4 / 13
その4
しおりを挟む
「むしろうれしそうじゃありませんか。これは私の勘違いでしょうか。もしそうじゃなかったとしたら、今回の婚約破棄っていうのは、あなた様にとっては非常に良いことだったのかもしれませんね」
リチャード様が話を続けるたびに、私はちょっとずつ振り返っていました。確かに、私は王子様と婚約することが決まってから、いちどもきちんと愛された記憶と言うものがないように思えたわけでございました。確かに、私は正妻ではありますが、妻と言うものは他にもいたわけでございます。
別に、私だけを愛するなんて事はありえないわけでございます。正直な話、王子様に求められるものは、次の世代の子供たちなのです。ですから、形的に私を愛するということではなくて、私が王子様の子供を産むことができれば、それでも充分なわけでございます。
その気になれば、私は王子様の子供を産むことができたかもしれません。そもそも、私が王子様の婚約者に選ばれたのは、お父様が皇帝陛下の側近であると言うこと、そして、私たちの家柄が、非常に優れていると言うことでした。ですから、皇帝陛下としても、私のお父様としても、私と王子様の間に子供が生まれることを非常に楽しみにしておられたわけでございました。おそらくは。
ですが、それが私では叶わなくなりました。その代わりと言ってはなんですが、王子様は、私の妹であるリーバクトを好きになったわけでございます。
確かに、妹とおじさまの間にきちんと子供が生まれれば、それはそれで問題は無いのでしょう。ところで、リーバクトが積極的に王子様と子作りするかどうか、それは非常に悩ましい問題であると思いましたが。
リチャード様が話を続けるたびに、私はちょっとずつ振り返っていました。確かに、私は王子様と婚約することが決まってから、いちどもきちんと愛された記憶と言うものがないように思えたわけでございました。確かに、私は正妻ではありますが、妻と言うものは他にもいたわけでございます。
別に、私だけを愛するなんて事はありえないわけでございます。正直な話、王子様に求められるものは、次の世代の子供たちなのです。ですから、形的に私を愛するということではなくて、私が王子様の子供を産むことができれば、それでも充分なわけでございます。
その気になれば、私は王子様の子供を産むことができたかもしれません。そもそも、私が王子様の婚約者に選ばれたのは、お父様が皇帝陛下の側近であると言うこと、そして、私たちの家柄が、非常に優れていると言うことでした。ですから、皇帝陛下としても、私のお父様としても、私と王子様の間に子供が生まれることを非常に楽しみにしておられたわけでございました。おそらくは。
ですが、それが私では叶わなくなりました。その代わりと言ってはなんですが、王子様は、私の妹であるリーバクトを好きになったわけでございます。
確かに、妹とおじさまの間にきちんと子供が生まれれば、それはそれで問題は無いのでしょう。ところで、リーバクトが積極的に王子様と子作りするかどうか、それは非常に悩ましい問題であると思いましたが。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
頑張らない政略結婚
ひろか
恋愛
「これは政略結婚だ。私は君を愛することはないし、触れる気もない」
結婚式の直前、夫となるセルシオ様からの言葉です。
好きにしろと、君も愛人をつくれと。君も、もって言いましたわ。
ええ、好きにしますわ、私も愛する人を想い続けますわ!
五話完結、毎日更新
始まりはよくある婚約破棄のように
喜楽直人
恋愛
「ミリア・ファネス公爵令嬢! 婚約者として10年も長きに渡り傍にいたが、もう我慢ならない! 父上に何度も相談した。母上からも考え直せと言われた。しかし、僕はもう決めたんだ。ミリア、キミとの婚約は今日で終わりだ!」
学園の卒業パーティで、第二王子がその婚約者の名前を呼んで叫び、周囲は固唾を呑んでその成り行きを見守った。
ポンコツ王子から一方的な溺愛を受ける真面目令嬢が涙目になりながらも立ち向い、けれども少しずつ絆されていくお話。
第一章「婚約者編」
第二章「お見合い編(過去)」
第三章「結婚編」
第四章「出産・育児編」
第五章「ミリアの知らないオレファンの過去編」連載開始
婚約破棄寸前だった令嬢が殺されかけて眠り姫となり意識を取り戻したら世界が変わっていた話
ひよこ麺
恋愛
シルビア・ベアトリス侯爵令嬢は何もかも完璧なご令嬢だった。婚約者であるリベリオンとの関係を除いては。
リベリオンは公爵家の嫡男で完璧だけれどとても冷たい人だった。それでも彼の幼馴染みで病弱な男爵令嬢のリリアにはとても優しくしていた。
婚約者のシルビアには笑顔ひとつ向けてくれないのに。
どんなに尽くしても努力しても完璧な立ち振る舞いをしても振り返らないリベリオンに疲れてしまったシルビア。その日も舞踏会でエスコートだけしてリリアと居なくなってしまったリベリオンを見ているのが悲しくなりテラスでひとり夜風に当たっていたところ、いきなり何者かに後ろから押されて転落してしまう。
死は免れたが、テラスから転落した際に頭を強く打ったシルビアはそのまま意識を失い、昏睡状態となってしまう。それから3年の月日が流れ、目覚めたシルビアを取り巻く世界は変っていて……
※正常な人があまりいない話です。
【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
悪意には悪意で
12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。
私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。
ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる