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第19話:新婚ではありませんが、いちゃいちゃは許されますか?
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朝の薬草店。
店の奥、いつもの調合室――そこには、静かだけれど奇妙な空気が流れていました。
「……その、お砂糖、あとひとつ入れます?」
「……いや。ちょうどいい」
「……そう、ですか。でしたら、お茶……冷めないうちにどうぞ」
「……ああ」
――はい。わたくし、今、とても緊張しております。
なぜなら、目の前に座っているこのお方。
無口で真面目で、薪割りが似合いすぎる騎士団長(元)――
現在進行形で、わたくしの恋人ですわ!!
(ちょ、ちょっと待ってくださいまし!? いえ、確かに告白もしましたし、手も取りましたし、ええ、それは間違いなく――)
(でも、“恋人らしいこと”って何をすればいいんですの!?!?)
こうして静かに向かい合ってお茶を飲むだけでも――わたくしの心拍は限界寸前ですわ!!
そんな中、タイミングの悪いことに(いえ、もはや通常運転)ロフトからカイの声が落ちてきた。
「ロゼお姉ー! あれ? 二人とも……あっっま!!」
「だっ、誰が“あまっ”ですの!?」
「その距離感! その微妙な沈黙! 絶対、付き合いたてカップル特有の“気まずい甘さ”だよね!?」
「う、うるさいですわ!! お茶こぼしますわよ!?」
アレクシスは特に動じる様子もなく、淡々と紅茶を口に運んでいた。
(この無表情、慣れておりますけれど今は逆に不安ですわ……)
そんなわたくしの動揺をよそに――
ふいに、アレクシスが言葉を落とした。
「……ロゼリア」
「は、はい!?」
「……今日は、仕事のあと。少しだけ時間をくれないか」
「え……?」
「……一緒に、村の丘まで歩きたい。前に見た花畑が、また咲いているらしい」
それは、まるで――
**“デートのお誘い”**ではありませんこと……!?
「は、はひ……喜んで、ご一緒しますわ……!」
横からカイが「破壊力すごい……」とつぶやいていたけれど、もう聞こえませんわ。
わたくしの頭の中は、
《“アレクシス様とふたりでお出かけ”→“丘の上”→“手を繋ぐ可能性”》
と、危険な妄想で完全に満員です。
(ちょっと待ってくださいまし!? お出かけって何を着れば!?!)
(いえ、まず“恋人らしい歩き方”とは!? 腕を組むべき!? でもそれはわたくしから!?)
――わたくしの“平穏なスローライフ”、
本日も甘く崩壊していくようですわ。
店の奥、いつもの調合室――そこには、静かだけれど奇妙な空気が流れていました。
「……その、お砂糖、あとひとつ入れます?」
「……いや。ちょうどいい」
「……そう、ですか。でしたら、お茶……冷めないうちにどうぞ」
「……ああ」
――はい。わたくし、今、とても緊張しております。
なぜなら、目の前に座っているこのお方。
無口で真面目で、薪割りが似合いすぎる騎士団長(元)――
現在進行形で、わたくしの恋人ですわ!!
(ちょ、ちょっと待ってくださいまし!? いえ、確かに告白もしましたし、手も取りましたし、ええ、それは間違いなく――)
(でも、“恋人らしいこと”って何をすればいいんですの!?!?)
こうして静かに向かい合ってお茶を飲むだけでも――わたくしの心拍は限界寸前ですわ!!
そんな中、タイミングの悪いことに(いえ、もはや通常運転)ロフトからカイの声が落ちてきた。
「ロゼお姉ー! あれ? 二人とも……あっっま!!」
「だっ、誰が“あまっ”ですの!?」
「その距離感! その微妙な沈黙! 絶対、付き合いたてカップル特有の“気まずい甘さ”だよね!?」
「う、うるさいですわ!! お茶こぼしますわよ!?」
アレクシスは特に動じる様子もなく、淡々と紅茶を口に運んでいた。
(この無表情、慣れておりますけれど今は逆に不安ですわ……)
そんなわたくしの動揺をよそに――
ふいに、アレクシスが言葉を落とした。
「……ロゼリア」
「は、はい!?」
「……今日は、仕事のあと。少しだけ時間をくれないか」
「え……?」
「……一緒に、村の丘まで歩きたい。前に見た花畑が、また咲いているらしい」
それは、まるで――
**“デートのお誘い”**ではありませんこと……!?
「は、はひ……喜んで、ご一緒しますわ……!」
横からカイが「破壊力すごい……」とつぶやいていたけれど、もう聞こえませんわ。
わたくしの頭の中は、
《“アレクシス様とふたりでお出かけ”→“丘の上”→“手を繋ぐ可能性”》
と、危険な妄想で完全に満員です。
(ちょっと待ってくださいまし!? お出かけって何を着れば!?!)
(いえ、まず“恋人らしい歩き方”とは!? 腕を組むべき!? でもそれはわたくしから!?)
――わたくしの“平穏なスローライフ”、
本日も甘く崩壊していくようですわ。
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