ブラコンな妹がヤンデレを拗らし兄と子作りするはなし

岡暁舟

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私が今までお兄ちゃんの学校に来たことはなかった。今日は土曜日でほとんど人がいなかった。きっと、この暗闇のどこかにお兄ちゃんは監禁されている……そんなことを考えた。お兄ちゃんは人一倍優しくて……私にはいつもそうだったから。でも、そういう人って、よく虐められるって聞いたことがある。ああ、人間ってみんなバカだと思う。私もバカだけど……お兄ちゃんを虐めている人ってさ、もっとバカだと思う。

「ねえ、そこの彼女!!!!!!!」
いつの時代なんだか……昔はそういういけ好かない男がよく女をナンパしていたとか……どっかの誰かさんが言っていた気がするんだよね。ああ、私はいま、男にナンパされているんだろうか???

「おいおい、大丈夫かよ???」
その男の友達なのか、もう一人の男も駆け寄ってきた。部活の朝練……だろうか???この時間だから自主練だろうか???大したものだ。それだけ一生懸命打ち込めるものがあるっていうのはいいことだと思う。私なんて何もないから。部活に入ったことはあるけど、飽きっぽい性格だったから……すぐやめちゃったんだよね。ああ、私っていつも損している気分……。

「君、ここの生徒じゃないよね????」
男は言う。ええ、もちろん、ここの生徒ではない。最愛のお兄ちゃんを救い出しに来た……と言いたかったけど、どうせ信じてはくれない。だから、私は何も答えずに立ち去ろうとした。

「ねえねえ、話くらい聞いてくれたっていいじゃん?????」
「あいにく忙しいので……失礼します……」
「ねえ、名前はなんていうの???」
「失礼します……」
「ねえ、教えてよ!!!!!!!」
しつこい男は嫌われるって、誰かが教えなかったのか????まあ、確かに顔は悪くないけど、こういう傲慢な性格だと、一生モテないことが確定する人種だと思った。
「ねえってば!!!!!!」
男はついに実力行使に出た。私の腕をつかみ、抱き寄せた。ここで悲鳴を上げれば簡単……だって、そうすればこの男の人生なんてすぐに終わるでしょう???罪は何にする???痴漢???未成年者誘拐の未遂???いくらでもあるでしょう????一応、私はまだ、法で守られる側の存在だから。

「あの……忙しんですよ……」
でも、この男は使えそうだと思った。使えるならば、仲間にしようと思った。
「あなたの目的は何ですか???ひょっとして……私との子作りですか????」
どうせそうだと思ったから、私はストレートに質問した。すると、男は、
「君……いきなり何言っているんだ????」
と言って途端に逃げ出した。ああ、違ったのか。彼にはほかの目的があったのか……私にはもちろんわからなかった。男が女に言い寄るとき、たいていは体目当てだと思っていたものだから……。

それとも、単なる童貞野郎かしら??????
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