お姉さまと呼ばれる前に

岡暁舟

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お姉さま

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「お姉さまとお呼びしてもよろしいですか???」

「嫌と言ったら???」

「嫌でもお姉さまとお呼びします!!!」

「ならば、勝手に呼べばいいんじゃないかしら???」

「もう……お姉さまの勝手なんだから!!!」

「そんなに私のことを非難したって、何も解決しないでしょうよ!!!」

「でも、私はお姉さまに恋をしてしまったのですから、仕方ないでしょう!!!」


「恋ですって???あなた、私のことが好きなの???」

「いけませんか???」

「いけなくはないけど……どうして???」

「好きなのに、理由もへったくれもないでしょう???」

「まあ、そうだけど……」

「ならばいいじゃありませんか???」

「まあ、いいのか???」

「いいんですよ!!!」

ああ、めんどくさい……。マジでめんどくさい。

人に好かれるのは悪いことではない。でもね、なんでか知らないけど、いまいちめんどくさいんだ……。


「ああ、お姉さま???これから一緒に食事なんてどうですか???ちょうど昼ですし……」

「いちいち誘わなくていいからさ……」

これがまずかった。

「ああ、そうなんですか。お姉さまは私と一緒に食事をとるのが嫌なのですね???」

「まあ、そんなところかしら???」

「ええ、わかりましたよ。ならばね、一生食事がとれない体にして差し上げますから!!!」


ちょっとちょっと怖いんだけど!!!


「えへへへへ……逃げても無駄ですよ???」

「お姉さま!!!!」


狂気……これほどの狂気を感じることは今までになかったと思う。仕方がないのかしら???

彼をないがしろにしたせい???

だったら、やっぱり私の責任かしら???



「もう終わりですよ???逃げられると思いますか???ねえ、お姉さま???大丈夫ですよ。安心してください。私はずっとここにいますからね!!!」

「ありがとう」

ありがとうを繰り返せば何とかなる……そんないびつな関係をこれからも私はリピートしなくてはならないようだ……。

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