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「私は、エーデルさんとリーヌスさんが不貞しているところなんて見ていません。全部ミランダさんの嘘です」
ステラは笑顔を引っ込めて、無表情でそう答える。
さっきまで、ミランダの味方だったのにどういう事なのだろうか。
「ステラさん。裏切ったのね!」
「裏切るも何も、私は貴女の味方なんかじゃないです。恩を仇で返すなんて恥晒しなんてできませんよ」
そういえば、私の家に助けられたとステラは前に話していた。
なんて、律儀な人なの!
「それに、大切な友達を裏切るなんてするわけがないでしょう?」
ちょっと、泣きそうだ。
ミランダは思い通りにいかない展開に唇を噛み締めて黙り込む。
「……」
「ミランダ覚悟しておくんだ」
「は?」
「ステラさんもリーヌスくんも君に言われた事を証言すると話しているよ」
今までは、嫌がらせきしてはやり過ぎだが、白い目でみられても、許される範囲だった。しかし、今回はかなり悪質だ。
リーヌスに私を暴行させようと唆したこと。
何もなかったが、もしもそれが起きたら大問題だ。
「そんな事、誰が信じると思っているの?」
ミランダは、言い逃れできると思っている様子で余裕のある笑みを浮かべている。
「君は、日頃の立ち振る舞いをどう思われているのか考えた事があるのか?」
「何も間違えてないわ。正しい事をしているの」
ミランダの本質を見たような気分になった。
彼女はどこまでも身勝手で幼稚なのだろう。
きっと、それが許される環境で生きてきたせいかもしれないが。
彼女が許されることはもうないような気がした。
「跡取りの婚約者候補を奪い。捨てて挙げ句の果てには襲わせようとしたな?やっていい事と悪い事がある」
「この状況下で、二人きりになって不貞をしていないと言いきけるものなのかしら?怪しいでしょう?私、リーヌスとエーデルさんが不貞したってみんなに言うわ」
ミランダは心底面白そうに笑い声を上げる。
それを見たフランツの表情はとても冷たい。
まるで、ミランダの事を見極めた後のように見えた。
「もう、いいですよ。出てきてください」
その声と共に複数名の生徒たちが本棚の隙間から現れた。
どうやら隠れて成り行きを見守っていたようだ。
ミランダは、信じられないと言わんばかりに目を見開いていた。
「……なんで?」
「君のしたことは全部他の人が見ていた。王立学園はこういったことの処罰は厳しいのを知っているね?」
「……ふん、私を罰する事なんてできないわ!」
ミランダは、それでも反省する素振りを見せることはなかった。
「もういいよ。その結果はすぐに出るはずだ。僕の家から君の家に抗議させてもらうよ」
「私の家からもさせてもらいます」
私のフランツから抗議すると言っても、ミランダは平然としている。
「勝手にすればいいじゃない」
ミランダはどうでもいい。と言わんばかりに吐き捨てて図書室から出ていった。
ステラは笑顔を引っ込めて、無表情でそう答える。
さっきまで、ミランダの味方だったのにどういう事なのだろうか。
「ステラさん。裏切ったのね!」
「裏切るも何も、私は貴女の味方なんかじゃないです。恩を仇で返すなんて恥晒しなんてできませんよ」
そういえば、私の家に助けられたとステラは前に話していた。
なんて、律儀な人なの!
「それに、大切な友達を裏切るなんてするわけがないでしょう?」
ちょっと、泣きそうだ。
ミランダは思い通りにいかない展開に唇を噛み締めて黙り込む。
「……」
「ミランダ覚悟しておくんだ」
「は?」
「ステラさんもリーヌスくんも君に言われた事を証言すると話しているよ」
今までは、嫌がらせきしてはやり過ぎだが、白い目でみられても、許される範囲だった。しかし、今回はかなり悪質だ。
リーヌスに私を暴行させようと唆したこと。
何もなかったが、もしもそれが起きたら大問題だ。
「そんな事、誰が信じると思っているの?」
ミランダは、言い逃れできると思っている様子で余裕のある笑みを浮かべている。
「君は、日頃の立ち振る舞いをどう思われているのか考えた事があるのか?」
「何も間違えてないわ。正しい事をしているの」
ミランダの本質を見たような気分になった。
彼女はどこまでも身勝手で幼稚なのだろう。
きっと、それが許される環境で生きてきたせいかもしれないが。
彼女が許されることはもうないような気がした。
「跡取りの婚約者候補を奪い。捨てて挙げ句の果てには襲わせようとしたな?やっていい事と悪い事がある」
「この状況下で、二人きりになって不貞をしていないと言いきけるものなのかしら?怪しいでしょう?私、リーヌスとエーデルさんが不貞したってみんなに言うわ」
ミランダは心底面白そうに笑い声を上げる。
それを見たフランツの表情はとても冷たい。
まるで、ミランダの事を見極めた後のように見えた。
「もう、いいですよ。出てきてください」
その声と共に複数名の生徒たちが本棚の隙間から現れた。
どうやら隠れて成り行きを見守っていたようだ。
ミランダは、信じられないと言わんばかりに目を見開いていた。
「……なんで?」
「君のしたことは全部他の人が見ていた。王立学園はこういったことの処罰は厳しいのを知っているね?」
「……ふん、私を罰する事なんてできないわ!」
ミランダは、それでも反省する素振りを見せることはなかった。
「もういいよ。その結果はすぐに出るはずだ。僕の家から君の家に抗議させてもらうよ」
「私の家からもさせてもらいます」
私のフランツから抗議すると言っても、ミランダは平然としている。
「勝手にすればいいじゃない」
ミランダはどうでもいい。と言わんばかりに吐き捨てて図書室から出ていった。
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