幼馴染に奪われそうな王子と公爵令嬢

岡暁舟

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「あなた……一体何をおっしゃっているのか、よく分かりませんが……」

「本当に分からないんですか???それとも、ただ単に分からないふりをしている……だけとか???」

「そんなわけないでしょう。そんなことをして、一体なんの意味があるって言うんですか???」

「まあ、それもそうですね。だからね、あなたがランゲルハンス様からだんだん捨てられるようになって……ちょっとちょっと、なんでそんなムキになるんですか???私はただ事実を申し上げているだけですよ……」

「そう言う話がムカつくんですよね……」

エリザベートは言いました。

「むかつくも何も、それが真実でしょう???だって、最近あなた様はランゲルハンス様に抱かれていますか。そんなはずはないですよね。ランゲルハンス様はすっかり私に魅了されてしまった……男はどんどん若い女を欲するんですよね。分かります???あなただって、たった一年の間でどんどん老けている……でもね、私はいくら年が進んでも老けないんですよ……これも一種の病気でしょうか???」

女は笑っていました。

「あなた、気持ち悪いわ……」

エリザベートは言いました。

「あなたがどんなふうに感じようと、それは勝手ですわ。でもね、私どもの関係を邪魔するようなことはあってはならないことだと……そのあたりは理解して頂かないと困りますわね……。ねえ、そうでしょう???ランゲルハンス様???」

ランゲルハンス様はどんどん醜い姿に変わっていきました。一体、この女がランゲルハンス様に対してどのような仕掛けを施したのか、詳しいことは分かりませんでした。でも、彼の病……あるいはこれからの人生は全てこの女が掌握していると言っても過言ではないように感じるのでした。
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