姉の策略で第二王子の婚約者となりましたが……。

岡暁舟

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「お兄様の本当の声を聞かせてください」

「本当の声、私は」

それ以上は声が続かないようだった。

「おいおい、それは一体どういうことですか」

私の両親が心配し始めた。まあ当然のことだと思っていた。

「私はこれからエクアと婚約したい」

でもその声は非常に弱かった。

「ねえねえ、どうするんですか?」

シュード様の声がだんだん弱くなっていった。

「私はね、お兄様の気持ちを知っているんですよ。でもね、お兄様がその気持ちを封じ込めてしまうというんだったら、私が代わりに婚約してしまいますよ?」

元はと言えば、私の婚約者は既にスーグラ様と決まっているのだ。だから、スーグラ様の発言は普通に考えると非常におかしな話ということにはなるのだ。

「そんなことは……」

「さあ、はっきりと否定してご覧なさい……できないのですか???」

「そんなことは……」

「シュード様!!!」

両親の圧力が強まっていく。そして……当事者である私とエクアもだんだん複雑になっていくのだった。
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