異世界転生〜転生したら蛇でした。

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第1話

転生したら、物理的に手も足も出ない蛇でした

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プロローグ


「はぁ……」

    今年卒業生になる和原 洋輔は暑い夏、熱され、ゆらゆらと揺らめくアスファルトの上で刺すような太陽の日差しが照りつける快晴の青空を眺めながら腕で隠していた
暑さのあまり溜息がもれる

現在、夏休み前だったので、授業は午前中に終わり、真昼間に下校となった。
洋輔は自転車を持っていないため歩きだ

(今日に限って三十六度越えとは…)
シャツが汗によって肌に張り付き、少しベタベタとした不快感がある。早く風呂に入りたい

いくら快晴とはいえ、ここまで暑いとさすがに、綺麗だな。より、ダルいな。という言葉が出てくる。

暑さとだるさを耐え切り、足を進めやっと愛しの我が家の目の前に辿り着いた。
(あぁ、二階建ての愛しのマイホーム。ただいま)
やっと帰ってきたのだな。そう思い鍵を開け扉に手を掛けた

「ただいぃ…」

ダルそうに体を曲げ家に入った洋輔を迎えたのは謎の物体X
ルームワンピースの茶髪の女性だった

「ようすけ~ご飯作ってぇ~」

「うおぃ!?どうした姉貴!」

玄関で腹に手を押さえ倒れている姉貴、優香。驚いた洋輔は一歩後退さる

「飯なら作っといただろ!?」

ご飯は四合程作っておいたし、オカズもそれなりあったはずだ。それが無くなるとは、何かあったのだろうか
姉貴は立ち上がり、ぐすんと涙ぐむ

「少なかったのぉ!」


その瞬間。俺は固まった

全部食い切ったらしい


「てめぇ!あれは夜ご飯の分まであったんだぞ!?」

「えぇ!?あんなに少ないのが!?」

本当に驚く優香

「この、研究バカの大食い野郎!」

「ふっふっふー。研究には栄養が必要なのですよォ」

メガネをあげる仕草で真面目さアピールしても溢れ出る阿呆のオーラでふざけているようにしか見えない

「俺だって栄養は必要だっての!」

「ごっめーん」

テヘペロと舌を少しだし頭をコツンと叩くあざとい仕草をする。こういう風に仕草が多い時は反省の意が無い時の反応である
    姉貴は日頃から頭を使うのが好きで色んな研究をしており、我が家の収入のおよそ九割は姉貴が研究で発明した物品の販売によるものだ
その代わり頭をかなり働かせるので常日頃から大食らいである
まぁ、大食いでも赤字にはならないから文句は言えない
俺はバイトで稼いでるが、食事の足しになるぐらいしかない

「はぁ……風呂入ったら買い出しにいくからついてきてな。」

「はーい、それまで部屋にこもりまーす」

階段をひょいっひょいっと軽く上がる。膝、痛くないのだろうか
姉貴はすごい。頭は良いくせに運動神経もそこそこある。DNAの差別とはこういう事を言うのだろう
    俺の得意な事って、料理だけである



まぁ、そんな事は考えたって仕方がない
俺は風呂に入るため、自室へと向かった
その夜は姉貴の飯作りと勉強で疲れ果て、倒れ込むようにしてベットに寝そべった







     



    しかしその日の深夜、俺は強烈な痛みによって目を覚ました。
ベッドから転げ落ちる

「グッ…ガ」

ドクンッと心臓が痙攣し、身体中が震え、手足の自由が効かない。

「カッハァ…!」

ヒューヒューと呼吸の音が自分でも分かる。

(くる…しいっ)

息が詰まる。猛烈な痛みを放つ心臓。
自分の置かれた状況が分かると洋輔は恐怖に陥った。

まるで心臓を掴まれたような痛みと呼吸のできない苦しさ。
しかし、その苦しみや痛みも見えなくなる視界と一緒にゆっくりと薄れていく。体の感覚は消えていき、脱力していく。

洋輔は死ぬと直感的に分かった。

これっ...やばい...

そう思った刹那...
洋輔は意識を手放した



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




第1話  今日から異世界デビュー    蛇だがな


「こ...こは?」

俺は、うっすらと瞼を開けた。ずっと眠っていたせいか、頭がガンガンする。小鳥の囀りそして草木の澄んだ香り
(ん?おかしい俺はいつの間に自然豊かなところに来たんだ?)
覚醒し始めた脳は目を開けるようにと指示を出す


そして、目の前に広がるのは空へと逞しくまっすぐと伸びる木だった。木の葉同士の隙間から差し込む日光が少し暑いくらいに暖かった
    俺が目を覚ましたのは鬱蒼な森の中だった。ジメジメした空気が何故か心地よく感じる
いつから俺は変人になったのだろう。
それより何か変だ
手足が動かない
そもそも手足の感覚自体が感じ無くなっているのだ

まだ寝ぼけているから体でも痺れてんのか?それとも、そんな森で金縛り?

などと思い、俺は何とか動く首を自分の体へと向けた
体を見てみると何故か蛇のような鱗が全身を覆っている

そして、手と足が無い……

「はぁ!?なんだよ、これ!」

(ちょっと待てこんなの聞いていないぞ!?)
木々の間から漏れ、差し込む光を反射し輝く水溜まりに這って近づいた。
手足がないのでグネグネと這う
手足を縛り、体を捻るようにして前に進む

そして俺は水溜まりを覗き込み絶句する


俺の体は白い蛇になっていた、水溜まりで姿を凝視したが幻覚ではない

それどころか今の俺は美しい蛇だ
金色の瞳、光を反射する純白の鱗、目尻に薄く入った漆黒のライン
とても幻想的で艶のある蛇であった
言葉で表すと


「白蛇……」

目の前の俺は間違いなく蛇であった

太陽の光が照りつける日光の下は暑い
俺は自分の目線の二倍程の小さな木の木影にぎこちなく移動した
照りつける日差しから逃れ、湿気の多く日当たりの悪い所に移動する。
普段はジメジメしてる所は嫌なのだが本能的、とはこのことを言うのだろう
なんとなくだが、その木陰がとても魅力的に見えたのだ

ありえないくらいの心地良さに無意識に戸愚呂を巻いてしまう

戸惑った思考を正すために俺は1から思い出してみる


昨日、俺は学校から帰り風呂に入った。それから姉貴の夕飯を作り.....寝ているところを......

俺はなぜ、自分が蛇になっていのか分かってしまった。

(あ、俺死んだのか)

昨日の夜。俺は記憶の中では予想だが、心臓発作という病気で死んだのだ
転生ってホントにあるんだな
昔から心臓が弱いのはあったが、死ぬのは初めてだ


当たり前だが


俺が死んだってことは姉貴は飯を自分で作らないといけないな。そう思った俺は頭の中で研究バカが一生懸命料理作ってるところを想像してしまう。

絶対失敗するだろ

そう考えると少し寂しい気もするが、あの辛い生活から解放されると考えると気が楽になる

それはいいとして......





これからどうしようか。







初投稿です。
誤字や脱字あるかもしれないですし。色々変なところあるかもしれないですが、お気づきの点はコメントよろしくお願いします。
絵、下手くそですみません(´TωT`)
オリジナルで描いたんですが蛇に時間かけすぎて人物がほんとにテキトーになっちゃいました
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