愛しているのは王女でなくて幼馴染

岡暁舟

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「メリーを侮辱したことについて……これは非常に罪深いことである」

 僕は本気でブラウン公爵を殺そうと考えた。ブラウン公爵は皇帝陛下に命乞いをした。

「皇帝陛下、このような者を最高位公爵にしても良いのですか?」

 皇帝陛下は何も言わなかった。

「最も、ここでお前を殺すことにそれほど意味はない。ただ、貴様は傲慢なプライドにかけて謝罪しないだろう。だから、もういい。貴様の地位が失墜すれば、それで十分だ!」

 ブラウン公爵はすっかり黙ってしまった。

「なんだよ、どうして私が……これじゃ、悪者みたいじゃないか?」

 僕は答えた。

「貴様はいずれ社会から抹殺されることになるだろう。僕が直接手を下す必要はない……」

 そして、怯えるメリーに近づいた。

「大丈夫か、メリー……」

 メリーはしばらく固まっていた。

「幼馴染失格だね、こんなんじゃ。でも……とりあえずこうして会えたのは嬉しいよ……」

 ひょっとしたら死んでいたかもしれない、色々な妄想が終結したのは良いことだった。

「なあ、メリー。帰ろうか?」

 メリーはこくりと頷いた。

「ああ、怖かったな。何も話さなくて良いよ。帰ろう、もうバカらしくなった!」

 叫んで、ありったけの声で叫んだ。品がない、下品だと上級貴族たちは思ったかもしれない。そして、声を荒げた結果、僕に対する恐怖が深まったのだ。皇帝陛下とアンナ様の2人を除いては。

「と言うわけでぇ、実家に帰りまーすぅっ!」

 僕は高らかに宣言した。



 新たな物語が動き出す……結局は最初に戻った?
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