気まぐれな婚約者に振り回されるのはいやなので、見守ります

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「ナターシャが人殺し？？？」

この事件はすぐさま広がった。私は嬉しかった。

「さあ、すぐさまナターシャを捕まえましょう！！！」

私は大声で言った。犯罪者を捕まえるのは当然のこと。そして……これによってナターシャをいよいよ葬り去ることができるのだ……。

「ナターシャ……本当にあいつが人殺しをしたのか？？？」

ボリス様はこの件を疑問に思っているようだった。

「ええ、当然ですわ。あの女……本当に酷いですわね……」

「そうか……残念だな……」

「残念？？？なにが残念なんですか？？？」

「いや……なんでもないさ……」

ボリス様の力を持ってすれば、警察を動かしてナターシャを逮捕することができる……でも、ボリス様はすんなりと動こうとはしなかった。


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噂を聞きつけて何日たっただろうか。もう1週間くらい？？？ひょっとすると。

「ボリス様？？？ナターシャはつかまりましたか？？？」

私が質問する頻度が多すぎたのか、ボリス様は困惑するようだった。挙句の果てには、

「君はそれほどナターシャのことを気にしているのか？？？」

と質問された。

「気にしているというより……悪人を裁くのは正義の必須でございますから……。権力をお持ちのボリス様がナターシャを裁くことができたのなら、世間の評判はもっと上がることになりますわ！！！」

世間の評判……これを集めると、結局のところ私の株も上がることになるんだ。ボリス様の正妻として誇り高く生きていくために……。

「まあ、逮捕かな……」

「さあ、決断しましょう！！！」

私がいくら進めても、ボリス様は戸惑っていた。やはり……彼はナターシャのことを気にかけているのだろうか。そう考えると、ますます許せなくなってしまって……。


「さあ……これがボリス様の命令書です……」

私は命令書を偽造した。ボリス様が直接命令を下したような形にしてしまって……。