はとある人の子がテンシを殲滅し、ゲームそのものを終わらせようとしておると、俺が尊敬するカミ族の者に聞いたんじゃ。そこで俺はジュンにも希望はある。ジュンもこの学園を卒業できると思った。だから……」
「おれに自分の相棒を紹介したの? あくまで希望の段階でさ。楽観的すぎない? カミ族の長なのにさ」
「ジュン、ファシアス、その辺にしておけ。我はこれ以上、貴様らが喧嘩している姿を見たくない」
いつの間にかジュンの背後に立っていたレイは険しい表情でそう言った。
「じゃあ部屋から出ていきなよ。れいがさ」
ジュンはレイの方を一切、向かずに素っ気なく言葉を発した。
「何故だ……」
「まだ言い足りないから。はっきり言わないと分からないだろうし。ふぁしあすみたいなタイプは。だから早く出ていってよ。聞きたくないなら」
ジュンは頑なになっているようで、レイから顔を背け続ける。
「レイ、すまん。ジュンの事を傷つけたりはせんから……少しだけ席を外してくれんか? ジュンもレイがいては話し辛い事もあるじゃろうしな」
ファシアスはレイの目を見てそう言った後、頭を下げた。すると少ししてレイは、室内ドアの方へと歩き出した。
「解っている。ファシアスがジュンを傷つけるつもりはない事くらい」
レイは旋達に背を向けたままそれだけ言うと、静かに部屋を出ていく。
しばらくして玄関の扉が開き、閉じる音が聞こえると、ファシアスは小さく息を吐いた。
「旋もすまんな。俺の所為で嫌な気分にさせて。御前さんもこれ以上、ここにいる必要は……」
「ううん。ファシアスと糸樹くんさえよければ、ジブンはここにいたい」
旋はファシアスの言葉を遮り、彼をじっと見上げた。
旋本人も何故だか分からないが、ここから離れてはいけないと思った。ファシアスとジュンの事が心配だと言うのもあるが、自分がここに残る意味がきっとあると直感したからだ。だからファシアスの目をじっと見て、「御前さんの好きにすればいい」と許可を得ると、今度はジュンに視線を向けた。
「……好きにすれば」
ジュンは素っ気ない口調でそれだけ言うと、再びファシアスを見上げて口を開いた。
「れいを傷つけたくないから。さっきは言えなかったけど。別におれはどうなってもいいんだ。目的を果たせるなら。元から生きることに執着もしてないし」
ジュンは覚悟を決めたような強い眼差しでファシアスを見つめ、はっきりとそう口にした。その瞬間、ファシアスは目を大きく見開き、次に悲しげな表情を浮かべる。
旋はジュンの言葉に驚くと同時に、胸が締めつけられた。
「……つまり希望があろうと、生きてこの島を出るつもりはない。己の命より、目的を果たす方を優先すると……?」
「うん。れいには申し訳ないと思ってるよ。れいは優しいから。でもこれは決めてたことだから。れいと相棒になるずっと前から……」
ファシアスを見つめたまま、ジュンは拳を強く握りしめ、声にどこか罪悪感を滲ませながらもはっきりと告げた。ファシアスの瞳が大きく揺れる。そしてジュンから視線を逸らして目を閉じると、唇を強く噛みしめた。
罪悪感の滲む彼らの表情を目にした旋の心に、悲しみが広がっていく。
「御前さんの覚悟は分かった……。勝手な事をしてすまんかったな。ただ、一つだけ聞かせてくれんか? 己の命を懸けてでも、ジュンが果たしたいと思っておる目的を」
ファシアスは目を開き、ジュンに頭を下げた後、真剣な表情でそう問いかけた。するとジュンは数秒程、固まってから「別にいいよ」と答えた。
「このゲームをなくす。妹がゲームに参加しなくてもいいように。それがおれの目的」
「妹……」
旋は無意識に、ジュンの『それがおれの目的』に被せるように呟いた。
「え……?」
「あ……ごめん。ジブンのことは気にしないで……」
突然の事にジュンは驚いたようで、口を開いたまま旋の方を見た。ファシアスも目を丸くし、旋を見ている。彼らの視線を受け、旋は慌てて謝った。
ジュンは怪訝そうな顔をしながらも、ファシアスの方を向き、話を再開する。
「妹のためならおれは自分の命だって使う。ゲームをなくす方法があるならなおさら。命を懸けないと達成できないだろうし。自分の命は諦めてる。だから……」
旋はジュンの話を聞いてる内に、考えるより先に足と手が動いていた。ほぼ無意識にジュンとの距離を詰め、彼の手を取った後、次は自然と口が動く。
「糸樹くんはさ、ジブンのことはどう思ってる? 嫌い?」
「え。急になに……? キライな訳ないでしょ。きみとは会ったばかりだし。キライになる理由がない」
「め、旋……? 突然どうしたんじゃ……?」
ジュンは困惑したように旋の問いに答えながら、一歩だけ後退る。ファシアスは旋の背後から戸惑ったような声を発する。
旋は彼らの戸惑いなど気にせず、ますます前のめりになってジュンの手をぎゅっと握る。それから視界が少しだけ滲んでも、懸命にジュンの目を真っすぐ見つめた。
「嫌いじゃないならさ、ジブンと友達になろうよ。ファシアスの言う通り、ジブン達ならきっと仲良くなれると思うから」
そう言った約十分後、旋はファシアスにこう語る。妹を大切に想っている兄同士、絶対に仲良くなれると考えた。それと同時に、彼に自分の命を諦めてほしくない……生きていてほしいとも思った。だから勢いであんな事を言ってしまったのだと。
今はもう少し慎重に、言葉を発するべきだったと反省している。けれども、友達になろうと言った事は後悔していない。自分があの場に残ろうと思ったのはきっと、糸樹くんに友達になろうと伝えるためだったんだ、とも……。
ファシアスはそう言って豪快に笑い、さり気なく横目で旋を見てウィンクする。そこで旋はひとまずファシアスに任せてみようと思い、小さく頷いた。
「……いや。よくないから」
「旋は誠実で優しくて愛い子じゃから安心せい。それにきっとジュンと気が合うぞ?」
「そういう問題じゃない」
ファシアスはずっとニコニコと笑っている。だが、ジュンはますます不機嫌になっているようで、徐々に眉間のシワを深くしていく。そんな対照的な彼らを見て、旋の心の中に不安が広がる。
「旋、彼が御前さんに紹介したいと言った人の子じゃ。名は糸樹ジュン。向こうにいるのはジュンの相棒で、俺の友でもあるマオウのレイ・サリテュード=アインビルドゥングじゃ!」
ソファベッドの傍らから動かずじっとしているレイは、ファシアスにそう紹介されると、旋を見て軽く会釈してきた。旋が会釈を返すと、レイはすぐにジュンの方へ視線を向けた。レイはジュンに何か声をかける訳でもなく、ただ静かに彼の事を見守り続ける。
「はぁー……勝手に紹介しないでくれる? おれのこと」
「駄目なのか?」
「だめに決まってるでしょ」
「何故じゃ?」
ファシアスはきょとんとした顔で首を傾げ、ジュンは呆れたような表情になる。
そこで旋は自分がジュンに嫌われているのではないかと思った。だからそれを解っていないであろうファシアスに、その事を伝えようとした。けれども、不意にジュンに視線を向けられた事に驚いて、開きかけていた口を閉じる。
内心ドキドキしながらも旋は真っすぐ、ジュンの瞳を見つめ返す。すると、しばらくしてジュンは旋から目を逸らし、ファシアスの方へ視線を向けて口を開いた。
「あのさ。相棒を利用するのはやめなよ。自分の罪滅ぼしにさ」
旋は全く想定していなかったジュンの言葉に困惑する。ジュンは力強い瞳でじっとファシアスを見上げており、旋には彼が怒っているようにも見えた。
「待ってくれ。そんなつもりは……」
「だったらどんなつもりなの?」
ファシアスは少し歯切れの悪い言葉を返して首を小さく横に振り、ジュンに更に詰められると困ったように笑う。
「俺はただ、二人なら友になれると思ってじゃな……」
「仮に仲良くなれたとしてさ。その後は? いつかは傷つくって分からない? 自分の相棒がさ。傷ついてもいいの? 罪滅ぼしができるなら」
「違う……! ジュンこそ何故、旋がいつか傷つくなどと言うのじゃ?」
ジュンは静かな怒りをファシアスにぶつける。ジュンの言葉をファシアスは強く否定して心底、分からないと言いたげに問いかける。するとジュンは、深く長いため息をついた。
「ねぇ。それ本気で言ってる? 逆になんで傷つかないと思うの? 卒業できないおれと一緒にいてさ」
ジュンの言葉に旋は目を見開き、彼とファシアスの顔を交互に見た。ジュンは微かに瞳を揺らしており、ファシアスは青ざめている。
「本当にそんなつもりはない。実はとある人の子がテンシを殲滅し、ゲームそのものを終わらせようとしておると、俺が尊敬するカミ族の者に聞いたんじゃ。そこで俺はジュンにも希望はある。ジュンもこの学園を卒業できると思った。だから……」
「おれに自分の相棒を紹介したの? あくまで希望の段階でさ。楽観的すぎない? カミ族の長なのにさ」
「ジュン、ファシアス、その辺にしておけ。我はこれ以上、貴様らが喧嘩している姿を見たくない」
いつの間にかジュンの背後に立っていたレイは険しい表情でそう言った。
「じゃあ部屋から出ていきなよ。れいがさ」
ジュンはレイの方を一切、向かずに素っ気なく言葉を発した。
「何故だ……」
「まだ言い足りないから。はっきり言わないと分からないだろうし。ふぁしあすみたいなタイプは。だから早く出ていってよ。聞きたくないなら」
ジュンは頑なになっているようで、レイから顔を背け続ける。
「レイ、すまん。ジュンの事を傷つけたりはせんから……少しだけ席を外してくれんか? ジュンもレイがいては話し辛い事もあるじゃろうしな」
ファシアスはレイの目を見てそう言った後、頭を下げた。すると少ししてレイは、室内ドアの方へと歩き出した。
「解っている。ファシアスがジュンを傷つけるつもりはない事くらい」
レイは旋達に背を向けたままそれだけ言うと、静かに部屋を出ていく。
しばらくして玄関の扉が開き、閉じる音が聞こえると、ファシアスは小さく息を吐いた。
「旋もすまんな。俺の所為で嫌な気分にさせて。御前さんもこれ以上、ここにいる必要は……」
「ううん。ファシアスと糸樹くんさえよければ、ジブンはここにいたい」
旋はファシアスの言葉を遮り、彼をじっと見上げた。
旋本人も何故だか分からないが、ここから離れてはいけないと思った。ファシアスとジュンの事が心配だと言うのもあるが、自分がここに残る意味がきっとあると直感したからだ。だからファシアスの目をじっと見て、「御前さんの好きにすればいい」と許可を得ると、今度はジュンに視線を向けた。
「……好きにすれば」
ジュンは素っ気ない口調でそれだけ言うと、再びファシアスを見上げて口を開いた。
「れいを傷つけたくないから。さっきは言えなかったけど。別におれはどうなってもいいんだ。目的を果たせるなら。元から生きることに執着もしてないし」
ジュンは覚悟を決めたような強い眼差しでファシアスを見つめ、はっきりとそう口にした。その瞬間、ファシアスは目を大きく見開き、次に悲しげな表情を浮かべる。
旋はジュンの言葉に驚くと同時に、胸が締めつけられた。
「……つまり希望があろうと、生きてこの島を出るつもりはない。己の命より、目的を果たす方を優先すると……?」
「うん。れいには申し訳ないと思ってるよ。れいは優しいから。でもこれは決めてたことだから。れいと相棒になるずっと前から……」
ファシアスを見つめたまま、ジュンは拳を強く握りしめ、声にどこか罪悪感を滲ませながらもはっきりと告げた。ファシアスの瞳が大きく揺れる。そしてジュンから視線を逸らして目を閉じると、唇を強く噛みしめた。
罪悪感の滲む彼らの表情を目にした旋の心に、悲しみが広がっていく。
「御前さんの覚悟は分かった……。勝手な事をしてすまんかったな。ただ、一つだけ聞かせてくれんか? 己の命を懸けてでも、ジュンが果たしたいと思っておる目的を」
ファシアスは目を開き、ジュンに頭を下げた後、真剣な表情でそう問いかけた。するとジュンは数秒程、固まってから「別にいいよ」と答えた。
「このゲームをなくす。妹がゲームに参加しなくてもいいように。それがおれの目的」
「妹……」
旋は無意識に、ジュンの『それがおれの目的』に被せるように呟いた。
「え……?」
「あ……ごめん。ジブンのことは気にしないで……」
突然の事にジュンは驚いたようで、口を開いたまま旋の方を見た。ファシアスも目を丸くし、旋を見ている。彼らの視線を受け、旋は慌てて謝った。
ジュンは怪訝そうな顔をしながらも、ファシアスの方を向き、話を再開する。
「妹のためならおれは自分の命だって使う。ゲームをなくす方法があるならなおさら。命を懸けないと達成できないだろうし。自分の命は諦めてる。だから……」
旋はジュンの話を聞いてる内に、考えるより先に足と手が動いていた。ほぼ無意識にジュンとの距離を詰め、彼の手を取った後、次は自然と口が動く。
「糸樹くんはさ、ジブンのことはどう思ってる? 嫌い?」
「え。急になに……? キライな訳ないでしょ。きみとは会ったばかりだし。キライになる理由がない」
「め、旋……? 突然どうしたんじゃ……?」
ジュンは困惑したように旋の問いに答えながら、一歩だけ後退る。ファシアスは旋の背後から戸惑ったような声を発する。
旋は彼らの戸惑いなど気にせず、ますます前のめりになってジュンの手をぎゅっと握る。それから視界が少しだけ滲んでも、懸命にジュンの目を真っすぐ見つめた。
「嫌いじゃないならさ、ジブンと友達になろうよ。ファシアスの言う通り、ジブン達ならきっと仲良くなれると思うから」
そう言った約十分後、旋はファシアスにこう語る。妹を大切に想っている兄同士、絶対に仲良くなれると考えた。それと同時に、彼に自分の命を諦めてほしくない……生きていてほしいとも思った。だから勢いであんな事を言ってしまったのだと。
今はもう少し慎重に、言葉を発するべきだったと反省している。けれども、友達になろうと言った事は後悔していない。自分があの場に残ろうと思ったのはきっと、糸樹くんに友達になろうと伝えるためだったんだ、とも……。
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