1 / 9
1
しおりを挟む
「公爵令嬢リリアーナ!!!私は君との婚約を破棄するぞ!!!」
「……は?」
突然の宣言に、リリアーナが目を丸くした。オリヴィエラも眉間にしわを寄せて首を傾げる。そして、この事態を最初から予想でもしていたかのような表情で笑っていた。
「どういう意味かしら」
「そのままの意味だ! お前のような傲慢な女など妃に迎えられるか!」
「そうね……あなたとでは釣り合わないもの」
オリヴィエラの言葉に同意するようにうなずいたのは、金髪碧眼の少女だった。
誰だってことになるだろう?
「マリアンヌ姫!?」
「あら、ご存じでしたの?」
驚いたように口元に手を当てた少女を見て、ようやく思い出す。
以前城へ来た時に見た顔だが、名前までは知らなかった。確か……。
「お初にお目にかかります。アメリア王国の第一王女ですわ」
「…………」
なぜここにいるのか理解できない。
いや、そもそも勝手に他国から王都へ入ることは禁じられているはずだ。国境門には見張りの兵がいるため、許可なく入ることはできない。まして王族ならば、正式な手続きが必要になるだろう。それをどうやったのだ。
「……は?」
突然の宣言に、リリアーナが目を丸くした。オリヴィエラも眉間にしわを寄せて首を傾げる。そして、この事態を最初から予想でもしていたかのような表情で笑っていた。
「どういう意味かしら」
「そのままの意味だ! お前のような傲慢な女など妃に迎えられるか!」
「そうね……あなたとでは釣り合わないもの」
オリヴィエラの言葉に同意するようにうなずいたのは、金髪碧眼の少女だった。
誰だってことになるだろう?
「マリアンヌ姫!?」
「あら、ご存じでしたの?」
驚いたように口元に手を当てた少女を見て、ようやく思い出す。
以前城へ来た時に見た顔だが、名前までは知らなかった。確か……。
「お初にお目にかかります。アメリア王国の第一王女ですわ」
「…………」
なぜここにいるのか理解できない。
いや、そもそも勝手に他国から王都へ入ることは禁じられているはずだ。国境門には見張りの兵がいるため、許可なく入ることはできない。まして王族ならば、正式な手続きが必要になるだろう。それをどうやったのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
19
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる