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隣の屋敷にやってきた次の日に、私の屋敷へと二人は挨拶に来た。
二人とも金色の髪の毛をしていて、星のようにキラキラと輝いて見える。
……お似合いだわ。
とても整った容姿の二人を見て、私はそんなことをぼんやりと思った。
やっぱり綺麗な人は、綺麗な人と一緒にいるのね。
「初めまして」
男の方、夫だろかが恭しく挨拶をしてきた。
夫の方がアルビレオといい、妻の方がデネブという名前らしい。
どうやら、二人はこちらの流儀について色々と聞いているようだ。
「初めまして、よろしくお願いします。その、困ったことがあったらお互いに助け合いましょうね」
困った時の助け合い。は、この土地でのルールらしく、するりと口から出てきた。
それを口にしながら、随分とこの土地に馴染んできたのだとしみじみと思った。
その瞬間、アルビレオの顔がヒクリと引き攣ったのが見えた。
都会の人からしたら、こういったことを言われるのは嫌なのかもしれない。
「あぁ、はい。その、君はここに来て長いのかい?随分と若いようだけど」
アルビレオは、するりと私の言ったことを流して、なぜここにいるのかわざわざ聞いてきた。
それが、訳ありなのだから、あえてお互い踏み込もうとするのはやめよう。と、言われているように聞こえる。
上手く言えないのだけれど、牽制されてるような気がした。
「……2年目になります」
「都会には行かないのかい?まだ、若いだろう?そういう相手もいないのか?」
2年目と答えると、結婚もせずに田舎になぜ引っ込んでいるのかと言われる。
「大切な人との思い出の場所にずっといたいんです。ここは幸せな思い出しかないから、だから、都会に行くことはないでしょうね」
少し腹立たしさを感じながら、ようやく答えるとアルビレオは、まずい事を言ったと気がついた様子で顔色を変えた。
だったら、いい年して独り身で田舎になぜ引っ込んでいるのか、わざわざ聞かなければよかったのだ。
「すみません。若い子がこんなところにいる事に驚いてしまって」
「うふふ、若くないですよ。貴方よりもきっと年上ですよ。それよりも、挨拶回りがまだあるんでしょう?ここの人は話が長いから時間がかかってしまいますよ」
アルビレオの言い訳に、貴族の令嬢だった時の笑みを浮かべてさっさと帰れと返す。
「あ、あぁ、そうですね。その、長々と話かけてしまってすみませんでした」
アルビレオは反省した様子で申し訳ないと謝ってきた。
「アル!行きましょう」
そこに、ずっと黙っていたデネブが声をかけてきた。
二人の腕が絡み合うのを見ながら、私は羨ましくなった。
もしも、ローガンが心移りしなかったら、私も今頃は幸せな生活をしていたのかもしれない。と、思ってしまったからだ。
その日から、彼らが目につくようになっていった。
たとえば、屋敷のバルコニーから見える浜辺を二人が手を繋ぎ歩いている姿や、使用人達から聞かされる仲睦まじい様子。
二人が羨ましくて仕方なかった。
私は比較的恵まれている人間だと思っている。食べる事には困らないし、援助した芸術家達はみんな成功している。
おそらく使用人からも嫌われていないだろう。
マーサからは好かれていると思う。
……それでも、愛されてはいない。
二人を見るたびに痛烈にそれを見せつけられているような気分になるのだ。
アルビレオに抱きしめられて、幸せそうに微笑むデネブが羨ましかった。
そんなある日、デネブが私に助けを求めにやってきた。
二人とも金色の髪の毛をしていて、星のようにキラキラと輝いて見える。
……お似合いだわ。
とても整った容姿の二人を見て、私はそんなことをぼんやりと思った。
やっぱり綺麗な人は、綺麗な人と一緒にいるのね。
「初めまして」
男の方、夫だろかが恭しく挨拶をしてきた。
夫の方がアルビレオといい、妻の方がデネブという名前らしい。
どうやら、二人はこちらの流儀について色々と聞いているようだ。
「初めまして、よろしくお願いします。その、困ったことがあったらお互いに助け合いましょうね」
困った時の助け合い。は、この土地でのルールらしく、するりと口から出てきた。
それを口にしながら、随分とこの土地に馴染んできたのだとしみじみと思った。
その瞬間、アルビレオの顔がヒクリと引き攣ったのが見えた。
都会の人からしたら、こういったことを言われるのは嫌なのかもしれない。
「あぁ、はい。その、君はここに来て長いのかい?随分と若いようだけど」
アルビレオは、するりと私の言ったことを流して、なぜここにいるのかわざわざ聞いてきた。
それが、訳ありなのだから、あえてお互い踏み込もうとするのはやめよう。と、言われているように聞こえる。
上手く言えないのだけれど、牽制されてるような気がした。
「……2年目になります」
「都会には行かないのかい?まだ、若いだろう?そういう相手もいないのか?」
2年目と答えると、結婚もせずに田舎になぜ引っ込んでいるのかと言われる。
「大切な人との思い出の場所にずっといたいんです。ここは幸せな思い出しかないから、だから、都会に行くことはないでしょうね」
少し腹立たしさを感じながら、ようやく答えるとアルビレオは、まずい事を言ったと気がついた様子で顔色を変えた。
だったら、いい年して独り身で田舎になぜ引っ込んでいるのか、わざわざ聞かなければよかったのだ。
「すみません。若い子がこんなところにいる事に驚いてしまって」
「うふふ、若くないですよ。貴方よりもきっと年上ですよ。それよりも、挨拶回りがまだあるんでしょう?ここの人は話が長いから時間がかかってしまいますよ」
アルビレオの言い訳に、貴族の令嬢だった時の笑みを浮かべてさっさと帰れと返す。
「あ、あぁ、そうですね。その、長々と話かけてしまってすみませんでした」
アルビレオは反省した様子で申し訳ないと謝ってきた。
「アル!行きましょう」
そこに、ずっと黙っていたデネブが声をかけてきた。
二人の腕が絡み合うのを見ながら、私は羨ましくなった。
もしも、ローガンが心移りしなかったら、私も今頃は幸せな生活をしていたのかもしれない。と、思ってしまったからだ。
その日から、彼らが目につくようになっていった。
たとえば、屋敷のバルコニーから見える浜辺を二人が手を繋ぎ歩いている姿や、使用人達から聞かされる仲睦まじい様子。
二人が羨ましくて仕方なかった。
私は比較的恵まれている人間だと思っている。食べる事には困らないし、援助した芸術家達はみんな成功している。
おそらく使用人からも嫌われていないだろう。
マーサからは好かれていると思う。
……それでも、愛されてはいない。
二人を見るたびに痛烈にそれを見せつけられているような気分になるのだ。
アルビレオに抱きしめられて、幸せそうに微笑むデネブが羨ましかった。
そんなある日、デネブが私に助けを求めにやってきた。
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