～続～妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

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チュッチュ…………。

タコのように吸い付く音……サンダー様は大胆さを求めた。

「遠慮する必要はない。私を心から愛しているのだったら……遠慮なくキスしてくれ……」

それが彼の要求……だったら、私は彼のことを精一杯愛さなくてはいけないと思った。

「うんっ……なかなかいいなあ……」

サンダー様はなかなか色っぽい男だった。私が理想としている……かは別として。

「イイ感じだ。さあ、次のステップにいくか……」

「まだあるんですか？？？」

私は思いがけず聞き返してしまった。

「これで終わりだと思ったのかい？？？まだまだ、私たちの愛は終わらないぞ。さあ、今度は横になって……」

横になる……私を寝かせてどうするつもりなのかしら……と言うより、これは単純に子作りと同じなのでは？？？そんなふうに考えてしまった。

「さあ、今度は私の身体を舐めてくれ……」

「どの範囲まで？？？」

私はもう一度聞き返した。

「君は何も勉強しなかったのか？？？そう言うことを……私の口から言わせるつもりか？？？」

「いえいえ……私も一応は公爵令嬢でございますから、それなりの嗜みはございます。大変失礼いたしました……」

そうそう、私は分かっているんだ。でも、今この場でもう一度質問させていただこう。

「これは実質子作りと変わらないのでは？？？」

「君がそう思うんだったら、それを信じて続ければいいだけのことだ。誰だって物事の本質はよく分からないものだ。また、それでいいんだ。さあ、分かったかな？？？」

サンダー様はそう言って、静かに目を閉じた。

「承知いたしました。あなた様がそこまでおっしゃるのでしたら……私も覚悟ができました。では……私の思った通り……これから本格的に子作りを始めさせて頂きます……」

「君の好きなようにやっていいさ。それで、私のことを満足させてみなさい……」

私はこくりと頷いて、ゆっくりと始めた。