年下くんは三十路の私より経験が豊富でした。

オリゴ糖

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7.再会 その2 ※

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 今日会ったばかりの人と、こんなに密着している状況に思考が追いつかない。
さっきまで、一人称は『私』と言ってたのに『俺』になっている。口調も丁寧だったが、今は少し乱暴に思える。

「あの…っ!待って下さいっ!なんで脱ぐんですかっ!!」

彼の手をグッと掴み、力一杯押さえつける。

「挑戦的ないい顔してるね。体温が上がれば残り香も変化するのかな?手っ取り早いのが、茜さんの身体を使って試してみてみる、そう思いついたんだけど…。」

首筋を唇で触れられ、くすぐったい感覚とは違う電流の様なものが走る。

「っつ…んっ!」

うわずった声がでてしまった。

「あれ?もしかして、ここ弱い?」

——恥ずかしい。会ったばかりの人にこんなことされて…。

「弱くない…です…!」

「そんな眼で言われても、説得力ないよ?」

茜の頬は真っ赤に色付き、眼を潤ませている。想定以上の反応にこれから、彼女がどんな表情をするのか知りたくなった彼は、革張りのソファに茜を押し倒す。

「香原さん?!ちょっと…待って!」

「茜さんは、待てばかりだね。こんな状況で待つと思う?」

服を捲られ白い肌の上をいやらしい手つきで撫でられながら、艶っぽい声で囁かれる。

「ねぇ、俺と気持ちいいことしたくない?」

そう言うと、華奢な身体にはあまるほど主張した胸を下着越しに愛撫される。もどかしい刺激に身体が勝手に反応してしまう。

「さっきからっ…んっ。質問ばかり…こんな事しなくても、レシピを教えるでいいじゃないです…かっ!」

試作品のレシピを教える気なんぞ微塵もないが、あびせられる刺激を振りはらいたい一心で彼の腕から逃げようとする。

「だーめ。茜さんくらいの調香師が簡単にレシピを教えてくれるとは思わないな。」

——ばれてる。

「茜さんは、気持ちよくなれるし、俺もこの香りについて知ることができる。悪くない話じゃない?」

「……っ!バカにしないでっ!」

振り上げる手を簡単に押さえられてしまう。

「おっと。いきがいいね。でも、いつまで虚勢をはっていられるかな?」

胸を露わにされ、刺激の強い愛撫をされる。先程までのもどかしい刺激とは違い、腰が浮いてしまう。

「ほら。身体はこんなに素直じゃないか。」

下着越しでもわかるほど湿っていて、入口は、すんなりと彼の指を受け入れしまう程だ。

「あぁんっ!…香原さ……っやだぁ…。」

「快感に素直になりなよ。ちゃんとイかせてあげるから。」

だらしなく、愛液が溢れてくる。わざと音を立てられ、執拗に愛撫され続ける。

「うぅ…っん!あっ、ああぁん!ソコやだあぁぁ…っんん!」

「…イキなよ。俺の指で。」

「んくぅ…っ!あっ、あっ…!イっちゃ
…!!」

「えらい。えらい。そのエロい声もっと聴かせて?……あまり大きい声出すと、誰か来ちゃうかもしれないけど。」

「イくっ…!ああぁっんっ!!」

簡単に達してしまうほどの刺激を受け、果ててしまった。
この男は意地悪だ。達するまでの刺激を与え続け、私の反応や、この状況を楽しんでいる。
押し寄せた快感で体温は急激に上昇し、息が上がる。洋服は乱れ、胸の先をとがらせ、捲れ上がったスカートの中は愛液でびっしょりだった。

「よく出来ました。言っておくけど、セックスはしないから安心して。」

また、優しい表情をみせる。
まだ熱の余韻が残っている。上手く力が入らない身体を抱きしめられる。

「少し無理をさせたか?」

——ズルい。

さっきまでは、あんなに激しく攻めてきたのに、あの表情かおで甘く囁かれると、また疼いてしまう。

「香原さんは、意地悪でズルいです…。」

「あー…それは、褒め言葉だな。俺はもっと意地悪に可愛がるぞ?」

—コンコン—

「お約束の物お持ちしました。」

ドアの外で声がする。

「ありがとう。入ってくれ、出来れば視線をあげないで扉の所に置いてくれると助かる。」

彼のジャケットを身体の上にかけられ、口元に指をあて、意地悪な笑顔をみせる。

—ガチャ—

「承知致しました。失礼します。」

—バタン—

「茜さん、私のせいで洋服汚してしまったから、趣味じゃないと申し訳ないが、着替えを用意させてもらったよ。」

「いりません。」

些細な抵抗をする。

「ん。それは、困った。誰かに愛されて来ましたって格好で、他の男を呼び寄せるつもりかい?」

「っ…!!!」

この男は私よりも一枚も二枚も上手だ。
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