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るんるんと来た道を戻るカレン。私は「もう少しゆっくりしない?」と言った。
「もう、そんなことではいけませんよ?」とカレンは返事をした。
やがて、王宮の前に立ちはだかる関所に辿り着く・・・関所に控える兵士たちは優秀であり出入りする貴族たちの顔を逐一記憶しているのだ。
「あなた・・・このまま通過してしまうのはまずいんじゃないの?」
私はカレンに言った。
「どうしてですか?」
「どうしてですかって・・・あなた、クロビッツ様から追放されたのでしょう?」
「まあ、そう言うことになりますけれど・・・」
「だとしたら、このまま一緒に通過してしまったらまずいんじゃないの?」
「そこは・・・カナエ様の同伴者ということではいけませんか?というより・・・」
カレンはシュトルツを指差した。
「そうだとしたら、この闇男の方が問題じゃないですか?」
「・・・だから、私に向かって指差すな!」
シュトルツは言った。
「まあまあ、喧嘩はよして。はぁ、仕方がないわね。まあ、入るか・・・」
私が前に立って関所の門を通り抜けようとした。
「公爵令嬢カナエ様でございますね?」
兵士の1人が私に声をかけた。
「いかにも・・・通してくださいますかしら?」
「もちろんでございます。さあ、どうぞ・・・お連れの方々はひょっとして・・・」
「大切なビジネスパートナーだから、通してくださるかしら?」
「・・・承知いたしました・・・どうぞ、お通りください」
繰り返しになるが関所の兵士たちは優秀であり、カレンは元より闇おちしたシュトルツのことも把握していたのだ。
「・・・カナエ様一行が通過いたしました・・・」
私たちの行動は結果として全て、第一王子クロビッツ様に筒抜けであった。もちろん、この時はそこまで全て繋がっていることには気が付かなかったが。
「承知した・・・カナエ様はともかく、あの者たちはまとめて始末しないと。飛んで火に入る夏の虫と言ったところかしら・・・」
私たちの行動をマークしていたのは、この時はまだ勘づいていなかったが、当然の如くサリーであった・・・。
「もう、そんなことではいけませんよ?」とカレンは返事をした。
やがて、王宮の前に立ちはだかる関所に辿り着く・・・関所に控える兵士たちは優秀であり出入りする貴族たちの顔を逐一記憶しているのだ。
「あなた・・・このまま通過してしまうのはまずいんじゃないの?」
私はカレンに言った。
「どうしてですか?」
「どうしてですかって・・・あなた、クロビッツ様から追放されたのでしょう?」
「まあ、そう言うことになりますけれど・・・」
「だとしたら、このまま一緒に通過してしまったらまずいんじゃないの?」
「そこは・・・カナエ様の同伴者ということではいけませんか?というより・・・」
カレンはシュトルツを指差した。
「そうだとしたら、この闇男の方が問題じゃないですか?」
「・・・だから、私に向かって指差すな!」
シュトルツは言った。
「まあまあ、喧嘩はよして。はぁ、仕方がないわね。まあ、入るか・・・」
私が前に立って関所の門を通り抜けようとした。
「公爵令嬢カナエ様でございますね?」
兵士の1人が私に声をかけた。
「いかにも・・・通してくださいますかしら?」
「もちろんでございます。さあ、どうぞ・・・お連れの方々はひょっとして・・・」
「大切なビジネスパートナーだから、通してくださるかしら?」
「・・・承知いたしました・・・どうぞ、お通りください」
繰り返しになるが関所の兵士たちは優秀であり、カレンは元より闇おちしたシュトルツのことも把握していたのだ。
「・・・カナエ様一行が通過いたしました・・・」
私たちの行動は結果として全て、第一王子クロビッツ様に筒抜けであった。もちろん、この時はそこまで全て繋がっていることには気が付かなかったが。
「承知した・・・カナエ様はともかく、あの者たちはまとめて始末しないと。飛んで火に入る夏の虫と言ったところかしら・・・」
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