10 / 19
その9
しおりを挟む
「久しぶりだね。私のことを覚えているかね???」
「覚えているか……その問いは私には無意味だと思いますが……」
「そうか。君には無意味か???失礼したな……」
「いいえ、問題ありません。私がこうして人間をやっている以上、色々と問題があることは十分承知しておりますから……」
エランは空を飛んだ。そして、気が付けば天上まで届いていた。
それは無意識だった。エランの話し相手は人間なのか、それとも神なのか???エランにもわからなかった。
「私はこれからどうなるのでしょうか???」
「さあ、どうするのかね。少なくとも、寿命が尽きるまでは聖女でいてもらおうと考えるのだが……」
「願わくば、この場で殺していただければ幸いでございます……」
「その心は???」
「特に意味はありません。ですが……私がこれ以上人間を守る意味が分からなくなりました」
「そんなことはどうでもいい。君が聖女である以上、私が与えた仕事をそのまま遂行すればいいだけのことだ……」
「ええ、それは分かっております。ですが……私にはその価値がわかりません」
「君が何かを考える必要はないんだ。ただ、遂行するだけでいいんだ……」
「ええ、そうですね……」
エランは頷いた。そして、今この瞬間、人間世界に魔物が現れていることを知らされた。
「君が次にとるべき行動……わかるかね???」
「ええ、わかります。魔物退治ですよね???」
「そうだ。早く行きなさい。これ以上、人間に犠牲が出ないように……。ああ、そうか、君も人間を殺したのか???そういえば。ああ、でもその点については目をつむることにしよう……。今度はそういうことはないようにね……」
「はい、承知しました……」
そう言って、エランは再び人間世界に降り立って行った。
「悪魔か……でも、彼女は聖女なんだ。人間世界を守るための……」
「覚えているか……その問いは私には無意味だと思いますが……」
「そうか。君には無意味か???失礼したな……」
「いいえ、問題ありません。私がこうして人間をやっている以上、色々と問題があることは十分承知しておりますから……」
エランは空を飛んだ。そして、気が付けば天上まで届いていた。
それは無意識だった。エランの話し相手は人間なのか、それとも神なのか???エランにもわからなかった。
「私はこれからどうなるのでしょうか???」
「さあ、どうするのかね。少なくとも、寿命が尽きるまでは聖女でいてもらおうと考えるのだが……」
「願わくば、この場で殺していただければ幸いでございます……」
「その心は???」
「特に意味はありません。ですが……私がこれ以上人間を守る意味が分からなくなりました」
「そんなことはどうでもいい。君が聖女である以上、私が与えた仕事をそのまま遂行すればいいだけのことだ……」
「ええ、それは分かっております。ですが……私にはその価値がわかりません」
「君が何かを考える必要はないんだ。ただ、遂行するだけでいいんだ……」
「ええ、そうですね……」
エランは頷いた。そして、今この瞬間、人間世界に魔物が現れていることを知らされた。
「君が次にとるべき行動……わかるかね???」
「ええ、わかります。魔物退治ですよね???」
「そうだ。早く行きなさい。これ以上、人間に犠牲が出ないように……。ああ、そうか、君も人間を殺したのか???そういえば。ああ、でもその点については目をつむることにしよう……。今度はそういうことはないようにね……」
「はい、承知しました……」
そう言って、エランは再び人間世界に降り立って行った。
「悪魔か……でも、彼女は聖女なんだ。人間世界を守るための……」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
512
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる