愛しているのは王女でなくて幼馴染

岡暁舟

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「お待ちなさーい!」

 今度はアンナ様が声を上げた。

「どうして…私を置いてきぼりにして話を進めないで!」

「置いてきぼりにはしていませんよ…」

 僕は段々呆れてきた。やはり、上級貴族たちはおかしいと思った。他人の大きな不幸の元に、彼らは幸せを築こうとしている。そんなことが許されるはずはない。

「もう、だんだんうんざりしてきました。この世界に…だから、もうこれ以上干渉しないでください…」

 僕はアンナ様に言ってしまった。

「ふざけないで!」

 アンナ様は再度声を荒げた。

「そんなことが…許されるわけないでしょう!」

 アンナ様の怒りはメリーにも降りかかろうとしていた。

「こんな小娘が、どうしてロビンソン殿の隣に居続けることが出来るのですか!さあ、今すぐ離れなさい!」

 メリーは怯えた。僕はなんとか遮った。これ以上メリーが悲しまないように…それだけを考えていた。




 ロビンソンの決心は固かった…きちんとメリーを守り抜くことが出来るのか?
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