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数日後、私は風邪を引いてしまいました。どうやら先日の雨が原因みたいですね……季節外れの長雨が続いていますもの……仕方ありませんよね……
ドタドタッ……バンッ!!
エレンが慌てて部屋に飛び込んで来ました。
「はぁ……はぁ……大丈夫か……?」
「きゃあ!」
いきなり部屋に入ってきたのでビックリしました!というかノックもせずに入ってくるなんて失礼ですよ!プンスカ!
「すまん……ちょっと慌てちまった……」
「全くもう……」
むすっ……
「それで具合はどうだ?咳とか鼻水とか出てないか?」
「一応熱はあるみたいですけど大丈夫ですよ~」
「そうか……それならいいんだがよ……」
安心してくれたようですね♪嬉しい限りです♪さて、そろそろ本題に入りましょうかね……せっかくお見舞いに来てくれたんですから。
「やっぱり添い寝ですかね?」
ニヤリ……
「……はっ!?ちげーよ!勘違いすんなっての!!」
「えへへっ冗談に決まってるじゃないですか♪私がそうして欲しいのですよ」クスクス♪
その後しばらくお布団の中で雑談をしていましたが、急にエレンが真面目な顔つきになりました。どうしたんでしょう?
「なあ、アズナ」
「はい?なんでしょう?」
「実はよ……前から思ってたことがあるんだけどよ……」
いつになく真剣な表情をしています。一体どうしたのでしょうか……?
「まさか告白とかじゃないですよね??」
「いや違う」
「即答ですか……」
ズーン……
エレンは真剣な眼差しのまま語り始めた。
「俺様はそもそもオマエらシロナワール家に拾われた奴隷みたいなものだがよ……そんな俺様が高貴なオマエの好意を受け取っていいのか悩んでるんだ」うーん難しい問題ですね……これはどうすれば良いのでしょうか?私は別に気にしてないのになぁ……むしろ私としてはもっと甘えてくっついて欲しいのですが……ここは思い切って言ってみましょうかね?
「ではこうしましょう!」
「……」
「私の恋愛奴隷になってくれませんか?」
ニコッ……
(何言ってんだコイツ……?)
「ごめんなさい言葉を間違えました」
「……」
『えっと、私のそばに一生居てくれませんか?』
「!!!」
「こっこれは……私の命令なんです!……奴隷だと思うのなら奴隷らしく私の言うこと聞いて楽になっちゃって下さい。まったくもう……」
いつもならそこまで強く言わないのに、また怒って言ってしまいました。
風邪を引いてるからなのでしょうか?頭がボーッとしていて思考が追いつかないのです。とにかく、私は早く眠りたいだけなのですが、エレンは何やら考え込んでいる様子です。もしかして怒らせてしまったのでしょうか……?不安になります。しかし、それは杞憂でした。エレンは私の頭を優しく撫でてくれたのです。まるで子供をあやすように……とても心地の良い気分になれます。そして耳元で囁かれました。
『ありがとうな……』
そんな一言だけ残して部屋を出て行ってしまいました。
あんなに優しい表情したエレン。初めて見ちゃいました。
「今宵は長く感じそうですね」
すごくドキドキして、中々眠りにつけなかった私だったのです。
「なんで俺様の布団にいるんだよ!」
「う……ん……おはようございます…ムニャムニャ……」
目を覚ますと目の前にエレンの顔がありました。びっくりしましたぁ~!寝起きで頭がよく回りません。そういえば昨夜は眠れなくてエレンの部屋に侵入して、それからそれから……よく覚えてません。
とりあえずエッチなことはしなかったと思います。多分ですけど……
「ったくよぉ……勝手に人様の部屋に侵入しやがって……挙げ句の果てに一緒に寝てる始末だしよ……まあいいけどよ……ボソッ……」
あやや?何か良いこと言ってましたか??気のせいですかね??寝起きで頭があんまり働きませんでした。すみませんね☆テヘペロ♪ そんなことより朝ごはんを食べましょう!ということで台所に向かいます。するとそこには既に朝食が用意されていました。さすがメイドさんですね!気が利くぅ~♡それでは早速いただきまーす!ぱくぱくもぐもぐ♪美味しいですね~♪幸せだなぁ~♪
あれれ~?おかしいぞぉ~?なんか視線が突き刺さるんですけどぉぉおおお!!!(冷や汗)ま、まずいです!このままではバレてしまいます!急いで食べなければ!モグモグゴックン!ふぅーなんとか間に合いましたね!危なかったぁー!でも、まだ油断できません!なぜならまだお食事中だからです!慎重に行きましょう!パクパクもぐもぐ♪
ドタドタッ……バンッ!!
エレンが慌てて部屋に飛び込んで来ました。
「はぁ……はぁ……大丈夫か……?」
「きゃあ!」
いきなり部屋に入ってきたのでビックリしました!というかノックもせずに入ってくるなんて失礼ですよ!プンスカ!
「すまん……ちょっと慌てちまった……」
「全くもう……」
むすっ……
「それで具合はどうだ?咳とか鼻水とか出てないか?」
「一応熱はあるみたいですけど大丈夫ですよ~」
「そうか……それならいいんだがよ……」
安心してくれたようですね♪嬉しい限りです♪さて、そろそろ本題に入りましょうかね……せっかくお見舞いに来てくれたんですから。
「やっぱり添い寝ですかね?」
ニヤリ……
「……はっ!?ちげーよ!勘違いすんなっての!!」
「えへへっ冗談に決まってるじゃないですか♪私がそうして欲しいのですよ」クスクス♪
その後しばらくお布団の中で雑談をしていましたが、急にエレンが真面目な顔つきになりました。どうしたんでしょう?
「なあ、アズナ」
「はい?なんでしょう?」
「実はよ……前から思ってたことがあるんだけどよ……」
いつになく真剣な表情をしています。一体どうしたのでしょうか……?
「まさか告白とかじゃないですよね??」
「いや違う」
「即答ですか……」
ズーン……
エレンは真剣な眼差しのまま語り始めた。
「俺様はそもそもオマエらシロナワール家に拾われた奴隷みたいなものだがよ……そんな俺様が高貴なオマエの好意を受け取っていいのか悩んでるんだ」うーん難しい問題ですね……これはどうすれば良いのでしょうか?私は別に気にしてないのになぁ……むしろ私としてはもっと甘えてくっついて欲しいのですが……ここは思い切って言ってみましょうかね?
「ではこうしましょう!」
「……」
「私の恋愛奴隷になってくれませんか?」
ニコッ……
(何言ってんだコイツ……?)
「ごめんなさい言葉を間違えました」
「……」
『えっと、私のそばに一生居てくれませんか?』
「!!!」
「こっこれは……私の命令なんです!……奴隷だと思うのなら奴隷らしく私の言うこと聞いて楽になっちゃって下さい。まったくもう……」
いつもならそこまで強く言わないのに、また怒って言ってしまいました。
風邪を引いてるからなのでしょうか?頭がボーッとしていて思考が追いつかないのです。とにかく、私は早く眠りたいだけなのですが、エレンは何やら考え込んでいる様子です。もしかして怒らせてしまったのでしょうか……?不安になります。しかし、それは杞憂でした。エレンは私の頭を優しく撫でてくれたのです。まるで子供をあやすように……とても心地の良い気分になれます。そして耳元で囁かれました。
『ありがとうな……』
そんな一言だけ残して部屋を出て行ってしまいました。
あんなに優しい表情したエレン。初めて見ちゃいました。
「今宵は長く感じそうですね」
すごくドキドキして、中々眠りにつけなかった私だったのです。
「なんで俺様の布団にいるんだよ!」
「う……ん……おはようございます…ムニャムニャ……」
目を覚ますと目の前にエレンの顔がありました。びっくりしましたぁ~!寝起きで頭がよく回りません。そういえば昨夜は眠れなくてエレンの部屋に侵入して、それからそれから……よく覚えてません。
とりあえずエッチなことはしなかったと思います。多分ですけど……
「ったくよぉ……勝手に人様の部屋に侵入しやがって……挙げ句の果てに一緒に寝てる始末だしよ……まあいいけどよ……ボソッ……」
あやや?何か良いこと言ってましたか??気のせいですかね??寝起きで頭があんまり働きませんでした。すみませんね☆テヘペロ♪ そんなことより朝ごはんを食べましょう!ということで台所に向かいます。するとそこには既に朝食が用意されていました。さすがメイドさんですね!気が利くぅ~♡それでは早速いただきまーす!ぱくぱくもぐもぐ♪美味しいですね~♪幸せだなぁ~♪
あれれ~?おかしいぞぉ~?なんか視線が突き刺さるんですけどぉぉおおお!!!(冷や汗)ま、まずいです!このままではバレてしまいます!急いで食べなければ!モグモグゴックン!ふぅーなんとか間に合いましたね!危なかったぁー!でも、まだ油断できません!なぜならまだお食事中だからです!慎重に行きましょう!パクパクもぐもぐ♪
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