年下くんは三十路の私より経験が豊富でした。

オリゴ糖

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30.2度目 ※

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 広い室内に水音と喘ぎ声が響く。時々彼の低くて優しい声がする。

「れ、お君ッ!!もう、イけなッ……んんんっ!っは、ああぁッ!!」

「大丈夫だよ。怖がんないで。」

 まだ、指も何も入っていないのに、茜は汗と愛液でびっしょりになっている。舌、唇、指で愛撫され続け敏感になっている。

「舐めても、舐めても溢れてくる。」

「指で、やめて、欲しッ!刺激が、強すぎて…っんぅ、あっ!」

「舌がいいの?んじゃあ、キスしてあげる。」

「ぅう、はあッんん…ッ!!」

 唇が触れると軽く吸い付くようにされ、簡単に絶頂を迎える。

「んっ…気持ちよさそ。そろそろ、指入れて慣らしていこうね。」

 望んでいるような、いないような感覚をこじ開けられ、全身がビリビリしてうまく声が出ない。

「あっ、あっあぁ……。」

「その、余裕のない顔堪んないんだけど。」

 指が何本入ってるかなど、どうでもよくなる程の刺激。下腹部が重い快感に支配されていく。

「あっ、あぁッん…っ!!」

「俺が入ること、思い出してよ?」

 記憶を辿る前に、身体は快楽を覚えていたようで腰が引けてしまう。

「おっと…逃げないよ。」

 彼の左腕が腰の下に入り込み、頭側に逃げる事を阻止する。

「おかしく、なっちゃう…っ!!!」

「おかしくなってもいいよ。どんな茜さんも可愛い…」

「や、だぁ…ぁあっ!」

「茜さんのいいトコロたくさん知ってるよ。指でする時は、ココの上の方をたくさん刺激すると……。」

 茜の反応を見るれおの視線は、熱っぽく、高揚しているように見えた。
 長い指の腹で一箇所だけ押し上げられるように激しくされると、どうしようもない程の快感が襲ってくる。

「ああッ、んっ…んっ…イッちゃ…、ダメ!やめてっ!なんか、きちゃうっ!」

「いいよ、イって。このままイったら気持ちいいよ?」

 その快感から逃げようとするが、上手く身体に力が入らない。

「はぁんッ…!ッぅう…ああぁっん!」

 全身に力が入った後、喉も手も腰も脚もガクガクと震える。れおは愛撫を止めず、刺激してくる。自分の意思とは関係なく、勢いよく生温かい物が飛び散る。

「気持ちい?たくさん出たね。」

「あっ、あっ…はっ…はっ…気持ち良すぎて、だ、めッ…」

「茜さんのでびっしょりだ。」

「ご、ごめんなさ…。」

「謝らないで。嬉しいよ。こんなに気持ちよくなってくれるなんて、もっと苛めたくなるよ。」

 れおはシャツを脱ぎ、呼吸が乱れ力が入らなくなった茜の身体を抱きかかえ、大きなベッドへ連れていく。

「身体痛かった?ごめん、がっつきすぎた…」

 れおの一つひとつの動作が、茜の胸を高鳴らせる。

「大丈夫…。私ばっかり、気持ち良くなってヤダよ…れお君…。」

「ソレはどういう意味?俺は、気持ち良さそうな茜さんの表情見るのが好きなんだよ。」

「……っ…、一緒に…気持ち良く…なりたい、です…。」

 ベッドの上で抱きしめられて、耳元にれおの唇がぴったりと付く。

「茜さん、好き。もう、そんな事も言えるようになったんだ。俺のが欲しくなっちゃった?」

 甘くてスパイシーな香りと、低くて優しい声で囁かれると腰がゾクリとした。

「2度目だから、ちゃんと全部入るかな?痛かったら言ってね。ちょっと待って。」

 ——全部?昨日のは全部じゃなかったの?

「お待たせ。それじゃ、入るよ。」

 れおは入れると言っても、外側に擦り合わせて茜の反応を楽しでいるようだった。

「あっ…。んんっ…。」

「また、どんどん濡れてきた。期待してる?」

 入りそうで入らない、もどかしい動きをされ、下腹部が切なくなる。

「んっ、れお君…入れて欲し…。」

 入り口にピッタリとあてられ、熱くて大きいものが茜の中へ入ってくる。

「ん…茜さん、力抜いて…。」

「あっ…がんばる、でも…欲しかったから…嬉し、んっ。」

「っ…、狭い…そんな事言われたら、セーブ出来ない…っ。」

 ゆっくりと腰を落としただけなのに、めいいっぱい内側が満たされていく。

「あぁ…ッ、れお君、んんんっ…。」

「茜さん、大丈夫?苦しい?」

「ううん、苦しくない、よっ、ん。」

「まだ全部入ってないから、もう少し入れても大丈夫かな…動くよ。」

 れおを受け入れる事に精一杯で、1ミリの余裕もない。
 茜の反応を確かめながらゆっくりと動くれおは、余裕のない表情を見せた。
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